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ユニット名の構成

ユニット名は、CAD データの通過可能な屋内空間を一意に識別する値です。 ユニット名を ArcGIS Indoors に正常にインポートするには、所定の要件を満たす必要があります。ArcGIS Indoors では、単一行テキストや複数行テキストで構成されたユニット名に加え、検証チェック時にブロック属性として格納されたユニット名をサポートしています。 ユニット名を構成すると、ユニット名の検証チェックを使用してデータを検証できます。

ユニット名を構成すると、[ユニット名がない] および [ユニット名が一意でない] 検証チェックでデータを検証できます。 ArcGIS Indoors for AutoCAD を使用し、ユニット名に対して次のルールを検証します。

  • ドローイング内の各ユニットに名前が付けられていること。
    • テキストの位置揃えポイント (または、ブロック属性を使用している場合は、ブロックのベース ポイント) がユニット境界内に配置されていること。
    • 同じユニット内のユニット名テキストの複数インスタンスは、同一であること。 これは、ドローイング内でユニット名を視覚化するために、複数インスタンスを必要とする大きなユニットや曲がりくねっているユニットに対応するための措置です。
  • それぞれのユニット名は一意です。一意の名前を検証する場合、大文字小文字の表記とスペースは無視されます。

ユニット名の検証設定は、Indoors for AutoCAD[検証の構成] ウィンドウ[ユニット名] タブからアクセスできます。

ユニット名フィーチャ レイヤーの設定

[検証の構成] ウィンドウの [ユニット名] タブを構成すると、ドローイング内で各ユニットに対して一意の名前を定義するエンティティを指定できます。

ユニット名フィーチャ レイヤーを設定するには、次の手順を実行します。

  1. Autodesk AutoCAD を起動し、新規プロジェクトか既存のプロジェクトを開きます。
  2. リボンの [検証] グループで [構成] 構成 をクリックします。

    [検証の構成] ウィンドウが表示されます。

  3. [構成の検証] ウィンドウで、[ユニット名] タブをクリックします。
  4. 必要に応じ、フィーチャ レイヤーを作成します。
    1. [検証の構成] ウィンドウの [フィーチャ レイヤー] セクションにある [新規] 新規 をクリックし、[フィーチャ レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
    2. [フィーチャ レイヤー名] テキスト ボックスに名前を入力するか、デフォルト値をそのまま使用します。
    3. [Entity type] ドロップダウン矢印をクリックし、TEXT または MTEXT エンティティに対して [Text] を選択します。ユニット名がブロック属性である場合は、[Block Attributes] を選択します。
      注意:

      エンティティ タイプは、フィーチャ レイヤーのジオメトリ タイプを決定するため、フィーチャ レイヤーの作成後に変更することはできません。 別のエンティティ タイプを割り当てるには、新しいフィーチャ レイヤーを作成します。

    4. 一意のユニット名を表すエンティティを含む CAD レイヤーを 1 つ以上選択します。
      ヒント:

      最高のパフォーマンスを得るには、フィーチャ レイヤーにはユニット名エンティティのみを含める必要があります。 色、ライン タイプ、またはその他の CAD プロパティに基づいてエンティティをフィルターするには、ArcGIS for AutoCAD を使用してフィーチャ レイヤーを編集します。

    5. [OK] をクリックします。
  5. [フィーチャ レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックし、ドローイング内で一意のユニット名を表すエンティティを定義するフィーチャ レイヤーを選択します。

    ドロップダウン メニューには、テキストのフィーチャ レイヤーと、ブロック属性のポイント フィーチャ レイヤーが表示されます。

    注意:

    [ユニット名] 検証チェックを無効にするには、リスト上部の空白アイテムを選択します。

  6. フィーチャ レイヤーにブロック属性のユニット名がある場合は、[Block Attributes] セクションを次のように構成します。
    1. [Block name] ドロップダウン矢印をクリックし、ユニット名属性のあるブロックを選択します。
    2. [Attribute tag] ドロップダウン矢印をクリックし、ユニット名を持つブロックのタグを選択します。
    注意:

    [Block Attributes] セクションが無効の場合は、フィーチャ レイヤーが以下に示す条件を満たしていることを確認します。

    • [Entity Type][Block Attributes] に設定されていること。
    • フィーチャ レイヤーにブロックが含まれていること。
    • フィーチャ レイヤーに含まれるブロックに、ブロック属性があること。

これで、ユニット名検証チェックで使用できるようデータが構成されました。

ユニット名テキストの解析

Indoors for AutoCAD は、区切りテキストの解析と、その一部の抽出に対応しています。 ユニット名が大きい文字列の一部である場合、検証チェック向けに一意のユニット名情報のみを抽出するよう、Indoors for AutoCAD を構成できます。

ユニット名の解析を構成するには、[検証の構成] ウィンドウの [ユニット名] タブの [テキストの解析] セクションで次の手順を実行します。

  1. [Delimiter] パラメーターで、ユニット名と、テキスト文字列内の他の情報を区切る文字を 1 つ以上入力します。

    改行を示すには「\P」を使用します。 解析を停止するには、区切り文字の設定を消去します。

  2. [Index] パラメーターで、抽出する区切りテキストの一部を指定します。

    インデックスが「1」の場合は最初の部分が抽出され、「2」の場合は次の部分が抽出されます。

例 1

長い文字列に含まれるユニット名の例

CAMPUS.CURIE.A-101
長い文字列からユニット名を抽出するには、[Delimiter] パラメーターでピリオド (.) が使用されます。 [Index] パラメーターは、文字列の 3 番目のセグメントを表す 3 に設定します。

解析済みテキストのサンプルは、[Text Parsing] セクションの [Sample] の横に表示されます。

長い文字列向けに構成された区切り文字とインデックスのパラメーターを含む、テキストの解析セクション

例 2

複数行文字列のユニット名の例

Curie Hall
Room 327
Executive Office
複数行テキストからユニット名を抽出するには、[Delimiter] パラメーターを \P に設定します。 [Index] パラメーターは、文字列の 2 行目を表す 2 に設定します。

解析済みテキストのサンプルは、[Text Parsing] セクションの [Sample] の横に表示されます。

複数行テキスト向けに構成された区切り文字とインデックスのパラメーターを含む、テキストの解析セクション