Space Planner の概要

ArcGIS Indoors Spaces エクステンションで利用できます。

Indoor Space Planner は、屋内スペースの入室者の割り当てを視覚化および計画できる、ブラウザーベースのアプリです。 職場に対する現在または将来の変更を計画し、組織内の他の人々と計画の見直しや共同作業を行えます。 たとえば、オフィス ビルであれば Space Planner を使用し、入室者を個々のオフィスやワークスペース エリアに割り当てることで、従業員の勤務場所を計画できます。これには、リモートの従業員がオフィスを訪問したときに予約できるオフィス ホテリングも含まれます。 Space Planner の入室者計画のもう 1 つの例として、学校や大学キャンパスのスタッフ、あるいは空港やショッピング モールなどの商業施設内にある賃貸スペースのテナントの勤務場所の計画が挙げられます。

Space Planner でプランを作成することで、入室者がスペースに割り当てられている場所および方法を視覚化できます。 組織のニーズに最適なプランを決定する前に、視覚化ツールと主なデータ ポイントを使用して、各プランで複数のシナリオを評価することができます。 計画の専門家は、承認されたプランをエクスポートして、他のリソース プランニング パッケージで使用できます。 Space Planner からのスペース プラン情報を実装できるシステムの例としては、移動管理システムや従業員管理システムがあります。

承認されたプランを ArcGIS Indoors データ モデルにマージして組織の新しい標準にすることができます。

Space Planner 向けに作成されたマップは、Indoor Viewer またはモバイル アプリ版 Indoors で使用することもできます。 これらのマップを使用して、スペース割り当てを表示したり、会議室やオフィス ホテリングを予約したりするなど、Indoors アプリの追加機能を有効化できます。

Space Planner アプリの構成

Space Planner は既存の ArcGIS Indoors データを処理します。 Space Planner アプリを作成する前に、ArcGIS Pro でマップを準備して ArcGIS 組織に共有する必要があります。

Space Planner アプリの構成には、大まかに次の手順が含まれます。

  1. Space Planner システム要件 を確認します。
  2. Indoors 向けに ArcGIS Online 組織を構成します。
  3. ArcGIS Pro で、ArcGIS Indoors Information Model に準拠するように、屋内データを読み込みおよび管理します。
  4. ArcGIS ProSpace Planner のマップを準備します。
  5. ArcGIS Online 組織にマップを共有します。
  6. Space Planner アプリを作成します。
  7. スペース プランを作成して開きます。

ワークフローの例

Space Planner では、次のスペース割り当てタイプがサポートされています。

個別のスペース割り当て

多くの組織は、専用のスペースに割り当てられた入室者で運営されています。 こうした組織では、Space Planner を使用して現在の割り当てを確認して、入室者とスペースの割り当てを解除したり、入室者を新しいスペースに再割り当てしたりすることができます。 再割り当てが済んだら、ドラフト プランとして保存しておき、後で呼び出して他のプランと比較すれば、最適なスペース プランの解を見つけることができます。

アクティビティベースの作業環境

アクティビティベースの作業環境として知られるスペースを運用する組織もあります。 このスペース管理の戦略では、固定的なスペースを割り当てるのではなく、必要に応じて、または最適かどうかに基づいてスペースを利用します。 コストの高い室内スペースを最大限の効率で利用したいという要望から、このような環境が広く使われるようになっています。 アクティビティベースの作業環境では、特定のエリアではなく一般エリアに入室者を割り当てることができます。 Space Planner は、現在のスペース割り当てをクリアし、ワークスペース エリアを管理したうえで、入室者をアクティビティベースのワークスペース エリアに再割り当てすることで、この戦略をサポートします。

ハイブリッドのスペース割り当て

入室者に関するスペース管理に、以上の方法を組み合わせている組織もあります。 Space Planner では、必要に応じて、個別のスペース割り当てとアクティビティベースのスペース割り当ての両方がサポートされます。 どちらかを選択する必要はありません。

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