ArcGIS Velocity を使用して、出力観測データおよび解析結果をフィーチャ レイヤーおよびストリーム レイヤーに書き込み、Web マップで視覚化します。
フィーチャ レイヤー
フィーチャ レイヤーは、建物、パーセル、都市、道路など、類似した地理フィーチャをグループ化したものです。 Velocity を使用して、現在の車両の位置、気温の値、震源などのセンサーからの IoT (Internet of Things) の観測データを、マップ上で視覚的に調査するために、フィーチャとして保存することができます。 フィーチャとして表される IoT の観測データには、ポイント、ライン、またはポリゴン (エリア) があります。
フィーチャ レイヤーはデータをポイント、ライン、およびポリゴンとして表すため、さまざまな方法でフィーチャ レイヤーを使用して、データを視覚化することができます。 たとえば、気温の値は、より涼しいエリアまたはより暖かいエリアを示すために、一般的な青色-黄色-オレンジ色-赤色の一連の色で表示することができます。 反対に、同じ気温データを、問題の気温および許容値を超える気温を表す華氏 50 度未満のすべてのものなどの、特定のワークフローにとって重要な閾値と相対的に表示することができます。
フィーチャ レイヤーのレンダリングを Web マップで定義することができます。 Velocity で、収集された IoT の観測データまたは解析結果を視覚化するには、[レイヤー] ページのレイヤーの横にあるマップ ボタンをクリックします。 これによって、レイヤーが新しい Web マップに開き、さまざまなスタイル設定オプションが表示されます。
フィーチャ レイヤーを使用する状況
フィーチャ レイヤーは、多種多様なスタイル設定オプションおよび利用可能なクエリ機能を使用して観測データを視覚化するために使用できます。 フィーチャ レイヤーは、少量の観測データを時間をかけて調査する場合、またはセンサー データが急速に変化しない場合に適しています。 Velocity を使用してデータをフィーチャ レイヤーに格納する場合、すべてのフィーチャ レイヤーがマップ イメージ レイヤーに関連付けられ、このレイヤーを使用して大量のデータを動的集約として視覚化し、より広いパターンを容易に確認することができます。
ストリーム レイヤー
ストリーム レイヤーは、リアルタイム データの視覚化に最適化されたフィーチャ レイヤーです。 フィーチャ レイヤーは保存されている情報を表示し、Web マップ内のフィーチャ レイヤーを定期的に更新することによって、新しい情報が視覚化されます。 ストリーム レイヤーは、サーバーによって観測データが受信されるとすぐに、それらの観測データを Web マップに表示します。 ストリーム レイヤーは、急速に、または不規則に変化するセンサー データ、あるいは資産またはフィールド作業員を継続的に監視する必要のある追跡ワークフローに効果的です。 Velocity では、フィードは、Web マップに追加された場合、ストリーム レイヤーのように動作します。
リアルタイム データを直ちに受信するために、ストリーム レイヤーは、HTML5 WebSocket を使用して、ベースとなるストリーム サービスに接続します。 その後、ストリーム レイヤーは WebSocket のクライアントになり、受信データが、受信されるとすぐに、接続されているすべてのクライアントにブロードキャストされます。 最新の Web ブラウザーのほとんどは WebSocket をサポートしています。
Velocity でストリーム レイヤーを操作する場合、ストリーム フィーチャ レイヤーを制御して、受信データを現在のマップ範囲内の観測データに制限するなど、サービスがレイヤーに送信するデータをフィルター処理することができます。 ストリーム レイヤーはフィーチャ レイヤーの一種であるため、同じレンダリング スタイルの多くを使用できます。 ストリーム レイヤーと StreamLayerView API プロパティの詳細。
ストリーム レイヤーを使用する状況
高速に移動する観測データをマップに表示する場合、または新しい情報を表示するためにデータ ストアを定期的に検索したくない場合に、ストリーム レイヤーを使用できます。 ストリーム レイヤーは一時的なもので、受信データはクライアント セッションから独立して持続しません。 ストリーム レイヤーは、大規模なスポーツ イベントの期間中に天候パターンを監視するなど、情報を主に視覚的な補助として使用する場合に役立ちます。