ジョブの作成の追加と構成

ワークフローの一部としてジョブを作成することで、複雑かつ定期的なワークフローの拡張性と管理性が向上し、ワークフローが理解および実行しやすくなります。 ジョブの作成ステップでは、依存関係を自動的に生成し、ジョブ間の親子関係を設定することで、ビジネス プロセスの各パートが維持されるようにすることができます。

ステップが実行されると、ステップで構成されたジョブ テンプレートからジョブが作成され、ステップの構成に応じて、新しいジョブと現在のジョブの間にリレーションシップが生成されます。

ステップの構成

ステップを構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
  2. [ジョブの作成][ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。

    [ステップの詳細] パネルが表示されます。

  3. [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
  4. [入力タイプの変更] ドロップダウン矢印をクリックし、[ジョブ テンプレート] コンボ ボックスの入力タイプを選択します。
    • [選択] - 作成するジョブのタイプに対応するジョブ テンプレート[ジョブ テンプレート] ドロップダウン メニューから選択します。
    • [Arcade] - ジョブ テンプレート ID を参照する ArcGIS Arcade 式を入力します。
  5. 必要に応じて、[子ジョブとして作成] チェックボックスをオンにし、作成したジョブをアクティブなジョブのとして指定します。
  6. 必要に応じて、[依存関係として作成] チェックボックスをオンにし、作成したジョブをアクティブなジョブの依存関係として指定します。

    現在のジョブの次のステップが完了する前に、すべてのジョブの依存関係が完了する必要があります。

  7. 必要に応じて、[配列アイテムごとのジョブの作成] チェックボックスをオンにし、テキスト ボックスに配列を入力して、配列内に定義されている値ごとにジョブを作成します。

    配列の例:

    [1,2,3,4,5]

    Arcade 式を使用する配列の例:

    jobOutputArray($job, '7d586dc3-0c15-40b2-9a51-cb9cfe5d6352')
    ヒント:

    [この入力は Arcade 式をサポートします] This input supports Arcade expressions をクリックし、Arcadeを選択して関連するテキスト ボックスに追加します。

  8. [オプション] タブをクリックします。
  9. 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
    • [手動] - 手動でステップを実行します。
      • [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
    • [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
      注意:

      ワークフロー ダイアグラムがジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、ユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Advanced 組織エクステンションが必要です。

    • [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。

      スケジュール オプションの詳細

  10. 必要に応じて、次のオプションのいずれかを選択して、ステップでヘルプを構成します。
    • [なし] - ステップ ヘルプなしでステップを構成します。
    • [テキスト] - [テキスト] テキストボックスで、ステップのヘルプ テキストを構成します。

      ArcGIS Arcadeを使用して、ステップ ヘルプの動的な値を入力できます。 ステップ ヘルプにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定します。

      
      'For further assistance, please contact' + JobCreator($Job) + '.'

    • [URL] - [URL] テキストボックスで、ステップにヘルプ リソースへのリンクを構成します。
      注意:

      Web アプリで実行されるステップでは、HTTP、HTTPS URL 形式のみがサポートされます。 ArcGIS Pro で実行されるステップでは、HTTP、HTTPS、ファイル形式がサポートされます。

      Arcadeを使用して動的な値を入力することもできます。 URL にプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定します。

      
      'https://pro.arcgis.com/en/pro-app/latest/tool-reference/' + JobExtendedProperty($Job, 'tools', 'toolbox') + '/' + jobExtendedProperty($job, 'tools', 'alias') + '.htm'

      [Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスを次のように構成します。

      • URL に変換するときにエスケープする必要がある特殊文字 (スペースやフォワード スラッシュなど) を Arcade 式が返す場合、[Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスを必ずオンにしてください。
      • ベース URL を構成するために Arcade 式が使用される場合、[Arcade の結果を自動的にエンコード] チェックボックスをオフにします。

  11. 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
  12. 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
    ヒント:

    [情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。 ステップ ID をクリップボードにコピーするには、[ステップ ID をコピー] Copy Step ID をクリックします。

戻り値

ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。

戻り値説明

S000001

ステップが正常に完了しました。

F000001

ステップを正常に完了できませんでした。

出力値

ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。

出力説明

<JobID>

作成された各ジョブの JobID または JobID の配列を返します。

関連トピック


このトピックの内容
  1. ステップの構成
  2. 戻り値
  3. 出力値