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バージョン対応データの管理

ArcGIS Enterprise (11.4)    |

複数のエディターを含むエンタープライズ ジオデータベースでは、ロックを適用したりデータを複製したりしなくても、バージョンで同じデータを同時に操作できます。 バージョンでは、編集者ごとに自分専用の個別のデータ表示が提供されます。 バージョニングは、編集者が複数の編集セッションにまたがって自分専用のジオデータベースのバージョンで作業できるようにすることにより、ロングトランザクションを容易にします。 編集者が一連の編集を終了すると、独自バージョンの作成元の親バージョンに変更をマージし戻すことができます。 ジオデータベースにあるすべての元の親バージョンはデフォルト バージョンと呼ばれます。

注意:

ArcGIS Web Editorでは、ブランチ バージョニングをサポートしています。 トラディショナル バージョニングはサポートされていません。

バージョン管理には、ArcGIS Advanced Editing ユーザー タイプ エクステンションとバージョン管理権限が必要です。

Web Editor では、バージョンは [バージョニング] ウィンドウで管理します。

[バージョニング] ウィンドウを開く

[バージョニング] ウィンドウでは、バージョンの作成、更新、切り替え、削除ができます。

[バージョニング] ウィンドウを開くには、次の手順を実行します。

  1. Web Editorマップを開きます

    [バージョニング] ウィンドウを使用するには、マップにバージョン対応しているデータが含まれている必要があります。

  2. 次のいずれかの操作を実行して、ウィンドウを開きます。
    • [コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [バージョニング] をクリックします。
    • ヘッダーで、現在のバージョン名が表示されているボタンをクリックします。

    [バージョニング] ウィンドウが表示されます。 現在のセッションで [バージョニング] ウィンドウを使用したことがある場合、ウィンドウには選択したデータセットが展開された状態で、あるいは選択したバージョンの設定が表示されます。

  3. 必要に応じて [戻る] をクリックして、バージョン対応しているデータセットのリストに戻ります。

バージョンの作成

データセットのバージョンを作成して、データを編集する際にそのバージョンを使用できます。 独自のバージョンを使用することで、デフォルトのデータ バージョンの整合性を保ったまま、すべての編集者が同時に編集できます。

バージョンを作成するには、次の手順に従います。

  1. [バージョニング] ウィンドウを開きます。
  2. 必要に応じ、バージョンを作成するデータセットの [バージョンの管理] をクリックします。
    注意:

    正しくないデータセットがすでに展開されている場合は、[戻る] をクリックしてバージョン対応データセットのリストに戻ります。

  3. [新規バージョン] をクリックします。
  4. 新しいバージョンの名前と説明を入力します。
  5. [アクセス] で、次のいずれかを選択します。
    • [パブリック] - ポータルにアクセスできるすべてのユーザーがバージョンとそのデータを表示できます。 フィーチャ レイヤーが編集可能である場合、フィーチャを編集する権限を持つユーザーであれば、バージョンのデータを編集できます。
    • [プロテクト] - ポータルにアクセス可能なすべてのユーザーがバージョンとそこに含まれるデータを表示できますが、バージョンの管理やバージョンのデータの編集を行えるのは、バージョン所有者またはバージョン管理者のみです。
    • [プライベート] - バージョン所有者またはバージョン管理者のみが、バージョンとそのデータの表示、バージョンの管理、バージョンのデータの編集を行えます。 この設定は、名前付きバージョンでのみサポートされています。
  6. [所有者] の名前を確認し、必要に応じて変更します。
  7. 必要に応じて、[バージョンに切り替える] をオンまたはオフにします。

    オンにすると、Web Editor で作成された時点で新しいバージョンに自動的に切り替わります。

  8. [保存] をクリックします。

バージョンの切り替え

Web マップを開くと、デフォルトのバージョンが有効になります。 自分が作成した、あるいはアクセス権限のある既存のバージョンに切り替えることができます。

現在のバージョンを切り替えるには、次の手順に従います。

  1. [バージョニング] ウィンドウを開きます。
  2. バージョンを切り替えるには、次のいずれかを実行します。
    • [バージョニング] ウィンドウにバージョン対応しているデータセットのリストが表示された場合、データセット名の下のメニューをクリックしてバージョンを選択します。
    • [バージョニング] ウィンドウにデータセットで使用可能なバージョンが表示された場合、検索バーを使用してバージョンを検索して [バージョンに切り替える] をクリックするか、[戻る] をクリックしてバージョン対応しているデータセットのリストに戻り、メニューからバージョンを切り替えます。

    データセットが選択したバージョンに更新されます。

バージョンの更新

名前や説明、アクセス、所有者などのバージョン設定を更新できます。

注意:

現在使用中のバージョンでは、バージョン設定を更新できません。

バージョンを更新するには、次の手順に従います。

  1. [バージョニング] ウィンドウを開きます。
  2. 必要に応じ、バージョンを作成するレイヤーの [バージョンの管理] をクリックします。
    注意:

    正しくないデータセットがすでに展開されている場合は、[戻る] をクリックしてバージョン対応データセットのリストに戻ります。

    現在のバージョンや使用可能なバージョンなどの、選択したデータセットに関する情報が表示されます。

  3. 必要に応じて検索バーを使用して、正しいバージョンを見つけます。
  4. メニュー ボタン をクリックします。
  5. [バージョン設定] をクリックします。
  6. 必要に応じて [名前][説明][アクセス][所有者] 設定を更新します。
  7. [保存] をクリックします。

バージョンの削除

バージョンを永久に削除すると、バージョンとそれに行われた編集内容が削除されます。

注意:

デフォルトのバージョンは削除できません。 その他のバージョンは使用中は削除できません。 現在のバージョンを削除するには、別のバージョンに切り替える必要があります。

バージョンを削除するには、次の手順に従います。

  1. [バージョニング] ウィンドウを開きます。
  2. 必要に応じ、バージョンを削除するレイヤーの [バージョンの管理] をクリックします。
    注意:

    正しくないデータセットがすでに展開されている場合は、[戻る] をクリックしてバージョン対応データセットのリストに戻ります。

  3. 必要に応じて検索バーを使用して、正しいバージョンを見つけます。
  4. メニュー ボタン をクリックします。
  5. [削除] をクリックします。

バージョンの管理者

バージョン管理者には、組織の他のメンバーが所有するプロテクト バージョンとプライベート バージョンを管理する追加の権限が付与されています。 次の ArcGIS Enterprise ポータル ユーザーは、バージョン管理者の役割を担うことができます。