見通し線の構築 (Construct Sight Lines) (3D Analyst)

サマリー

1 つまたは複数の観測点から見通し線を表すライン フィーチャを、ターゲット フィーチャクラス内のフィーチャに作成します。

見通し線の構築

使用法

  • 見通し線は、[サンプリング距離] パラメーターで指定された値に基づいて、ターゲットとするラインおよびポリゴンの境界線からサンプリングされます。 [サンプリング距離] の単位は、出力フィーチャクラスの X、Y 単位で指定します。

  • 結合フィールドを使用して、特定の観測点の 1 つ以上の目標点を指定します。 結合フィールドを使用しない場合、すべてのポイントがすべての目標点に接続されます。

  • 高さのソースが観測点フィーチャとターゲット フィーチャの両方に指定されている場合、3D 出力が生成されます。 観測点フィーチャとターゲット フィーチャの高さのソースはデフォルトでは、このリストで最初に見つかったフィールド名になります。

    1. Shape.Z (Z が有効化されているフィーチャにのみ使用可能)
    2. Spot
    3. Z
    4. Z_Value
    5. Height
    6. Elev
    7. Elevation
    8. Contour

    適した高度フィールドが存在しない場合、デフォルトでキーワード「<なし>」が使用されて Z 値を持たないフィーチャが表示されます。

  • デフォルトのフィールド選択では、必要な高度フィールドの優先度が低い場合、必要なフィールドを明示的に指定する必要があります。 同時に、高度フィールドは必要ないがフィーチャクラスにデフォルトの選択リストのフィールドの 1 つが含まれる場合は、キーワード「<なし>」を指定する必要があります。

  • 次のフィールドが、見通し線を含む出力フィーチャクラスに追加されます。

    • OID_OBSERV- 観測ポイントの OID
    • OID_TARGET- ターゲット フィーチャの OID
    • DIST_ALONG- ターゲット フィーチャに沿った距離 (ターゲット フィーチャがラインまたはポリゴンの場合)
  • [方向の出力] パラメーターを有効にすると、出力された見通し線には、次の 2 つの属性フィールドが与えられます。

    • AZIMUTH- 真北からの角度 (値が時計回りに増加する場合)
    • VERT_ANGLE- 水平からの垂直角度 (90°が真上で -90°が真下の場合) 垂直角は、高度フィールドが指定された場合にのみ関連します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
観測ポイント

観測ポイントを表す単一のポイント フィーチャ マルチポイント フィーチャはサポートされていません。

Feature Layer
ターゲット フィーチャ

ターゲット フィーチャ (ポイント、マルチポイント、ライン、ポリゴン)

Feature Layer
出力

見通し線を含む出力フィーチャクラス

Feature Class
観測点の高度フィールド
(オプション)

属性テーブルから取得された観測点の高さの値のソース

[観測点の高度フィールド] のデフォルト値は、以下のリストのオプションの中から優先度順に設定されます。 複数のフィールドが存在し、デフォルトのフィールド選択では必要な高度フィールドの優先度が低い場合、必要なフィールドを明示的に指定する必要があります。

  • 高度ソースなし結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
String
目標点の高度フィールド
(オプション)

目標点の高度フィールド

[目標点の高度フィールド] のデフォルト値は、以下のリストのオプションの中から優先度順に設定されます。 複数のフィールドが存在し、デフォルトのフィールド選択では必要な高度フィールドの優先度が低い場合、必要なフィールドを明示的に指定する必要があります。

  • 高度ソースなし結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
String
結合フィールド
(オプション)

フィールドの結合は、観測点を特定の目標点に関連付けるために使用されます。

  • 結合フィールドなし結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
String
サンプリング距離
(オプション)

ターゲットがラインまたはポリゴン フィーチャクラスのときのサンプル間の距離です。 [サンプリング距離] の単位は、出力フィーチャクラスの XY 単位で解釈されます。

Double
方向の出力
(オプション)

出力見通し線に方向属性を追加するかどうかを指定します。 方向を示すための 2 つのフィールド AZIMUTH および VERT_ANGLE (垂直角) が追加および適用されます。

  • オフ - 出力見通し線に追加される方向属性はありません。 これがデフォルトです。
  • オン - 方向を示すための 2 つのフィールド (方位角および垂直角) が追加および適用されます。
Boolean
サンプリング方法
(オプション)

ターゲット フィーチャに沿って見通し線を確立するためのサンプリング距離の使用方法を指定します。

  • 2D 距離距離は 2 次元のデカルト空間で評価されます。 これがデフォルトです。
  • 3D 距離距離は 3 次元の長さで評価されます。
String

arcpy.ddd.ConstructSightLines(in_observer_points, in_target_features, out_line_feature_class, {observer_height_field}, {target_height_field}, {join_field}, {sample_distance}, {output_the_direction}, {sampling_method})
名前説明データ タイプ
in_observer_points

観測ポイントを表す単一のポイント フィーチャ マルチポイント フィーチャはサポートされていません。

Feature Layer
in_target_features

ターゲット フィーチャ (ポイント、マルチポイント、ライン、ポリゴン)

Feature Layer
out_line_feature_class

見通し線を含む出力フィーチャクラス

Feature Class
observer_height_field
(オプション)

属性テーブルから取得された観測点の高さの値のソース

[観測点の高度フィールド] のデフォルト値は、以下のリストのオプションの中から優先度順に設定されます。 複数のフィールドが存在し、デフォルトのフィールド選択では必要な高度フィールドの優先度が低い場合、必要なフィールドを明示的に指定する必要があります。

  • <None>結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
  1. Shape.Z
  2. Spot
  3. Z
  4. Z_Value
  5. Height
  6. Elev
  7. Elevation
  8. Contour
String
target_height_field
(オプション)

目標点の高度フィールド

[目標点の高度フィールド] のデフォルト値は、以下のリストのオプションの中から優先度順に設定されます。 複数のフィールドが存在し、デフォルトのフィールド選択では必要な高度フィールドの優先度が低い場合、必要なフィールドを明示的に指定する必要があります。

  • <None>結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
  1. Shape.Z
  2. Spot
  3. Z
  4. Z_Value
  5. Height
  6. Elev
  7. Elevation
  8. Contour
String
join_field
(オプション)

フィールドの結合は、観測点を特定の目標点に関連付けるために使用されます。

  • <None>結果として得られる見通し線フィーチャに、Z 値は割り当てられません。
String
sample_distance
(オプション)

ターゲットがラインまたはポリゴン フィーチャクラスのときのサンプル間の距離です。 [サンプリング距離] の単位は、出力フィーチャクラスの XY 単位で解釈されます。

Double
output_the_direction
(オプション)

出力見通し線に方向属性を追加するかどうかを指定します。 方向を示すための 2 つのフィールド AZIMUTH および VERT_ANGLE (垂直角) が追加および適用されます。

  • NOT_OUTPUT_THE_DIRECTION出力見通し線に追加される方向属性はありません。 これがデフォルトです。
  • OUTPUT_THE_DIRECTION方向を示すための 2 つのフィールド AZIMUTH および VERT_ANGLE (垂直角) が追加および適用されます。
Boolean
sampling_method
(オプション)

ターゲット フィーチャに沿って見通し線を確立するためのサンプリング距離の使用方法を指定します。

  • 2D_DISTANCE距離は 2 次元のデカルト空間で評価されます。 これがデフォルトです。
  • 3D_DISTANCE距離は 3 次元の長さで評価されます。
String

コードのサンプル

見通し線の構築の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

arcpy.env.workspace = 'C:/data'
arcpy.ddd.ConstructSightLines('observer_pt.shp', 'target.shp', 'sightlines.shp', 'BASEHEIGHT', 'TOP_HEIGHT', 'NAME', "1", "OUTPUT_THE_DIRECTION")
見通し線の構築の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''*********************************************************************
Name: Sight Line Visibility of Parade Path
Description: This script demonstrates how to create a sight line feature class
             from a pair of observer and target points.
*********************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy

# Set Local Variables:
arcpy.env.workspace = 'C:/data'

# Setting up input and output variables:
obs = "observer_pts.shp"
tar = "parade_path.shp"
sightlines = "output_sightlines.shp"
height = "<None>"
join_field = "#"
sampling = 0.5
direction = "OUTPUT_THE_DIRECTION"
surface = 'elevation.tif'
bldgs = 'buildings.shp'

arcpy.ddd.ConstructSightLines(obs, tar, sightlines, height, height,
                              join_field, sampling, direction)
arcpy.ddd.LineOfSight(surface, sightlines, "Parade_LOS.shp",
                      "Obstructions.shp", in_features=bldgs)

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