ArcGIS Velocity では、動的フィーチャの視覚化を調べたり、ストリーム レイヤーに対する視覚化およびシンボル設定を保存したりすることができます。 これらの視覚化は、ストリーム データを効果的に視覚化するために、ストリーム レイヤーでの動的な視覚化設定を制御するのに役立ちます。
Velocity によってストリーミングされたデータは、ビッグ データ ストアを活用します。ビッグ データ ストアでは、データが格納およびインデックス付けされます。
たとえば、[ストリーム レイヤー] 出力を使用して出力レイヤーを作成し、コネクテッド カーから車両位置の観測データを把握するための解析について考えます。 生成されたストリーム レイヤーは、リアルタイム解析が実行されている間、リアルタイム データをストリーミングします。 ストリーム レイヤーでは、ストリーム データをさまざまな形状、塗りつぶし、アウトライン、回転オプションを使用してレンダリングする動的なフィーチャ視覚化オプションを使用できます。 または、データの属性フィールドに対して統計情報のサマリーを使用して、各フィーチャをシンボル表示し、フィーチャの性質を表すことができます。
ストリーム レイヤーの編集インターフェイスを使用して、フィーチャ スタイル設定を調べることができます。 設定が完成したら、ストリーム レイヤーを利用するすべてのユーザーが選択したフィーチャ シンボルを表示できるように、設定を保存することができます。
ストリーム レイヤーの編集
ストリーム レイヤーのレンダリングを編集するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Velocity アプリの左側にあるメニューで、[レイヤー] をクリックします。
- リストでストリーム レイヤーを見つけ、[編集] ボタンをクリックします。
- 左側のメニューの [フィーチャ設定] ウィンドウを使用して、ストリーム レイヤーを編集します。
フィーチャ設定
[フィーチャ設定] ウィンドウのパラメーターは、未処理のフィーチャのレンダリング方法を制御します。 現在のマップ範囲内のレンダリング対象のフィーチャの数が、指定したフィーチャの閾値より小さい場合にのみ、個々のフィーチャがレンダリングされます。 ストリーム レイヤーの未処理のフィーチャのレンダリングは、単純なベクター シンボル (円形、四角形、ひし形、ポインターなど) に制限されます。 未処理のフィーチャは、[シンプル]、[クラス閾値]、または [個別値] レンダラー オプションを使用してレンダリングできます。
シンプル
未処理のフィーチャは、[シンプル] レンダラーを使用してレンダリングできます。 シンプル レンダラーは、ストリーム レイヤー内のすべてのフィーチャを同じシンボルでレンダリングします。 シンプル レンダラーでは、[シンボル カテゴリ] パラメーターを使用して、[基本的な形状] または [矢印] のいずれかを選択できます。
下表で、[シンプル] レンダラーのパラメーターについて説明します。
パラメーター | 説明 |
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シンボル (塗りつぶし) | フィーチャのレンダリングに使用するシンボル スタイル。 オプションには、円形、四角形、ひし形、三角形、十字、X、ポインターがあります。 |
サイズ (塗りつぶし) | フィーチャのサイズ。 |
色 (塗りつぶし) | フィーチャの色。 |
色 (アウトライン) | アウトラインの色。 |
幅 (アウトライン) | アウトラインの幅。 |
フィーチャの回転 | フィーチャを回転するかどうかを指定します。 |
回転タイプ | シンプル マーカー シンボルを回転させるために使用される回転タイプ。 回転タイプは、回転の原点および方向を制御します。 回転タイプが [数学] の場合、シンボルが東から反時計回りの方向に回転し、東が 0°の軸になります。 回転タイプが [地理学] の場合、シンボルが北から時計回りの方向に回転し、北が 0°の軸になります。
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回転フィールド | 回転に使用する値を含んでいるフィールド。 |
回転角度 | 画面に対して相対的にすべてのフィーチャの角度 (度単位)。 |
クラス閾値
未処理のフィーチャは、[クラス閾値] レンダラー オプションを使用してレンダリングできます。 [クラス閾値] レンダラーは、フィーチャ レイヤー内の各フィーチャのシンボルを数値属性の値に基づいて定義します。 数値属性の値は、クラスのデータ範囲を定義するために使用されます。 各フィーチャには、その数値属性値のクラス閾値に基づいてシンボルが割り当てられます。
下表で、[クラス閾値] レンダラーのパラメーターについて説明します。
パラメーター | 説明 |
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データの分類 | 分類方法を指定します。 オプションには、手動分類、自然分類、等間隔、標準偏差、等量があります。 |
クラス閾値フィールド | クラス閾値の値を計算するために使用されるフィールドを指定します。 |
クラス数 | クラスの合計数。 クラスは、クラス閾値ヒストグラムで手動で調整できます。 |
カラー ランプ | 色の範囲をクラスに適用します。 カラー ランプのいずれかを選択するか、塗りつぶしスタイルを使用して個別のカラー ランプを適用します。 |
クラス数 | クラスの合計数。 クラスは、クラス閾値ヒストグラムで手動で調整できます。 |
クラス設定 | それぞれのクラスの塗りつぶし設定とアウトライン設定。 クラス閾値を選択して、クラスの設定にアクセスします。 |
シンボル (塗りつぶし) | フィーチャのレンダリングに使用するシンボル スタイル。 オプションには、円形、四角形、ひし形、三角形、十字、X、ポインターがあります。 |
サイズ (塗りつぶし) | フィーチャのサイズ。 |
色 (アウトライン) | フィーチャのアウトラインの色。 |
幅 (アウトライン) | フィーチャのアウトラインの幅。 |
フィーチャの回転 | フィーチャを回転するかどうかを指定します。 |
回転タイプ | シンプル マーカー シンボルを回転させるために使用される回転タイプ。 回転タイプは、回転の原点および方向を制御します。 回転タイプが [数学] の場合、シンボルが東から反時計回りの方向に回転し、東が 0°の軸になります。 回転タイプが [地理学] の場合、シンボルが北から時計回りの方向に回転し、北が 0°の軸になります。
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回転フィールド | 回転に使用する値を含んでいるフィールド。 |
回転角度 | 画面に対して相対的なフィーチャの角度 (度単位)。 |
個別値
未処理のフィーチャは、[個別値] レンダラーを使用してレンダリングできます。 個別値レンダラーは、ストリーム レイヤー内のすべてのフィーチャを 1 つ以上の一致する属性に基づいてレンダリングします。
下表で、[個別値] レンダラーのパラメーターについて説明します。
パラメーター | 説明 |
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個別値フィールド | 個別値を決定するために使用されるフィールドを指定します。 |
値の管理 | シンボル化する個別値を定義します。 現在のデータセットに存在しない値は、手動で追加できます。 |
カラー ランプ | 色の範囲を個別値に適用します。 |
個別値の設定 | 1 つの個別値の塗りつぶし設定とアウトライン設定を定義します。 個別値カテゴリを選択して、個別値の設定にアクセスします。 |
シンボル (塗りつぶし) | すべてのフィーチャのレンダリングに使用するシンボル スタイル。 オプションには、円形、四角形、ひし形、三角形、十字、X、ポインターがあります。 |
サイズ (塗りつぶし) | フィーチャのサイズ。 |
色 (アウトライン) | フィーチャのアウトラインの色。 |
幅 (アウトライン) | フィーチャのアウトラインの幅。 |
フィーチャの回転 | フィーチャを回転するかどうかを指定します。 |
回転タイプ | シンプル マーカー シンボルを回転させるために使用される回転タイプ。 回転タイプは、回転の原点および方向を制御します。 回転タイプが [数学] の場合、シンボルが東から反時計回りの方向に回転し、東が 0°の軸になります。 回転タイプが [地理学] の場合、シンボルが北から時計回りの方向に回転し、北が 0°の軸になります。
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回転フィールド | 回転に使用する値を含んでいるフィールド。 |
回転角度 | 画面に対して相対的なフィーチャの角度 (度単位)。 |
変更内容の保存
必要に応じて、実行した設定および変更を保存することができます。 [レイヤーの保存] ボタンをクリックすると、ストリーム レイヤーを使用する ArcGIS Online Web マップなどのクライアント アプリケーションは、動的な視覚化設定に従ってシンボル表示およびレンダリングされます。
たとえば、以下の図は、ストリーム レイヤー設定が変更された Web マップを示しています。