Collector ユーザーに役立つと思われるトラブルシューティングのヒントを以下に示します。データ収集マップを作成する際のトラブルシューティングのヒントについては、マップの作成の「トラブルシューティング」をご参照ください。
- なぜサイン インできないのですか?
- サイン インしているのに、 なぜマップが表示されないのですか?
- フィーチャを追加または更新できないのはなぜですか?
- フィーチャを収集しようとしています。[新規の収集] を選択しても、フィーチャのタイプがリストされないのはなぜですか?
- なぜ添付ファイルを追加できないのですか?
- 「レプリカを同期できません。同期が有効ではありません。」というメッセージが表示されるのはなぜですか?
- ルート案内の取得、ベースマップの変更、データの計測を実行できないのはなぜですか?
- ベースマップ ギャラリーに一部のベースマップがリストされないのはなぜですか?
- 現在地が他のアプリでの表示と一致しない場合があります。なぜ Collector は他のアプリとは違う位置を報告しているのですか?
- 取得している GPS 位置の精度を調べるにはどうすればよいですか?
- 現在の GPS 位置について、どうすれば詳細情報を取得できますか?
- Android デバイスを Android 7.0 にアップグレードしたら、Collector でマップが表示されなくなりました。マップを再び表示するにはどうすればよいですか?
サイン インする際の一般的な確認事項がいくつかあります。以下の内容を確認してください。
- ユーザー名とパスワードを正しく入力した。
- ArcGIS アカウントの要件を満たす ArcGIS 組織アカウントを所有している。詳細については、ArcGIS 組織サイトの管理者にお問い合わせください。
- ArcGIS Enterprise を使用している場合に、ポータル インスタンスへの URL を含めた。例: https://myportal.mycompany.com/arcgis
Collector にはデータ収集用のマップしか表示されません。表示するには、マップに編集可能なフィーチャ レイヤーが存在する必要があります。また、Collector には、自分が作成したマップとメンバーとして所属しているグループで共有しているマップだけが表示されます。組織で共有しているが、グループでは共有していないマップは表示されません。マップの [Collector for ArcGIS で使用] 設定を無効にして Collector から除外したマップも表示されません。
編集機能が制限されている可能性があります。[新規の収集]、マップを長押ししたときの [ここで収集] オプション、およびフィーチャの [フィーチャの編集] オプションが表示されない場合、管理者にお問い合わせください。管理者は、フィーチャの [編集] または [フルコントロールによる編集]権限を付与して、これを解決できます。
これらのオプションの一部が表示されない場合は、フィーチャ サービスの権限の編集についてマップ作成者にお問い合わせください。フィーチャ サービスが ArcGIS Online でホストされている場合、マップ作成者は、ArcGIS Online ヘルプの「他のユーザーによる編集の許可」で詳細を参照できます。フィーチャ サービスが ArcGIS Server でホストされている場合、マップ作成者は、ArcGIS Server ヘルプの「フィーチャ サービスの編集権限」で詳細を参照できます。
収集するフィーチャがマップ上に表示されていないか、[リレーションシップの種類でフィルター] 設定が有効になっているかのいずれかです。 収集するフィーチャが表示されない場合、以下を確認してください。
- フィーチャのレイヤーの表示設定 - [オーバーフロー] メニュー を選択し、[レイヤー] を選択して、レイヤーの表示設定を確認します。
- マップの縮尺 - 一部のレイヤーには最小または最大縮尺があります。縮尺がこの範囲外の場合、レイヤーは表示されません。現在の縮尺を変更するには、マップを拡大または縮小します。フィーチャを収集するレイヤーが表示されたら、そのフィーチャを収集できます。
- [リレーションシップの種類でフィルター] 設定 - [リレーションシップの種類でフィルター] 設定を有効にすると、親フィーチャ タイプ (電柱など) だけが [新規フィーチャの収集] パネルに表示されます。設定を無効にすると、親フィーチャ タイプと子フィーチャ タイプ (街灯など) がどちらも表示されます。[リレーションシップの種類でフィルター] 設定は、デフォルトで有効になっています。子フィーチャ タイプを収集し、その子フィーチャ タイプに関連付けられている親フィーチャ タイプは収集しない場合は、この設定を無効にします。設定を無効にするには、マップ ギャラリーで [オーバーフロー] メニュー を選択し、[設定] を選択して [リレーションシップの種類でフィルター] を無効にします。
すべてのデータが添付ファイルをサポートしているわけではありません。[添付ファイルの追加] が表示されない場合、フィーチャに添付ファイルを追加できません。添付ファイルを有効にするには、マップの作成者に協力してもらい、マップの作成に関する FAQ の「データ収集中に写真を含めるにはどうすればよいですか?」 をご参照ください。
これらの機能にアクセスできない場合は、マップの作成者がこれらの機能を無効にしている可能性があります。作成者の承認を得た上で、「マップ機能の構成」の記載に従って、組織の Web サイトでマップの詳細を編集してこれらの機能を有効にしてください。
Android デバイスには、NMEA を使用して GPS 位置を出力する統合型受信機が組み込まれています。NMEA は、デバイスの GPS から取得した位置と関連するメタデータを記述する標準形式です。また、Android には、デバイスの GPS、Wi-Fi、および携帯電話のサービス情報を組み合わせて位置を判定する位置情報サービスもあります。ほとんどのアプリは、位置を報告するときに Android の位置情報サービスを使用します。しかし、Collector は、位置の判定にデバイスが出力する NMEA をデフォルトで使用します。NMEA を使用することで、Collector は位置だけでなく、NMEA に含まれる各位置の広範なメタデータを取得できます。
NMEA は GPS のみであるため、屋内作業など、Android の位置情報サービスの方が正確な位置情報を提供する場合は、そちらを代わりに使用したい場合があります。Android の位置情報サービスを使用するように Collector を構成するには、次の手順に従います。
- [設定] に移動し、[位置] カテゴリで [位置プロバイダー] を選択します。
- [統合型受信機] のエントリで [オーバーフロー] を選択し、[詳細] を選択します。
- [位置情報サービスの使用] をオンにします。
この設定がオンのとき、Collector は Android の位置情報サービスを使用します。この設定がオフのとき (デフォルト)、Collector は NMEA を使用します。設定のオン/オフに関係なく、デバイスは位置を正しく判定できます。
注意:
収集した位置のメタデータを記録するようにデータが設定されていて、この設定がオンの場合、Android の位置情報サービスに含まれていない値は、データ内で空白のままになります。
デバイスが無効な NMEA を出力する場合、この設定はオンになり無効化されます。NMEA を使用するオプションはなくなり、Android の位置情報サービスを使用する必要があります。Collector で NMEA を使用するには、Collector がサポートする NMEA センテンスが含まれ、NMEA の書式設定の標準に従っている必要があります (たとえば、改行を含む必要があります)。NMEA に関連する問題を解決するには、デバイスの設定またはベンダーの Web サイトで GPS のファームウェアの更新がないか確認してください。
マップを開いたときに [現在地] がオンで、マップ上に現在地が表示されている場合、[位置の精度] バッジがマップの左下隅に表示されます。
これは、現在の水平精度と、GPS を使用してデータを収集する際に求められている位置の精度の閾値を現在の精度が下回っているかどうかを示します。データ収集の水平精度が有効な場合、バッジは緑で表示されます。GPS を使用してデータを収集するのに精度が十分ではない場合、バッジは赤で表示されます。位置を受信していない場合は、バッジの精度が表示される場所にダッシュ記号が表示されます。位置情報を受信していない場合で、外部の GPS 受信機を使用している場合は、まず、受信機の電源が入っていて Collector と接続されていることを確認してください。次に、GPS 受信機と Collector の構成方法の詳細について、「高精度 GPS の使用」をご参照ください。
Android デバイスを Android 7.0 にアップグレードすると、Collector でマップが表示されなくなる場合があります。詳細については、これに関する技術資料をご参照ください。