ユーティリティ ネットワークは、電気、ガス、水道、雨水、廃水などのユーティリティ システムをモデル化するための機能の包括的なフレームワークを提供します。 ワイヤー、パイプ、バルブ、ゾーン、デバイス、回路など、システムのすべてのコンポーネントをモデル化でき、モデル化するネットワーク フィーチャ内に実際の動作を構築することができます。 マルチユーザー モデルでは、複数のユーザーが異なるデバイスを使用してユーティリティ ネットワークを編集および管理することができます。
ユーティリティ ネットワークを使用すると、次の操作を実行できます。
- すべてのタイプのユーティリティ機器をモデル化するオブジェクトおよびフィーチャを作成し、削除すること。
- 変圧器が追加された電柱を作成するなど、編集テンプレートを使用して、フィーチャのコレクションを事前定義のルールに基づいてシングル クリックで作成すること。
- 編集後にネットワーク トポロジの整合チェックを実行すること。
- ネットワーク ルールおよび関連付けを表示し、ネットワーク内のフィーチャおよびオブジェクトの接続方法を確認すること。
- ガス、水道、電気などのリソースのネットワーク内での流れをトレースすること。
ユーティリティ ネットワークを編集するには、ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションが必要です。
ユーティリティ ネットワークの作成と構成
ArcGIS Pro でユーティリティ ネットワークを作成し、エンタープライズ ジオデータベースに登録されている、各自のポータルのフェデレーション ArcGIS Server サイトにこれらのユーティリティ ネットワークをフィーチャ サービスとして公開ができます。 公開により、フィーチャ アクセス、バージョン管理、ユーティリティ ネットワーク、およびネットワーク ダイアグラムの各機能が有効なサービスがフェデレーション サーバーに作成されます。 Map Viewer でユーティリティ ネットワークとダーティ エリアを使用して Web マップを作成できます。
Web Editor で Web マップを使用してユーティリティ ネットワークにアクセスして編集し、ネットワーク フィーチャ間の関連付けを表示し、トレースを実行して、ネットワーク アセットがフィールド内でどのように接続され、機能しているかを理解できます。 トレースを実行するには、ArcGIS Pro で指定トレース構成をユーティリティ ネットワークに追加して設定し、Web マップを通じてポータルで共有する必要があります。
ユーティリティ ネットワーク ツール
Web マップをポータルで共有したら、Web Editor でユーティリティ ネットワーク ツールにアクセスできます。 データ編集者は Web マップとユーティリティ ネットワークを使用して、ユーティリティ ネットワーク データにアクセスし、ネットワーク トポロジの整合チェックを実行し、ネットワーク フィーチャ間の関連付けを表示し、トレースを実行して、ネットワーク アセットがフィールド内でどのように接続され、機能しているかを理解できます。
注意:
Web Editor では、リコンサイルおよびポストできません。ArcGIS Pro を使用する必要があります。
ユーティリティ ネットワークでのバージョニング
データのさまざまなバージョンを作成することで、複数のユーザーがデータを同時に編集できるようにします。
ネットワーク ルール
ネットワーク ルール ツールを使用して、別のフィーチャ タイプに接続したり別のタイプを含むフィーチャ タイプなど、ユーティリティ ネットワークに対して定義されたネットワーク ルールを表示します。 フィーチャを選択すると、選択したフィーチャに適用されるネットワーク ルールを表示できます。
注意:
Web Editor でルールを設定することはできません。
ユーティリティ ネットワークでのスナップ
Web Editor では、ユーティリティ ネットワークに対してルールベースのスナップをサポートしています。 有効にすると、ユーティリティ ネットワークを編集でき、フィーチャ間スナップは設定されたネットワーク ルールに従います。
注意:
Web Editor でルールベースのスナップを設定することはできません。
関連トピック
詳細については、次のリソースをご参照ください。