このトピックの内容
  1. ログイン プロパティ
  2. 管理設定

管理およびログインの設定

Esri Maps for MicroStrategy では、ArcGIS のサブスクリプションが必要です。このサブスクリプションは、ArcGIS Online 組織サイトのサブスクリプション、もしくはオンプレミスの Portal for ArcGIS の利用のサブスクリプションを指します。ArcGIS 管理者によってプラットフォームへのアクセスに使用される認証方式が正しく構成されていることが前提になります。

Esri Maps for MicroStrategy 管理者は、アプリケーションの設定ファイルを構成して、プラットフォームのサブスクリプションに対応した認証方式によるログイン方法を指定します。ArcGIS プラットフォームの場所と各種のユーザ オプションも指定します。ログイン設定の詳細については、「ログイン設定の構成」をご参照ください。

Windows では、構成ファイルは次の場所にあります。

<MicroStrategy plugin directory>\em4mstr\JavaScript\configuration\settings.js

Linux では、構成ファイルは次の場所にあります。

<MicroStrategy plugin directory>/em4mstr/JavaScript/configuration/settings.js

ログイン プロパティ

以下のプロパティは、ログイン方法に関連する各種設定を定義するために使用します。詳細については、「ログイン設定の構成」をご参照ください。

  • arcgisUrl - ArcGIS Online 組織サイトまたは Portal for ArcGIS の場所を指します。Esri Maps for MicroStrategy が正しく機能するには、このプロパティの値を指定する必要があります。この値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。ArcGIS Online の場合、デフォルト値は http://www.arcgis.com です。別の値を入力する場合は、 http://[OrgAccount].maps.arcgis.com という形式を使用します。ここで、[OrgAccount] は組織の ArcGIS Online 組織向けアカウントのルートです。Portal for ArcGIS の場合は、http://[PortalHost]/[PortalApp] という形式を使用します。

    たとえば、次のように指定します。

    arcgisUrl: “http://www.lacs.maps.arcgis.com”
    
    OR
    
    arcgisUrl: “http://portalhost.esri.com/gis”
    
  • arcgisAuthType - ArcGIS へのアクセスに使用されるログイン方法を指定します。このプロパティの値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。

    利用可能な値は、次のとおりです。

    • user - ユーザのログイン方法では、ユーザは ArcGIS アイテムにアクセスするために自分の ArcGIS 認証情報を入力する必要があります。これがデフォルトのログイン方法です。

      ArcGIS Online の場合のユーザのログイン方法を指定する場合、arcgisAppId プロパティも指定する必要があります。

    • app - アプリケーションのログイン方法では、すべての ArcGIS アイテムへのアクセスに 1 つのアカウントが使用されます。この認証タイプを指定した場合、arcgisAppUser プロパティと arcgisAppPassword プロパティも指定する必要があります。

  • arcgisAppUser - ログイン タイプ(arcgisAuthType)を app に設定した場合、このプロパティに、認証トークンの検索に使用するユーザ名を指定します。この認証トークンは ArcGIS アイテムの検索に使用されます。このプロパティの値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。ログイン方法を user に設定した場合、このプロパティは無視されます。

    たとえば、次のように指定します。 arcgisAppUser: "Test User"

  • arcgisAppPassword - ログイン タイプ(arcgisAuthType)を app に設定した場合、このプロパティに、認証トークンの検索に使用されるパスワードを指定します。その後、このプロパティの値は ArcGIS アイテムの検索に使用されます。このプロパティの値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。ログイン方法を user に設定した場合、このプロパティは無視されます。

    たとえば、次のように指定します。 arcgisAppPassword: "Test 123"

  • arcgisAppId - このプロパティは、ArcGIS Online の場合の user ログイン タイプを指定した場合にのみ使用します。アプリケーションを ArcGIS プラットフォームに登録したときに生成される一意のアプリケーション ID の値を指定する必要があります。このプロパティの値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。

    たとえば、次のように指定します。arcgisAppID: "nvgHDDFXzMRWmKfY"

    詳細については、「アプリケーション ID の生成」をご参照ください。

管理設定

以下のプロパティは、ユーザ オプションの定義に使用します。

  • keepAliveInterval - ユーザの操作で現在のセッションが有効に維持されていることを確認するチェック間の時間間隔を指定します。

    ユーザの操作をチェックするキープ アライブが反復して送信されます。アプリケーションは、応答を受信しなかった場合、指定された時間間隔でキープ アライブの送信を続行し、アイドル接続がまだ有効であることを確認します。このプロパティの値はミリ秒単位で指定します(デフォルト値は 60000)。

    たとえば、次のように指定します。keepAliveInterval: 60000

  • arcgisSharing - Web マップとレイヤを ArcGIS(acrgisUrl で指定)で共有するかどうかを制御します。指定できる値は、true および false です(デフォルト値は false)。このプロパティの値はブール値であり、引用符で囲む必要はありません。

    たとえば、次のように指定します。arcgisSharing: false

  • selectionColor - マップ上の選択を定義する領域に使用する色を指定します。この色は、16 進数の値を使用して定義します(デフォルト値は #FF0000(赤))。このプロパティの値は文字列とし、必ず引用符で囲みます。
  • incFetchSize - マップ連動ドキュメントに描画される任意のデータ セットを取得するための各データ要求に対して返される行数を指定します。この設定によって、Esri Maps for MicroStrategy Intelligence Server に対して行われる要求のサイズを制御できます。この設定は、管理者がデータベース呼び出しを管理する場合に役立ちます。

    たとえば、次のように指定します。incFetchSize: 1000

  • currencySymbol - マップ上でデフォルトで使用される通貨シンボルに対応する通貨コードを指定します。

    例: currencySymbol:"USD"

    Esri Maps for MicroStrategy は、次の通貨シンボルをサポートしています。

    • USD:$
    • GBP:£
    • EUR:€
    • JPY:¥