LAS データセット → TIN (LAS Dataset To TIN) (3D Analyst)

サマリー

LAS データセットから TIN をエクスポートします。

LAS データセット → TIN (LAS Dataset to TIN)

使用法

  • LAS データセット レイヤーにより、レイヤーのフィルター設定内の分類コード、分類フラグ、リターンの組み合わせを選択することで表示および処理される LAS ポイントを制限できます。 フィルターは、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスまたは [LAS データセット レイヤーの作成 (Make LAS Dataset Layer)] ツールで定義できます。

  • LAS データセット レイヤーは、LAS データセットから参照される場合のあるサーフェス制御フィーチャの適用の制御にも使用できます。 この制御は、LAS データセットをトライアングル サーフェスとして表示または処理する場合に適用されます。

  • TIN でサポートできるポイントの総数は 1,500 万ポイントを超えますが、データの表示および解析時の優れた応答性を確保するためにも、TIN データセットを 500 万ポイント以下に制限することをお勧めします。ポイントの間引き方法を使用し、出力処理範囲を制御することで、TIN ノード数を削減できます。

    注意:

    出力 TIN の生成において、LAS ポイントの間引きをより予測可能な方法で制御する必要がある場合は、[ウィンドウ サイズ] 間引きタイプ (Python では thinning_type="WINDOW_SIZE") の使用を検討してください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 LAS データセット

処理される LAS データセット。

LAS Dataset Layer
出力 TIN

生成される TIN データセット。

TIN
間引きタイプ
(オプション)

作成された TIN のノードとして保存された LAS データ ポイントを減らすために使用する間引きのタイプを指定します。

  • NONE間引きは適用されません。これがデフォルトです。
  • RANDOMLAS データ ポイントは、対応する [間引き方法] の選択と [間引き値] の項目に基づいてランダムに選択されます。
  • WINDOW_SIZELAS データセットが [間引き値] で定義される正方形のタイルに分割され、LAS ポイントが [間引き方法] を使用して選択されます。
String
間引き方法
(オプション)

LAS データ ポイントを減らすのに使用する方法を指定し、[間引き値] の解釈に影響を与えます。利用できるオプションは、選択される [間引きタイプ] によって異なります。

  • PERCENT間引き値は、出力で維持される LAS ポイントのパーセンテージを表します。
  • NODE_COUNT間引き値は、出力で許可するノードの総数を表します。
  • MIN各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も低い LAS データ ポイントを選択します。
  • MAX自動決定された各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も高い LAS データ ポイントを選択します。
  • CLOSEST_TO_MEAN自動決定されたウィンドウ サイズの領域で標高が平均値に最も近い LAS データ ポイントを選択します。
String
間引き値
(オプション)

間引き値の解釈は、選択した [間引きタイプ] によって異なります。

[間引きタイプ][ウィンドウ サイズ] に設定した場合、この値は LAS データセットを分割するサンプリング領域を表します。

[間引きタイプ][ランダム] に、[間引き方法][パーセント] に設定した場合、この値は TIN にエクスポートされる LAS ポイントのパーセンテージを表します。

[間引きタイプ][ランダム] に、[間引き方法][ノード数] に設定した場合、この値は TIN にエクスポートできる LAS ポイントの総数を表します。

Double
出力ノードの最大数
(オプション)

出力 TIN で許可するノードの最大数。デフォルトは 500 万です。

Double
Z 係数
(オプション)

Z 値に乗算する係数。 これは通常、Z 距離単位から XY 距離単位に変換する場合に使用されます。 デフォルトは 1 です。この場合、標高値は変更されません。 入力サーフェスの空間参照に距離単位の指定された Z 測地基準系がある場合、このパラメーターは使用できません。

Double
指定範囲にクリップ
(オプション)

作成された TIN が解析範囲に対してクリップされるかどうかを指定します。このオプションは、解析範囲が入力 LAS データセットサブセットの場合のみ有効です。

  • オン - 出力 TIN を解析範囲にクリップします。これがデフォルトです。
  • オフ - 出力 TIN を解析範囲にクリップしません。
Boolean

arcpy.ddd.LasDatasetToTin(in_las_dataset, out_tin, {thinning_type}, {thinning_method}, {thinning_value}, {max_nodes}, {z_factor}, {clip_to_extent})
名前説明データ タイプ
in_las_dataset

処理される LAS データセット。

LAS Dataset Layer
out_tin

生成される TIN データセット。

TIN
thinning_type
(オプション)

TIN にエクスポートされる LAS データ ポイントのサブセットの選択に使用する方法を指定します。

  • NONE間引きは適用されません。これがデフォルトです。
  • RANDOMLAS データ ポイントは、対応する thinning_method の選択と thinning_value の項目に基づいてランダムに選択されます。
  • WINDOW_SIZELAS データセットが thinning_value で定義される正方形のタイルに分割され、LAS ポイントが thinning_method を使用して選択されます。
String
thinning_method
(オプション)

LAS データ ポイントを減らすのに使用する方法を指定し、[間引き値] の解釈に影響を与えます。利用できるオプションは、選択される [間引きタイプ] によって異なります。

  • PERCENT間引き値は、出力で維持される LAS ポイントのパーセンテージを表します。
  • NODE_COUNT間引き値は、出力で許可するノードの総数を表します。
  • MIN各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も低い LAS データ ポイントを選択します。
  • MAX自動決定された各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も高い LAS データ ポイントを選択します。
  • CLOSEST_TO_MEAN自動決定されたウィンドウ サイズの領域で標高が平均値に最も近い LAS データ ポイントを選択します。

LAS データ ポイントを減らすのに使用する方法を指定し、thinning_value の解釈に影響を与えます。利用できるオプションは、選択される thinning_type によって異なります。

  • PERCENT thinning_value は、LAS データセットの総ポイントのパーセンテージを表します。このオプションを使用できるのは、thinning_type="RANDOM" の場合のみです。
  • NODE_COUNTthinning_value は、出力で許可するノードの総数を表します。このオプションを使用できるのは、thinning_type="RANDOM" の場合のみです。
  • MIN各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も低い LAS ポイントを選択します。このオプションを使用できるのは、thinning_type="WINDOW_SIZE" の場合のみです。
  • MAX各ウィンドウ サイズの領域で標高が最も高い LAS ポイントを選択します。このオプションを使用できるのは、thinning_type="WINDOW_SIZE" の場合のみです。
  • CLOSEST_TO_MEAN各ウィンドウ サイズの領域で、標高がすべての LAS ポイントの平均値に最も近い LAS ポイントを選択します。このオプションを使用できるのは、thinning_type="WINDOW_SIZE" の場合のみです。
String
thinning_value
(オプション)

thinning_type="WINDOW_SIZE" の場合、この値は LAS データセットを分割するサンプリング領域を表します。

thinning_type="RANDOM"thinning_method="PERCENT" の場合、この値は TIN にエクスポートされる LAS データセットのポイントの割合を表します。

thinning_type="RANDOM"thinning_method="NODE_COUNT" の場合、この値は TIN にエクスポートできる LAS ポイントの総数を表します。

Double
max_nodes
(オプション)

出力 TIN で許可するノードの最大数。デフォルトは 500 万です。

Double
z_factor
(オプション)

Z 値に乗算する係数。 これは通常、Z 距離単位から XY 距離単位に変換する場合に使用されます。 デフォルトは 1 です。この場合、標高値は変更されません。 入力サーフェスの空間参照に距離単位の指定された Z 測地基準系がある場合、このパラメーターは使用できません。

Double
clip_to_extent
(オプション)

作成された TIN が解析範囲に対してクリップされるかどうかを指定します。このオプションは、解析範囲が入力 LAS データセットサブセットの場合のみ有効です。

  • CLIP出力 TIN を解析範囲にクリップします。これがデフォルトです。
  • NO_CLIP出力 TIN を解析範囲にクリップしません。
Boolean

コードのサンプル

LASDatasetToTin (LAS データセット → TIN) の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

arcpy.env.workspace = 'C:/data'
arcpy.ddd.LasDatasetToTin('se_baltimore.lasd', 'se_bmore', 'RANDOM', 15, 3.28)
LASDatasetToTin (LAS データセット → TIN) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''**********************************************************************
Name: LAS Dataset to TIN Example
Description: Create a TIN using bare earth lidar measurements. This
             script is designed for use as a script tool.
**********************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy

# Set Local Variables
lasD = arcpy.GetParameterAsText(0)
inLas = arcpy.GetParameterAsText(1) #input las files
surfCons = arcpy.GetParameterAsText(2) #input surface constraints
sr = arcpy.GetParameter(3) #spatial reference of las dataset
outTin = arcpy.GetParameterAsText(4)
thinningType = arcpy.GetParameterAsText(5)
thinningMethod = arcpy.GetParameterAsText(6)
thinningValue = arcpy.GetParameter(7)
zFactor = arcpy.GetParameter(8)

# Execute CreateLasDataset
arcpy.management.CreateLasDataset(inLas, lasD, 'RECURSION', surfCons, sr)
lasLyr = arcpy.CreateUniqueName('lasdToTin', 'in_memory')
classCode = 2
returnValue = 'LAST'
# Execute MakeLasDatasetLayer
arcpy.management.MakeLasDatasetLayer(lasD, lasLyr, classCode, returnValue)
# Define extent of the area of interest
env.extent(1426057, 606477, 1449836, 623246)
# Execute LasDatasetToTin
arcpy.ddd.LasDatasetToTin(lasLyr, outTin, thinningType,
                          thinningMethod, thinningValue, zFactor)

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