「シンボル」は、地理フィーチャをグラフィカルに表現、分類、ランク付けし、定性的および定量的な関係を配置および表示します。 「テキスト シンボル」は、マップおよびレイアウト内のラベル、アノテーション、および他のテキスト エレメントをグラフィカルに表示します。
シンボルは、通常、ギャラリーから選択します。 ギャラリーには、「スタイル」に格納されているシンボルが表示されます。 スタイルは、シンボル、他のマップおよびレイアウト コンポーネントのコレクションです。 スタイルを使用すると、これらのアセットを整理して共有できます。
シンボルを選択したら、そのシンボルをそのまま適用するか、最初にシンボルを変更してから適用することができます。 シンボルの適用時に、元のスタイルへの関連付けは維持されません。 コピーを使用して適用するだけです。 シンボルを変更しても、スタイル内の元のシンボルがそれに応じて更新されることはありません。 逆に、スタイル内のシンボルを変更しても、フィーチャやエレメントに適用されたそのシンボルのインスタンスに変更が反映されることはありません。
シンボルのプロパティは、主として、それらのシンボルに含まれるシンボル レイヤーのプロパティから取得されますが、シンボル全体を対象として調整できるいくつかのグローバル プロパティもあります。 これらのプロパティには、[シンボル] ウィンドウのシンボルの書式設定モードにある [プロパティ] タブの 3 つのタブからアクセスします。
[シンボル] タブ | シンボル全体にグローバルに適用されるすべての基本プロパティにアクセスできます。 これらは、複数のシンボルが選択されている場合に使用できる唯一のプロパティです。 |
[レイヤー] タブ | シンボルを構成する各シンボル レイヤーのすべてのプロパティにアクセスできます。 ここでは、シンボルの外観や動作に関する詳細なプロパティを制御できます。 |
[構成] タブ | シンボルの構成方法にアクセスできます。 このタブでは、「シンボル レイヤー」と「シンボル効果」を追加、インポート、複製、削除、並べ替えできます。 手順については、「シンボル構造」をご参照ください。 |
基本的なシンボル プロパティの変更
シンボルの基本プロパティを使用して、シンボル プロパティ セット全体を操作する必要なく一般的な変更を行うことができます。 基本プロパティはシンボル タイプによって異なります。 複数のシンボルを選択している場合は、基本的なシンボル プロパティだけにアクセスできます。 シンボルの個々のレイヤーに複雑な編集を行う場合は、一度に 1 つのシンボルだけを扱うようにしてください。
基本的なシンボル プロパティにアクセスするには、[シンボル] ウィンドウのシンボルの書式設定モードにある [プロパティ] タブの [シンボル] タブ 
に移動します。
また、シンボルの基本プロパティは、属性によってシンボルを変更したときに変更されるプロパティであるため重要です。 シンボルの基本プロパティを変更するには、レイヤーの「シンボル」の定義方法に応じたいくつかの方法があります。 「透過表示」、「回転」、「サイズ」、または「色」を変更できます。
次の表に、各シンボル タイプの基本プロパティの概要を示します。
| シンボル タイプ | 基本プロパティ |
|---|---|
色 - ポリゴン シンボル内で色がロック解除されたすべての「塗りつぶしシンボル レイヤー」の色。 複数の色が参照されている場合は、確定できない色が表示されます。 アウトライン色 - ポリゴン シンボル内で色がロック解除されたすべての「ストローク シンボル レイヤー」の色。 複数の色が参照されている場合は、確定できない色が表示されます。 アウトライン幅 - 最も幅の広い「ストローク シンボル レイヤー」の幅プロパティ、またはポリゴン シンボルのアウトラインに沿って配置されたマーカーの高さのいずれか大きい方。 変更は、すべての「ストローク シンボル レイヤー」、「シンボル効果」、および「マーカー配置」に比例的に適用されます。 アウトライン幅は、「縮尺に応じて動的にサイズを設定」できます。 | |
色 - ライン シンボル内で色がロック解除されたすべての「ストローク シンボル レイヤー」の色。 複数の色が参照されている場合は、確定できない色が表示されます。 ライン幅 - 最も幅の広い「ストローク シンボル レイヤー」の幅プロパティ、またはポリゴン シンボルのアウトラインに沿って配置されたマーカーの高さのいずれか大きい方。 変更は、すべての「ストローク シンボル レイヤー」、「シンボル効果」、および「マーカー配置」に比例的に適用されます。 ライン幅は、「縮尺に応じて動的にサイズを設定」できます。 | |
[図形塗りつぶしシンボル]。図形を塗りつぶすために使用されるポリゴン シンボル。 このプロパティのサブプロパティにもアクセスできます。
サイズ - ポイント シンボル内で最大のマーカー シンボル レイヤーのサイズ プロパティ。 変更は、すべてのマーカー レイヤー (およびポイント シンボル内に存在する場合、ストローク レイヤーの幅) に比例的に適用されます。 ポイント シンボル サイズは、「縮尺に応じて動的にサイズを設定」できます。 角度 - ポイント シンボル内のすべての「マーカー シンボル レイヤー」の集団回転。これは度単位で計測され、反時計回りに適用されます。 ポイント シンボルに複数のマーカー シンボル レイヤーが存在する場合、[角度] 基本プロパティを変更すると、各マーカー シンボル レイヤーの角度が更新されます。 角度基準 - ポイント シンボルは、モニターとページに対して上を向くように配置されるか、マップの「座標系」に対して上を向くように配置されます。 このプロパティは 3D コンテキストでは無視されます。 ハロー - 「ポリゴン シンボル」で描画され、シンボルから外向きに一定の距離まで放射状に広がる形状。 ビルボード (3D レイヤー内) - ビルボード表示されたポイント シンボルは、シーン内でナビゲートする場所に関係なく、カメラの方向を向くシンボルです。 [1 回転] は、シンボルが常にカメラの方向を向くことを意味します。 [標識の回転] は、シンボルが、垂直の標識を中心に回転しているかのような外観で、常にカメラ正面を向くことを意味します。 回転順序 (3D レイヤー内) - 回転操作が 3D のポイント シンボルに適用される順序を定義します。 | |
色 - 「塗りつぶしシンボル レイヤー」の色。ただし、色がロック解除されている場合に限ります。 | |
すべてのテキスト プロパティを使用できます。 |
色のロック
基本プロパティには、すべてのシンボル タイプで使用される「色」が含まれます。 この時点でシンボルの色を変更すると、シンボル レイヤーの色がロックされていない限り、変更がそのシンボルのすべてのレイヤーに反映され、レイヤーの色が変更されます。 シンボル レイヤーの色のロックを制御するには、[シンボル] ウィンドウの [シンボルの書式設定] モードにある [プロパティ] タブの [レイヤー] タブ 
に移動します。
| オプション | 説明 |
|---|---|
 | このレイヤーの色は、[シンボル] タブ |
 | このレイヤーの色は、[シンボル] タブ |
 | このシンボルには、色をグローバルに更新できないような複雑なシンボル レイヤーが含まれています。 グラデーション レイヤーを含むポリゴン シンボルはその一例です。グラデーション シンボル レイヤーは複数の色で構成されます。 [レイヤー] タブ |
シンボルの編集を自動的に適用
一部の複雑なシンボルの編集ワークフローでは、シンボルを正しく表示するために多数のプロパティおよびシンボル レイヤーで編集を複数回行う必要があります。 これは、連結されたシンボル効果がシンボルに組み込まれている場合、またはシンボルが変更されたアンカー ポイントに依存している場合に特に当てはまります。 このような場合、変更を行い、[適用] をクリックして結果を確認します。 各適用は単一アクションであり、クイック アクセス ツールバーの [元に戻す] ボタンで元に戻し、以前の有効なシンボルの状態に戻すことができます。
シンボルの編集がシンプルなワークフローでは、[シンボルの書式設定] ウィンドウの下部にある [自動的に適用] 切り替えボタンをオンにすると、編集時にシンボルの編集を自動的に適用することができます。 マップ レイヤーは、[適用] ボタンがクリックされたかのように、シンボルが変更されるたびに更新されます。
注意:
いくつかのデフォルトを含む特定のシンボル オプションは、マップとレイヤーのシンボルがどのように構成されているかによって、更新時間が長くなったり、パフォーマンスの問題が生じたりする可能性があります。 [自動的に適用] オプションを使用する際には、この点に注意してください。