ArcGIS Experience Builder の高速モードは、最も基本的な機能の設定だけを行うアプリ編集モードです。 これは簡略版のビルダー インターフェイスです。 高速モードを使用して、魅力的なアプリを効率的に作成できます。
Experience Builder を開くと、[高速モードに切り替え] ボタンが [最近のエクスペリエンス] ギャラリーの右上に表示されます。
ヒント:
[フル モードに切り替え] をクリックして、フル モードの [最近のエクスペリエンス] ギャリーに戻ることができます。
高速モードでアプリの作成を開始するには、[新規作成] をクリックします。
ヒント:
高速モードでアプリを初めて作成する際には、高速モードについて簡単に紹介するヘルプ ガイドが表示されます。 ビルダーの左下隅にある [ヘルプ] をクリックして [ヘルプ ガイドの表示] をクリックすることで、このガイドを後で再び表示することができます。
テンプレート
[新規作成] をクリックすると、[テンプレート] ウィンドウが表示されます。 次のいずれかのテンプレートから開始できます。
- 折りたたみ可能 - ヘッダーとコントローラー ウィジェットを備え、マップに焦点を合わせた基本的でオープンなインターフェイスのテンプレートです。
- プラトー - ページの上部にフラット ツールバーとウィジェット コンテナーを含む、基本的なモダン アプリ テンプレートです。
- タブ - マップ中心のテンプレートで、サイドバー コンテンツを開くためのタブが左側にあります。
- ローンチパッド - コントローラー ウィジェットがページの下部にある、マップを強調するように設計されたテンプレートです。
- ダート - マップに焦点を合わせたテンプレートです。 マップの下部にある固定パネル内にウィジェットが配置されています。
- ジュエリーボックス - プレースホルダーとマップが含まれているテンプレートです。
- ポケット - マップと半透明のプレースホルダー ウィジェットを含むテンプレートです。 このテンプレートは、マップと連携する 1 つのメイン ウィジェットを含むアプリの作成に適しています。
- ビルボード - シンプルさを念頭に置いて作成されたテンプレートです。 このテンプレートにはマップ ウィジェットとコントローラー ウィジェットが含まれています。
- ダッシュボード - マップが右上隅にあり、5 つのプレースホルダーに囲まれているテンプレートです。
ヒント:
これらはすべて、フル モードの Web AppBuilder Classic テンプレートです。
各テンプレートは対話形式のプレビューを備え、中画面デバイスと小画面デバイス用に最適化されています。 3 つのデバイス モード ボタンを使用して、異なる画面サイズでテンプレートをプレビューすることができます。
テンプレートを選択したら、[アプリの新規作成] をクリックして高速モード ビルダーを開きます。
ビルダー
高速モード ビルダーは、最も基本的な機能の設定だけを行うことで効率的にアプリを作成できるように設計されています。
左側のツールバーには、テーマと一般の 2 つのタブがあります。 この 2 つのタブには、フル モードと同じ設定が含まれています。 このツールバーには、フル モードにあるような [ウィジェットの挿入]、[ページ]、[データ]、[ユーティリティ] タブはありません。 以降の各セクションでは、高速モードで各要素をアプリに追加する方法について説明します。
ウィジェット
ウィジェットは、フル モードの場合と同様に、高速モードでもアプリの構成要素です。 高速モードでも、ウィジェットの設定はフル モードとほぼ同じです。 スタイル設定とレイアウト設定はありません。
フル モードで [ライブ ビュー] を使用したときと同様に、キャンバス上でウィジェットを操作できます。 ウィジェットを選択し、ビルダーの右側にあるウィジェットの設定パネルを開くには、キャンバス上のウィジェットをクリックします。
フル モードではウィジェット ツールバーに表示されるツールが、高速モードでウィジェットを選択したときにはビルダーの上部に表示されます。 たとえば、ウィジェット コントローラー ウィジェットには [ウィジェットの管理] ツールと [ウィジェットの追加] ツールがあります。 大部分のウィジェットでは、ここに [削除] ボタンも表示されますが、マップ ウィジェットなどの一部のウィジェットは削除できません。 一部のテンプレートには、ウィジェット コントローラー ウィジェットの外側にウィジェットが含まれています。
テンプレート内のウィジェット コントローラー ウィジェットや、プレースホルダー ウィジェットやグリッド ウィジェットなどのレイアウト ウィジェットなど、特定の場所にだけウィジェットを追加することができます。
アクション
該当するウィジェットでは、[アクション] タブの代わりに [メッセージ アクション] セクションが設定に表示されます。 このセクションには、そのウィジェットでサポートされているトリガーのリストが含まれています。 トリガーをオンにすると、可能なターゲットがリストに表示され、ドロップダウン メニューでアクションをオンにすることができます。
データ アクションにより、データ処理タスク (エクスポートやテーブルへのデータの表示など) を実行するためのボタンがウィジェットのユーザー インターフェイスに追加されます。 データ アクションは、それらをサポートする各ウィジェットのインターフェイスに自動的に含まれます。 ただし、一部のデータ アクションを表示するためには、必要なターゲット ウィジェットを追加する必要があります。 たとえば、テーブル ウィジェットをアプリに追加した場合、マップ ウィジェットには [テーブルに表示] データ アクションが追加されます。
高速モードでサポートされているメッセージ アクション、ターゲット、トリガーの組み合わせを次の表に示します。
ターゲット | アクション | 追加されるトリガー データ | トリガー: データのフィルターを変更 | トリガー: レコード選択の変更 | トリガー: 範囲の変更 | トリガー: 作成されたレコード | トリガー: ボタンをクリック | トリガー: ビューの変更 |
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フレームワーク | データ レコードのフィルター | ![]() | ||||||
データ レコードの選択 | ||||||||
Business Analyst ウィジェット | フィーチャの選択 | ![]() | ||||||
標高断面ウィジェット | ラインによる選択 | ![]() | ||||||
マップ ウィジェット | マップへの追加 | ![]() | ||||||
画面移動 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ||||
ズーム | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ||||
フラッシュ | ![]() | |||||||
フィルター | ||||||||
マップ上に表示 | ![]() | |||||||
近隣検索ウィジェット | 位置の設定 | ![]() | ||||||
サイドバー ウィジェット | サイドバーの切り替え | ![]() | ||||||
サイドバーを開く | ![]() | ![]() | ||||||
ウィジェット コントローラー ウィジェット | ウィジェットを開く | ![]() |
ページとウィンドウ
高速モードで作成されたすべてのアプリにはページが 1 つあり、オプションで 1 つのスプラッシュ ウィンドウがあります。
ページには次の設定があります。
- ラベルとアイコン - ページのラベルとアイコンを変更します。
- [アニメーション] - そのページを初めて読み込むときのアニメーションを追加します。
- [ボディ] - ページのボディの塗りつぶし色を選択します。
- [ヘッダー] - ページ ヘッダーをオンにします。 ヘッダーの高さ (ピクセル単位) を変更したり、塗りつぶし色を選択したりすることができます。
- [フッター] - ページ フッターをオンにします。 フッターの高さ (ピクセル単位) を変更したり、塗りつぶし色を選択したりすることができます。
ビルダーの上部にあるデバイス モードと画面サイズのスイッチャーを使用して、異なる画面サイズでアプリをプレビューできますが、編集できるのは大画面デバイス用のアプリだけです。 高速モードの各アプリ テンプレートには、中画面デバイスと小画面デバイス用のレスポンシブ レイアウトが含まれています。
ページの編集とウィンドウの編集の間で切り替えるには、ビルダーの左上にある [ページ] または [ウィンドウ] をクリックします。 ドロップダウン メニューが表示され、この 2 つの間で編集を切り替えることができます。
ウィンドウの設定は高速モードとフル モードですべて同じですが、ウィンドウを固定することはできません。これは、ウィンドウはスプラッシュ ウィンドウとしてのみアプリに追加することができ、スプラッシュ ウィンドウはエクスペリエンスを初めて読み込むときに開くウィンドウであることが理由です。 これを行うには、ドロップダウン メニューでウィンドウをポイントし、[スプラッシュとして設定] をクリックします。
デフォルトのウィンドウ テンプレートから開始することも、[ウィンドウ テンプレートの選択] ボタンを使用してテンプレートを選択することもできます。
データ
高速モードでアプリにデータを追加する唯一の方法は、Web マップまたは Web シーンをマップ ウィジェットに接続することです。 これを行うと、他のウィジェットがマップ ウィジェットと対話したり、マップやシーン内の個々のレイヤーに接続できるようになります。 マップ ウィジェット以外のウィジェットでは外部データ ソースの追加はサポートされていません。 ただし、データ追加ウィジェットをアプリに追加することで、ユーザーが実行時に新しいデータ ソースを追加できます。
ユーティリティ サービス
検索ウィジェットや印刷ウィジェットなど、ユーティリティ サービスを使用する個々のウィジェットの設定でユーティリティ サービスを追加できます。
フル モードへの切り替え
Experience Builder アプリのすべての編集機能にアクセスする必要がある場合、アプリを高速モードからフル モードに切り替えることができます。 ただし、これを行った場合、同じアプリの編集を高速モードに戻すことはできません。
フル モードに切り替えるには、ビルダーの上部にある [その他] をクリックし、[フル モードに切り替える] をクリックします。
ヒント:
高速モードでアプリの編集が完了したら、アプリを保存して公開できます。