処理テンプレートの適用

イメージ レイヤーには処理テンプレートが関連付けられていることがあり、これにより、レイヤーを新規作成することなく、イメージ レイヤーをリアルタイムで処理してレンダリングすることができます。 処理テンプレートとは、イメージ レイヤーで使用するように構成されたラスター関数テンプレートのことです。 処理テンプレートは、視覚化、解析への入力として、またはその両方に使用できます。

処理テンプレートを適用して Web マップでイメージ レイヤーをレンダリングすると、レイヤー内のピクセルが動的に処理され、レイヤーの表示が更新されて処理結果が反映されます。 たとえば、カラー化された NDVI 処理テンプレートをマルチスペクトル イメージ レイヤーに適用することで、レイヤーをローミングおよびズームするときに NDVI データを視覚化できます。

処理テンプレートをラスター関数エディターで作成することで、ラスター関数を組み合わせて処理チェーンにし、アイテムとして組織に保存することができます。 ダイナミック イメージ レイヤーの所有者は、レイヤーのアイテムの詳細ページの [設定] タブで、レイヤーに処理テンプレートを添付することができます。

Map Viewer でイメージ レイヤーを操作しているユーザーは、処理テンプレートを表示してそのレイヤーに適用することができます。 レイヤーに複数の処理テンプレートが関連付けられている場合、[処理テンプレート] ウィンドウで適用する処理テンプレートを 1 つ選択できます。 または、別の処理テンプレートをインポートして適用することもできます。

処理テンプレートの使用

イメージ サービスから生成されるダイナミック イメージ レイヤーは、多くの場合、1 つ以上のカスタム処理テンプレートを使用して作成されます。 処理テンプレートとは、イメージ レイヤーに関連付けられた、既定の表示設定またはラスター関数チェーンのことです。 たとえば、ArcGIS Living AtlasSeafloor Temperature (°C) イメージ レイヤーは、カートグラフィック レンダリング、摂氏から華氏へ変換するレンダリング、摂氏からケルビンに変換するレンダリングを使用して公開されます。 これらは別々のイメージ レイヤーではありません。さまざまなカスタム処理テンプレートを使用して表示できる 1 つのイメージ レイヤーです。 事前に定義された処理テンプレートを使用してイメージ レイヤーを表示することができます。

事前に定義された処理テンプレートを使用してイメージ レイヤーを表示するには、次の手順に従います。

  1. サイン インしていることを確認します。変更を保存する場合は、コンテンツを作成、更新、削除する権限を持っていることを確認します。

    注意:
    マップの探索やレイヤーの構成など、さまざまな操作をサイン インせずに行えます。 作業内容を保存するには、マップを作成する前にサイン インします。

  2. Map Viewer で、レイヤーを含むマップを開くか、直接レイヤーを追加します。
  3. [設定] (明るい背景の) ツールバーにある [処理テンプレート] 処理テンプレート をクリックします。

    [処理テンプレート] ウィンドウが表示され、イメージ レイヤーと関連付けられているすべての処理テンプレートが一覧表示されます。

  4. 注意:

    タイル イメージ レイヤーの場合、処理テンプレートはイメージ レイヤーに追加できないため、このリストには「なし」という処理テンプレートのみが含まれます。

  5. 必要に応じて、[ユーザー定義テンプレートのインポート] をクリックし、イメージ レイヤーに追加されていないラスター関数テンプレートを追加します。
  6. [追加] 追加 をクリックすると、選択したラスター関数テンプレートが、イメージ レイヤーに適用されるリストに追加されます。
  7. [ラスター関数テンプレートの選択] ウィンドウは組織の [マイ コンテンツ] に開き、作成されたラスター関数テンプレートはオプションとして一覧表示されます。 ドロップダウン メニューをクリックして、ArcGIS Living Atlas of the WorldArcGIS Online などの別の場所を選択することもできます。 また、各セクション内で、特定のラスター関数テンプレートを検索することもできます。
  8. イメージ レイヤーのレンダリングに使用する事前に定義された処理テンプレートを選択します。
  9. [完了] をクリックして [処理テンプレート] ウィンドウを閉じます。
ベータ版:

ダイナミック イメージ レイヤーと同じプロセスで処理テンプレートをタイル イメージ レイヤーに追加することもできます。 タイル イメージ レイヤーに追加された処理テンプレートを使用して、Web マップでイメージ レイヤーを視覚化できます。

処理テンプレートの管理

Map Viewer で Web マップを編集している場合、イメージ レイヤーに適用される処理テンプレートは [設定] ツールバーの [処理テンプレート] ウィンドウに表示されます。 デフォルトでは、イメージ レイヤーの処理テンプレートは [なし] としてリストされます。 処理テンプレートが追加されると、リストに表示されます。 リストに追加されると、インポートされた処理テンプレートのいずれかを選択し、マップにイメージ レイヤーを表示できます。

ラスター関数テンプレートを処理テンプレートとして適用し、Web マップを保存すると、その処理テンプレートはそのイメージ レイヤーのオプションとして [処理テンプレート] リストに表示されます。 ダイナミック イメージ レイヤーでは、イメージ レイヤーに追加されたすべての処理テンプレートもここに表示されます。

レイヤーのアイテム ページの [設定] タブで、ダイナミック イメージ レイヤーの処理テンプレートを添付して管理できます。