ArcGIS IPS エクステンションのライセンスが付与された ArcGIS 組織で利用できます。
既存の IPS (屋内測位システム) の使用パターンを、さまざまなエリア、業界、地域、ドメイン タイプ、組織における屋内測位の実装に基づいて特定します。 関連するユース ケース (パターン) と屋内環境の物理的特性によって、達成する IPS のパフォーマンスは非常に良い、満足、悪い、または許容不可としてみなされます。 屋内測位を有効にするには、Bluetooth ベースと Wi-Fi ベースの 2 通りの方法があります。
Bluetooth ベースの屋内測位は無線ベースとも呼ばれ、ArcGIS Enterprise の中核を成します。典型的な徒歩パターンが明確に定義され、ナビゲーション可能なゾーンが明確に分けられ、その区分けを容易にする素材が使用されている、明瞭に定義されたエリアで最善のパフォーマンスを発揮します。 広いオープン エリア (特に天井が高いことが多い)、大きい反射面、十分なバリアを提供しない素材、あるいは信号分配を不自然に増幅するような素材など、対照的な環境特性はパフォーマンスに悪影響を及ぼし、屋内測位の正確な推定に問題をもたらすことがあります。 Bluetooth を使用する屋内測位に伴うその他の課題は、非常に混雑している場所 (コンベンション センターの展示会のフロア、壁が低い、またはキュービクルの仕切りがないようなオープンフロアのオフィス環境など) に加え、公共交通機関の待合室 (物理的な障壁が多く、想定される信号がユーザーのデバイスに到達するまでの妨げとなる、または歪められる) などで見られます。 同様の障害は、強力な電子機器がある場合や、電子機器が多数ある場合にも発生します。これもまた BLE (Bluetooth Low Energy) の信号分配を妨げる輻輳を引き起こす可能性があります。
Wi-Fi ベースの屋内測位はこのような環境的な状況に強いことが多く、ほとんどの環境で安定した性能を発揮し、付随的な状況の影響を受けにくいものです。
屋内測位のメリットを得られるユース ケースを明確に把握したら、ArcGIS IPS を施設や組織で有効にするにはいくつかの要件と前提条件を満たす必要があります。
- 以下のライセンスとソフトウェアを取得します。
- ArcGIS IPS 組織の機能のライセンスが付与された ArcGIS Enterprise ポータルまたは ArcGIS Online 組織アカウント
ArcGIS IPS には Esri ソフトウェアからアクセスでき、ArcGIS Indoors アプリと ArcGIS Field Maps アプリに統合されています。 これらのアプリを使用すると、屋内測位機能にシームレスにアクセスできます。
- ArcGIS Pro (Indoor Positioning ツールボックスにアクセスするための ArcGIS IPS ユーザー タイプ エクステンションを含む)
- ArcGIS IPS Setup モバイル アプリ
- ArcGIS IPS 組織の機能のライセンスが付与された ArcGIS Enterprise ポータルまたは ArcGIS Online 組織アカウント
- ArcGIS Enterprise ポータルまたは ArcGIS Online 組織を構成し、ArcGIS IPS の機能へのアクセスを有効にします。
- Bluetooth ベースの要件または Wi-Fi-ベースの要件を確認し、Bluetooth ベースの屋内測位または Wi-Fi ベースの屋内測位の有効化のワークフローを完了します。