高度な割り当ての追加および構成

高度な割り当てステップでは、ステップの出力値に基づいて後続のステップをユーザーに割り当てることができます。 また、ジョブの位置を使用して、ユーザーまたはグループを後続のステップに自動的に割り当てるようにステップを構成することもできます。 このためには、ユーザーまたはグループのリストを含むフィールドを含んでいる参照レイヤーを検索します。 ステップが完了したら、後続のステップを選択されたユーザーまたはグループに自動的に割り当てることができます。

ステップが実行されると、後続のステップの割り当て先を選択するよう求められます。 参照レイヤーを使用してステップを構成すると、後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループは自動的に決定されます。

ステップの実行時に、次のアクションを実行できます。

  • [続行] をクリックして、ステップを完了できます。
  • [キャンセル] をクリックして、ステップをキャンセルできます。
注意:

ステップがオプションでない場合、ステップを実行しないと終了できません。

ステップの構成

ステップを構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
  2. [高度な割り当て][ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。

    [ステップの詳細] パネルが表示されます。

  3. [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
  4. 必要に応じて、[ユーザー プロンプト] テキスト ボックスにステップの実行時に表示するメッセージを追加します。

    ユーザー プロンプトにプレーン テキストと ArcGIS Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定します。

    'This job is currently assigned to ' + JobOwner($Job) + '.'
    ヒント:

    [この入力は Arcade 式をサポートします] This input supports Arcade expressions をクリックし、Arcadeを選択して関連するテキスト ボックスに追加します。

  5. このステップの前に出るすべてのパスを選択したユーザーまたはグループに割り当てない場合は、[割り当てを自動的に切り替え] チェックボックスをオフにし、このステップの出力値を使用してパスを使用した割り当てを変更します。

    これは、並行ステップを使用したワークフローで、選択したユーザーまたはグループにステップのいずれかを割り当てるだけの場合に必要になることがあります。

    注意:

    [割り当てを自動的に切り替え] チェックボックスがオンの場合、選択したユーザーまたはグループの割り当ては、このステップの前に出るすべてのパスの割り当て設定をオーバーライドします。

  6. グループのステップ割り当てを構成するには、[グループ割り当てを強制的に実行] チェックボックスをオンにし、ステップを実行しているユーザーがグループのメンバーであっても、ステップが常にグループに割り当てられるようにします。
  7. 次の [割り当て方法] オプションの中から 1 つを選択します。
    • [ユーザー定義] - 後続のステップが割り当てられるユーザーを手動で選択します。
    • [空間的] - ジョブの位置を使用してユーザーまたはグループのリストを含むフィールドを含んでいる参照レイヤーを検索して、後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループを決定します。
  8. [ユーザー定義] を選択した場合は、次のいずれかを選択します。
    • [すべてのユーザー] - すべてのユーザーが後続のステップに割り当てられるようにします。
    • [グループ] - 選択したグループ内のユーザーだけが後続のステップに割り当てられるようにするには、[グループ] ドロップダウン矢印をクリックしてグループを選択します。
  9. [空間的] を選択した場合は、[フィーチャ サービス] ドロップダウン メニューからフィーチャ サービスを選択します。

    [レイヤー名] および [アサインメント フィールド] テキスト ボックスには、デフォルトで最初のレイヤーとフィールドが自動的に設定されます。

    選択したフィーチャ サービスにアクセスできない場合は、[レイヤー ID] および [アサインメント フィールド] テキスト ボックスにレイヤー ID とアサインメント フィールドを入力します。

  10. ワークフロー ダイアグラムに関連付けられているフィーチャ サービスがない場合は、フィーチャ サービスのデータ参照を追加します。
    1. ドロップダウンメニューから [データ参照の追加] をクリックします。

      [データ参照の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. 次のいずれかを実行してデータ参照を追加します。
      • [アイテムの参照] - 現在のポータル上のアイテムのリストを参照して選択します。
        ヒント:

        検索にフィルターやタグを適用して結果を絞り込むことができます。

      • [アイテム ID を手動で入力] - データ参照が配置されている環境を選択し、アイテム ID と参照名を [アイテム ID][参照名] テキスト ボックスに入力します。 [その他] を選択した場合は、[ポータル URL] テキスト ボックスに、データ参照を含む ArcGIS 組織の URL を入力します。

        アイテムは Workflow Manager によって自動的に検証され、データ参照タイプが [タイプ] バーに設定されます。

        データ参照が検証できない場合は、設定されたデータ参照タイプと一致する有効なデータ参照にアイテム ID を入力する必要があります。

    3. [OK] をクリックしてフィーチャ サービスのデータ参照を保存するか、[キャンセル] をクリックして終了します。

      [フィーチャ サービス] ドロップダウン メニューにフィーチャ サービスが表示されます。[レイヤー名] および [アサインメント フィールド] テキスト ボックスには、デフォルトで最初のレイヤーとフィールドが自動的に設定されます。

      データ参照管理の詳細

  11. [レイヤー名] ドロップダウン矢印をクリックして、参照レイヤーとして使用するレイヤーを選択します。
  12. [アサインメント フィールド] ドロップダウン矢印をクリックして、ユーザーまたはグループの割り当ての決定に使用するフィールドを選択します。
    注意:

    選択したフィールドにはユーザーまたはグループのみを含めることができます。

  13. 次の [アサインメント フィールド タイプ] オプションの中から 1 つを選択します。
    • [ユーザー] - [アサインメント フィールド] にユーザーが含まれている場合。
    • [グループ] - [アサインメント フィールド] にグループが含まれている場合。
  14. [オプション] タブをクリックします。
  15. 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
    • [手動] - 手動でステップを実行します。
      • [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
    • [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
      注意:

      ワークフロー ダイアグラムがジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、ユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Advanced 組織エクステンションが必要です。

    • [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。

      スケジュール オプションの詳細

  16. 必要に応じて、次のオプションのいずれかを選択して、ステップでヘルプを構成します。
    • [なし] - ステップ ヘルプなしでステップを構成します。
    • [テキスト] - [テキスト] テキストボックスで、ステップのヘルプ テキストを構成します。

      ArcGIS Arcadeを使用して、ステップ ヘルプの動的な値を入力できます。 ステップ ヘルプにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定します。

      
      'For further assistance, please contact' + JobCreator($Job) + '.'

    • [URL] - [URL] テキストボックスで、ステップにヘルプ リソースへのリンクを構成します。
      注意:

      Web アプリで実行されるステップでは、HTTP、HTTPS URL 形式のみがサポートされます。 ArcGIS Pro で実行されるステップでは、HTTP、HTTPS、ファイル形式がサポートされます。

      Arcadeを使用して動的な値を入力することもできます。 URL にプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定します。

      
      'https://pro.arcgis.com/en/pro-app/latest/tool-reference/' + JobExtendedProperty($Job, 'tools', 'toolbox') + '/' + jobExtendedProperty($job, 'tools', 'alias') + '.htm'

      [Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスを次のように構成します。

      • URL に変換するときにエスケープする必要がある特殊文字 (スペースやフォワード スラッシュなど) を Arcade 式が返す場合、[Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスを必ずオンにしてください。
      • ベース URL を構成するために Arcade 式が使用される場合、[Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスをオフにします。

  17. 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
  18. 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
    ヒント:

    [情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。 ステップ ID をクリップボードにコピーするには、[ステップ ID をコピー] Copy Step ID をクリックします。

戻り値

ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。

戻り値説明

S000001

ステップが正常に完了しました。

F000001

ステップを正常に完了できませんでした。

出力値

ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。

出力説明

assignment

後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループのユーザー名またはグループ ID を返します。

assignmentMethod

ユーザーまたはグループの割り当てに使用された方法に応じて UserDefined または Spatial を返します。

関連トピック


このトピックの内容
  1. ステップの構成
  2. 戻り値
  3. 出力値