調査の作成
- 調査の作成には Survey123 Web サイトと ArcGIS Survey123 Connect のどちらを使用した方が良いですか?
- 既存の XLSForm をインポートできますか?
- 他の質問の回答に基づいて、特定の質問を表示できますか?
- 調査にマップに関する質問を含める必要はありますか?
- ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープに関する質問において、マップ表示の初期範囲、縮尺、ベースマップ、検索を制御できますか?
- 調査で ASCII 以外の文字を使用できますか?
- 調査では右から左へと読む言語をサポートしていますか?
- 調査は質問をいくつ含むことができますか?
- 単一選択、複数選択、ランクの質問で、選択肢の数に制限はありますか?
- どのようにして、ユーザーが調査に質問を入力することを制限できますか?
- Survey123 Web サイトおよび Web アプリの [この質問に対する回答をキャッシュ] と [ドラフト モード] の違いは何ですか?
- バージョン対応ジオデータベースから調査を作成できますか?
- 既存の調査の回答を開くときに読み取り専用の質問が再計算しないようにすることができますか?
フォームの管理
位置情報の共有のセットアップ
調査の作成
はい。
Survey123 Web デザイナーでは、デフォルトで質問を非表示にしておいて、別の質問の回答に基づいて表示するように表示設定ルールを設定できます。 表示設定ルールはすべての質問タイプで設定できます。 詳細については、「表示設定ルール」をご参照ください。
Survey123 Connect では、[relevant] 列を使用して、デフォルトで質問を非表示にしておいて、別の質問の回答に基づいて表示することができます。 関連しない質問についてのデータは送信されず、過去にフィールドに入力されたデータは削除されます。 詳細については、「条件式の作成」をご参照ください。
Survey123 Connect では、[body::esri:visible] 列を使用することもできます。 この列は、[relevant] 列と同じように使用できますが、式によって非表示になった質問の値はクリアされず、非表示の値もフィーチャ レイヤーに送信される点が異なります。 詳細については、「質問の表示設定」をご参照ください。
いいえ。
ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープの質問が Survey123 Connect に含まれない場合、調査の主なフィーチャ レイヤーのジオメトリ タイプは esriGeometryPoint になります。 調査を開いた時点でデバイスから取得できる位置の情報が、ポイントの位置に入力されます。
この振舞いは、マップの質問を含む繰り返しが調査に含まれているが、繰り返しを除くマップの質問は含まれていない場合にも適用されます。
Survey123 Web デザイナーにマップの質問が含まれない場合、調査の主なフィーチャ レイヤーのジオメトリ タイプは esriGeometryPoint になります。 調査の回答ごとのポイントの位置はデフォルトの 0,0 になります。
はい。
ジオポイント、ジオトレース、ジオシェープの質問のマップ設定は、Survey123 Connect の [マップ] タブで構成できます。 XLSForm の [body::esri:style] 列の map パラメーターを使用して、個々のマップの質問に対してデフォルトのベースマップを設定することもできます。
Survey123 フィールド アプリで使用するすべてのベースマップで、Web メルカトル球体補正投影法を使用する必要があります。 他の投影法を使用するベースマップは Web アプリでしか使用できません。
デフォルトでは、検索は、ArcGIS Geocoding service を使用して住所を検索し、世界全体から結果を返します。 サイン インしたユーザーは、組織のすべての構成済みジオコーディング サービスも表示できます。 マップ表示に特定のロケーターを設定する方法については、「ジオサーチ」をご参照ください。
調査に含めることができる質問の最大数は、調査のフィーチャ レイヤーによって決定されます。 [bind::esri:fieldType] が [null] に設定されていない各質問は、調査のフィーチャ レイヤーのフィールドに対応します。
ArcGIS Online で公開する場合、調査に作成されたフィーチャ レイヤーには最大で 1,024 個のフィールド (システム フィールドを含む) を含むことができます。 ArcGIS Online の制限事項の詳細については、「トラブルシューティング」をご参照ください。 ArcGIS Enterprise ポータルで公開されるフィーチャ レイヤーに含むことができる最大フィールド数は、お使いのエンタープライズ ジオデータベースによって異なります。 サイズの制限を決定するには、使用するデータベース管理システムのドキュメントをご参照ください。 どちらの場合も、調査の一部を [repeat_count] 値 1 で繰り返しに配置し、関連テーブルに調査のその部分を保存することによって、この最大制限を回避できます。
この最大値は、パフォーマンスの問題が発生するまでに実際に調査に含めることができる質問の最大数を超えている場合があります。 実際の最大値は、調査で使用する質問タイプ、使用する質問の数、使用するハードウェアの組み合わせによって異なります。
いいえ。
単一選択、複数選択、ランク付けの質問の選択肢の数に制限はありませんが、現実的な制限が適用される可能性はあります。 たとえば、小さい画面のデバイスでは長い選択肢リストを閲覧するのは困難な場合があります。 単一選択の質問と複数選択の質問では autocomplete の表示設定を使用して選択肢をフィルター処理してください。
choices ワークシート内の長い選択肢リストは読み込みに時間がかかることもあります。 パフォーマンスを向上させるため、長い選択肢リストは外部の .csv ファイルに保存することをお勧めします。 詳細については、「外部の選択肢リスト」をご参照ください。
Survey123 Connect で作成される調査では、[body::esri:inputMask] のような Esri カスタム列を使用してユーザー入力を制限できます。
Survey123 Web サイトで定義する質問ごとに [この質問に対する回答をキャッシュ] オプションが表示されます。 このオプションは Survey123 Web アプリでのみ使用されます (フィールド アプリでは使用されません)。 このオプションをオンにすると、調査レコードの送信後、質問に対する回答がブラウザーにキャッシュされ、そのデバイスでこの調査に対して次に送信を行う際にあらかじめ読み込まれます。 回答のキャッシュは、画像、ファイルのアップロード、署名を除くすべての質問タイプに対して設定できます。
Survey123 Web サイトの [共同作業] ページの [調査の共有] タブで、[ドラフト モード] を有効にできます。 このオプションをオンにすると、調査レコードが送信されるまで、質問に対する回答がブラウザーにキャッシュされます。 送信後は、すべての回答がキャッシュからクリアされ、次の調査の記入には使用できません。
調査の作成者は、同じ回答を繰り返す質問を含む複数の調査を回答者が送信する必要があるケースが考えられる場合には、[この質問に対する回答をキャッシュ] オプションを有効にできます。 回答者が調査を開始し、何か別の作業を行った後に戻ってきて、同じ調査を完了させる必要があるような場合は、[ドラフト モード] を有効にできます。
複数ユーザーのジオデータベースを使用する場合、レイヤーではブランチ バージョニングを使用できますが、トラディショナル バージョニングは使用できません。 ブランチ バージョン対応のジオデータベースを使用する場合、Survey123 はデフォルト バージョンを対象にしています。 詳細については、「バージョニング タイプ」をご参照ください。
デフォルトでは、URL から、または [受信トレイ]、[ドラフト]、[送信箱]、[送信済み] の各フォルダーから既存の調査の回答を開くときに、動的な計算がある読み取り専用の質問は自動的に再計算します。 読み取り専用の質問が再計算しないようにするには、[bind::esri:parameters] 列で calculationMode パラメーターを whenEmpty に設定します。 詳細については、「計算モード」をご参照ください。
フォームの管理
はい。 調査を公開した後に、Survey123 Connect を使用してファイルをダウンロードできます。 ArcGIS 組織アカウントでサイン インして、表示された調査のサムネイルをクリックしてダウンロードします。
また、ファイルを公開する前に転送するには、すべてのファイルが 1 つのフォルダーに存在し、同じファイル名を共有していれば、Survey123 Connect は My Survey Designs フォルダーに調査を表示し開きます。 すべてのプラットフォームで、このフォルダーは \Username\ArcGIS\My Survey Designs にあります。
注意:
My Surveys フォルダーが存在する場合でも、必ず My Survey Designs フォルダーを使用してください。 My Surveys は、Survey123 フィールド アプリがダウンロードした調査のために使用するフォルダーです。
調査を公開する前であれば、質問ラベルの変更、質問の追加、質問の並べ替え、質問の削除などの調査内容の変更を行うことができます。
調査が公開されると、その内容に加えられる変更は限られています。 フィーチャ レイヤーのスキーマの変更を必要としない編集であれば、問題なく行うことができます。 詳細については、「調査の更新」をご参照ください。
位置情報の共有のセットアップ
Survey123 で位置情報の共有機能を使用するには、組織サイトで位置情報の共有を有効にする必要があります。
Survey123 の位置情報の共有機能にアクセスするには、ArcGIS Location Sharing ユーザー タイプ エクステンションを購入し、位置情報の共有を使用する各 ArcGIS アカウントに割り当てる必要があります。 このユーザー タイプ エクステンションは Mobile Worker ユーザー タイプには含まれており、他のすべてのユーザー タイプ のアドオンとして使用できます。 詳細については、「ArcGIS Online のユーザー タイプ、ロール、権限」または「ArcGIS Enterprise のユーザー タイプ、ロール、権限」をご参照ください。
注意:
ArcGIS Location Sharing ユーザー タイプ エクステンションは、ArcGIS Enterprise 11 以降では Mobile Worker ユーザー タイプに含まれています。
Track Viewer Web アプリには、位置のトラックの表示とトラック ビューの作成と共有に関して独自の要件があります。 詳細については、「トラックの表示」をご参照ください。
Track Viewer Web アプリを使って、 Survey123 で収集したトラックを表示できます。 Track Viewer Web アプリには、ポータルからアクセスします。 アクセス方法は、使用しているソフトウェアによって異なります。
- ArcGIS Online を使用している場合 - アプリ ランチャーから Track Viewer にアクセスするか、https://www.arcgis.com/apps/trackviewer にアクセスします。
- ArcGIS Enterprise を使用している場合 - アプリ ランチャーから Track Viewer にアクセスするか、https://host.domain.com/webadaptor/apps/trackviewer/ にアクセスします (host、domain、webadaptor は、お使いのポータル情報に置き換えられます)。
Track Viewer Web アプリを使用してトラック ビューを作成できるのは、管理者のみです。 Track Viewer Web アプリを使用してトラックを表示するには、位置のトラックの表示権限が必要であり、ユーザーにトラック ビューを共有する必要があります。 詳細については、「ArcGIS Online の権限」または「ArcGIS Enterprise の権限」をご参照ください。
注意:
ArcGIS Enterprise 10.8 以降を使用している場合、Track Viewer がデフォルトでインストールされます。 旧バージョンの ArcGIS Enterprise を使用している場合、Track Viewer をインストールする必要があります。 特定のバージョンの ArcGIS Enterprise の要件に関する詳細については、「Track Viewer の ArcGIS Enterprise 構成」をご参照ください。
位置情報の共有機能は、ArcGIS Enterprise 10.7 以降に含まれており、ビッグ データ ストアが必要です。 さまざまな配置パターンと推奨される仕様の詳細については、「ArcGIS Tracker Deployment Guide for ArcGIS Enterprise」をご参照ください。
いいえ。ArcGIS GeoEvent Server と Survey123 の両方がビッグ データ ストアを使用しますが、ArcGIS Enterprise の での位置情報の共有には、GeoEvent Server は必要ありません。
ただし、ArcGIS GeoEvent Server を使用して位置情報の共有を補完できます。 Survey123 の位置情報の共有と ArcGIS GeoEvent Server のジオフェンス機能を組み合わせることで、ビジネス プロセスに関する新たな洞察を得ることができます。 たとえば、モバイル作業者が作業場所に到着した際、または作業場所を離れた際に通知を受けることができます。 この洞察を生かして、現場の作業員をより効果的に管理することができます。
はい。 ArcGIS GeoAnalytics Server には、有用な解析を行うためのツールが多数用意されています。また、ArcGIS Enterprise の基本配置に追加して、位置のトラッキングから詳細な情報を取得することもできます。 以下に、例を示します。
- トラックの再構築 - トラック ポイントからラインを作成し、方向を表示して新しいライン ネットワークを生成します。 その後、ライン ネットワークを交通ネットワークに変換することができます。
- ポイントの集約 - 救助活動中に捜索されたエリアや、調査が実施された共同溝の割合など、エリア全体の範囲を解析します。
- インシデントの検出 - 速度の急激な変化を特定します。
- ポイント クラスターの検索 - モバイル作業者の移動に対して密度ベースのクラスタリング手法を使用して、頻繁に訪問している場所を特定します。
詳細については、「トラック レイヤー」をご参照ください。