Esri Maps for IBM Cognos の以前のバージョンに関するヘルプです。現在のバージョンについては、http://doc.arcgis.com/ja/maps-for-cognos を参照してください。

フィルターの適用

Esri Maps for IBM Cognos では、対象のデータを絞ったデータのビューを表示するためにマップのレイヤーにフィルターを適用することができます。レイヤー内のフィーチャの表示を制限することで、パターンをさらに簡単に見つけることができます。たとえば、小売業者の場所を示すレイヤーにフィルターを適用して、年間収益が $15,000 以上の小売業者のみをマップに表示することができます。

マップを構成するとき、レポート作成者は特定のレイヤーにフィルターを適用することができます。レポート利用者は、これらのフィルターを変更したり、独自のフィルターを作成したりすることで、マップの表示を変更できます。

また、[フィルター] ツールを使用して、レポート作成者によって構成された対話機能も実行できます。フィルターを適用した後、[対話機能の実行] を押します。フィルタリングされたフィーチャが選択され、自動対話機能に対して有効化された構成済みの対話機能が選択により実行されます。

フィルターの変更または作成

レポート作成者がレイヤーにフィルターを適用した場合、マップをロードしたときにそのデータのフィルタリングされたビューが表示されます。フィルター式を変更して、この表示を変更できます。レポート作成者がフィルターを適用していない場合は、新しいフィルター式を作成してそのレイヤーに適用できます。作成または変更したフィルターは自分のマップ表示のみに適用され、保存されません。

ArcGIS のフィーチャ サービス レイヤーまたはダイナミック マップ サービス レイヤーにフィルターを適用できます。

  1. [マップ コンテンツの表示] ボタンを押して、[コンテンツ] ウィンドウを表示します。
  2. [コンテンツ] ウィンドウで、フィルターを変更または作成するレイヤーの右の矢印を押します。
  3. [フィルター レイヤー] を選択します。
  4. フィルターを変更または新規作成します。
    • 1 つの式、複数の式 ([別の条件式を追加] を押す)、あるいは 1 つ以上の式のセット ([条件式のセットを追加] を押す) を作成できます。セットは、式をグループ化したものです。例: Retailer_type = department_store and Revenue <= 10,000
    • 式が複数ある場合、「AND」または「OR」を使用して、式のすべてまたは一部のどちらに合致するレイヤー内のフィーチャを表示するかを選択します。「AND」の場合、指定した条件がすべて真である必要があります。「OR」の場合、式のいずれかが真であれば、フィーチャが表示されます。
    • 式のフィールドの部分で [フィールド] ドロップダウン メニューからクエリ対象のフィールドを選択します。
    • 式の演算子の部分で [演算子] ドロップダウン メニューから演算子を選択します。
    • 特定の値に基づいてフィルターする場合は、[値] を選択して、フィールドに値を入力します。入力ボックスは、フィールド タイプに応じて異なります。
    • 2 つのフィールド間で値を比較する場合は、[フィールド] ドロップダウン メニューから式のフィールドを選択します。
    • 式で選択したフィールド内の特定の値に基づいてフィルターする場合は、[個別値] を選択し、フィールドから一意の値を選択します。個別値フィルターには、ArcGIS 10.1 以降のマップ サービスが必要です。ArcGIS 10.0 以前のサービスでフィルターを作成している場合、[個別値] オプションは表示されません。
    • フィルター内の式またはセットを削除するには、式またはセットの右側にある [削除](X) ボタンを押します。
    • 式をセットに追加するには、セットの右側にある [条件式をこのセットに追加](+) ボタンを押します。
  5. フィルター式の変更または作成が終了したら、[適用] を押して、フィルターをレイヤーに適用します。

    マップが更新されて、新たにフィルタリングされたビューが表示されます。

  6. [閉じる] ボタンを押して、フィルター ツールを閉じます。

フィルターに関する注意事項

  • 特殊文字が値の一部となっている場合を除いて、値に特殊文字を追加しないでください。たとえば、「City = "New York"」という式を作成しても、「New York」という名前のフィーチャは検索できません。この例の場合、代わりに「City = New York」とする必要があります。
  • フィールドにコード値が含まれている場合、[値] リストには、フィールドに対してサービスで定義されているすべてのコード値が表示されます。これには、レイヤー内にフィーチャとして存在していない値が含まれる場合があります。[個別値] リストには、レイヤー内のすべてのフィーチャが表示されます (これは、サービス内の一部の値である場合があります)。
  • [個別値] オプションには ArcGIS 10.1 以降のマップ サービスが必要です。ArcGIS 10.0 以前のマップ サービスでフィルタリングしている場合、このオプションは表示されません。
  • 複数の式がある場合、結果は、それらの式をセットにグループ化したかどうか、またグループ化した方法によって異なります。たとえば、次の式がすべて真でなければならないフィルターを作成するとします。Investment_class = Balanced Fund OR Investment_class = Mortgage Fund(これはセット) AND Client_sales is >= 30,000(これは単一の式)。フィルターは、クライアントの売り上げが $30,000 以上の Balanced Fund 投資支店と Mortgage Fund 投資支店を選択します。

    代わって、次がすべて真でなければならないフィルターを作成するとします。Investment_class = Balanced Fund AND Client_sales >= 30,000(今回はこれがセット) AND Investment_class = Mortgage Fund(これは単一の式)。フィルターは、クライアントの売り上げが $30,000 以上の Balanced Fund 投資支店およびすべての Mortgage Fund 投資支店を選択します。

対話機能の実行

フィルターの適用後、構成した対話機能を簡単に実行できます。

  1. フィルターをレイヤーに適用します。
  2. [対話機能の実行] を押します。

    フィルタリングされたフィーチャと交差するフィーチャが選択されます。

    選択に基づき、自動的に実行されるように、構成された対話機能が実行されます。