屋内で使用するマップの準備

ArcGIS Field Maps では、フロアと建物の情報を含む屋内フィーチャ レイヤーの表示をサポートしています。 屋内で使用するマップを準備すると、Field Maps モバイル アプリに [フロア] ツールが表示されます。フィーチャ レイヤーに LEVEL_ID フィールドがある場合、そのフィーチャはフロアでフィルタリングできます。 マップに以下のレイヤーが含まれていると、Field Maps[フロア] ツールが表示されます。

  • Facilities レイヤー - 施設データが含まれています。 施設は建物を指し、レベル、ゾーン、セクション、およびユニットを格納できます。
  • Levels レイヤー - レベル データが含まれています。 レベルは施設のフロアを指します。

Field Maps で屋内使用のためのマップを準備するには、次の 3 つの方法があります。

  • 既存のレイヤーの変更 - 施設とレベルの情報を含むレイヤーがある場合、そのレイヤーを変更して Field Maps の屋内機能をサポートします。
  • レイヤーの作成 - 施設とレベルの情報を含むレイヤーがない場合、レイヤーを作成して Field Maps の屋内機能をサポートします。
  • CAD ドローイングのインポート - 既存の CAD ドローイングを ArcGIS Indoors データベースにインポートして、Field Maps で使用します。
ライセンス:

CAD ドローイングをインポートするには、ArcGIS ProIndoors エクステンション ライセンスが必要です。

既存のレイヤーの変更

Field Maps でフロアを表示するには、Facilities レイヤーと Levels レイヤーをマップに含める必要があります。 フロアでフィルタリングするフィーチャ レイヤーには LEVEL_ID フィールドを含める必要があります。 施設とレベルの情報を含む既存のレイヤーがある場合、そのレイヤーを変更して Field Maps の屋内機能をサポートできます。

Facilities レイヤー

施設データを含むレイヤーがある場合、そのレイヤーを変更し、以下のフィールドを追加することで Field Maps の屋内機能をサポートできます。 詳細については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

フィールド名タイプ説明
FACILITY_ID

Text

フィーチャの一意な ID を定義し、レベル レイヤーの同じフィールドを操作して施設のレベルを提供

NAME

Text

Field Maps のフロア パネルに表示される施設名

ヒント:

上記の情報を含む既存のフィールドがある場合は、フィールド演算を作成して新しいフィールドに既存の値を入力します。 方法については、「ArcGIS Online でのフィールド値の演算」、「ArcGIS Enterprise でのフィールド値の演算」、または「ArcGIS Pro でのフィールド計算の基礎」をご参照ください。

Levels レイヤー

レベル データを含むレイヤーがある場合、そのレイヤーを変更し、以下のフィールドを追加することで Field Maps の屋内機能をサポートできます。 詳細については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

フィールド名タイプ説明
FACILITY_ID

Text

Facilities レイヤーの同じフィールドを操作して、施設のレベルを提供します。

NAME

Text

Field Maps のフロア パネルに表示されるレベル名 NAME フィールドがない場合、フロア パネルに LEVEL_ID フィールドの値が表示されます。

NAME_SHORT

Text

[フロア] ツールに表示されるレベル名。

このフィールドは 4 文字を超えることはできません。

LEVEL_ID

Text

フロアでレイヤーをフィルタリングできるかどうかを指定します。

VERTICAL_ORDER

Long

地表からレベルまでの相対的な高さを表す整数 (地表は 0 で、2 階は 1、地下 1 階は -1 など)。 これは、[フロア] ツールでフロアを順番に並べるために使用されます。 VERTICAL_ORDER フィールドがない場合、フロアは LEVEL_ID フィールドの値に基づいてアルファベット順に並べられます。

ヒント:

上記の情報を含む既存のフィールドがある場合は、フィールド演算を作成して新しいフィールドに既存の値を入力します。 方法については、「ArcGIS Online でのフィールド値の演算」、「ArcGIS Enterprise でのフィールド値の演算」、または「ArcGIS Pro でのフィールド計算の基礎」をご参照ください。

フロアでフィルタリングされたレイヤー

Field Maps でフロアでフィルタリングするレイヤーのフィーチャの場合、レイヤーに以下のフィールドを含める必要があります。 詳細については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

フィールド名タイプ説明
LEVEL_ID

Text

フロアでレイヤーをフィルタリングできるかどうかを指定します。

ヒント:

上記の情報を含む既存のフィールドがある場合は、フィールド演算を作成して新しいフィールドに既存の値を入力します。 方法については、「ArcGIS Online でのフィールド値の演算」、「ArcGIS Enterprise でのフィールド値の演算」、または「ArcGIS Pro でのフィールド計算の基礎」をご参照ください。

マップへの屋内レイヤーの追加

屋内フィーチャ レイヤーを変更して、上記の必須フィールドを追加したら、Web マップにレイヤーを追加します。 詳細については、「ArcGIS Online でのマップへのレイヤーの追加」、「ArcGIS Enterprise でのマップへのレイヤーの追加」、または「ArcGIS Pro での Web マップの作成」をご参照ください。

注意:

Web マップでは、Field Maps[フロア] ツールが表示されるようにするために、施設レイヤーの名前を「Facilities」に、レベル レイヤーの名前を「Levels」にする必要があります。

レイヤーの作成

Field Maps でフロアを表示するには、施設レイヤーとレベル レイヤーをマップに含める必要があります。 フロアでフィルタリングするフィーチャ レイヤーには LEVEL_ID フィールドを含める必要があります。 施設とレベルの情報を含む既存のレイヤーがない場合、レイヤーを作成して Field Maps の屋内機能をサポートできます。

屋内フィーチャ レイヤーの作成

Facilities レイヤーと Levels レイヤーを作成して、フロアでフィルタリングするフィーチャ レイヤーに LEVEL_ID フィールドを追加するには、以下の手順を実行します。

  1. Facilities レイヤーを作成します。
    • ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を使用している場合は、[マイ コンテンツ] に移動して [作成] をクリックし、[フィーチャ レイヤー] をクリックします。 [レイヤーの構築] カテゴリ内のテンプレートを使用して、空のホスト フィーチャ レイヤーを作成します。
    • ArcGIS Pro を使用している場合は、フィーチャクラスを作成して空のフィーチャ レイヤーを作成します。

    レイヤーに「Facilities」という名前を付けて以下のフィールドを追加します。

    フィールド名タイプ説明
    FACILITY_ID

    Text

    フィーチャの一意な ID を定義し、Levels レイヤーの同じフィールドを操作して施設のレベルを提供

    NAME

    Text

    Field Maps のフロア パネルに表示される施設名

    レイヤーにフィールドを追加する方法については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

  2. Levels レイヤーを作成します。
    • ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を使用している場合は、[マイ コンテンツ] に移動して [作成] をクリックし、[フィーチャ レイヤー] をクリックします。 [レイヤーの構築] カテゴリ内のテンプレートを使用して、空のホスト フィーチャ レイヤーを作成します。
    • ArcGIS Pro を使用している場合は、フィーチャクラスを作成して空のフィーチャ レイヤーを作成します。

    レイヤーに「Levels」という名前を付けて以下のフィールドを追加します。

    フィールド名タイプ説明
    FACILITY_ID

    Text

    Facilities レイヤーの同じフィールドを操作して、施設のレベルを提供します。

    NAME

    Text

    Field Maps のフロア パネルに表示されるレベル名。 NAME フィールドがない場合、フロア パネルに LEVEL_ID フィールドの値が表示されます。

    NAME_SHORT

    Text

    [フロア] ツールに表示されるレベル名。

    このフィールドは 4 文字を超えることはできません。

    LEVEL_ID

    Text

    フロアでレイヤーをフィルタリングできるかどうかを指定します。

    VERTICAL_ORDER

    Long

    地表からレベルまでの相対的な高さを表す整数 (地表は 0 で、2 階は 1、地下 1 階は -1 など)。 これは、[フロア] ツールでフロアを順番に並べるために使用されます。 VERTICAL_ORDER フィールドがない場合、フロアは LEVEL_ID フィールドの値に基づいてアルファベット順に並べられます。

    レイヤーにフィールドを追加する方法については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

  3. Field Maps でフロアでフィルタリングするレイヤーに LEVEL_ID フィールドを追加します。

    フィールド名タイプ説明
    LEVEL_ID

    Text

    フロアでレイヤーをフィルタリングできるかどうかを指定します。

    レイヤーにフィールドを追加する方法については、「ArcGIS Online でのフィールドの追加」、「ArcGIS Enterprise でのフィールドの追加」、または「ArcGIS Pro のフィールド ビュー」をご参照ください。

マップへの屋内レイヤーの追加

上記の必須フィールドを含む屋内フィーチャ レイヤーを作成したら、Web マップにレイヤーを追加します。 詳細については、「ArcGIS Online でのマップへのレイヤーの追加」、「ArcGIS Enterprise でのマップへのレイヤーの追加」、または「ArcGIS Pro での Web マップの作成」をご参照ください。

注意:

Web マップでは、Field Maps[フロア] ツールが表示されるようにするために、施設レイヤーの名前を「Facilities」に、レベル レイヤーの名前を「Levels」にする必要があります。

CAD ドローイングのインポート

ライセンス:

CAD ドローイングをインポートするには、ArcGIS ProIndoors エクステンション ライセンスが必要です。

Field Maps でモバイル作業者にアクセスしてもらいたい既存の CAD ドローイングがある場合は、その CAD ドローイングを ArcGIS Indoors データベースにインポートする必要があります。 詳細については、「ArcGIS Indoors のデータ作成ワークフロー」をご参照ください。

CAD ドローイングを ArcGIS のレイヤーにインポートしたら、Web マップにレイヤーを追加します。 詳細については、「ArcGIS Online でのマップへのレイヤーの追加」、「ArcGIS Enterprise でのマップへのレイヤーの追加」、または「ArcGIS Pro での Web マップの作成」をご参照ください。

屋内レイヤーの使用

屋内フィーチャ レイヤーを含むマップをモバイル作業者が Field Maps で開くと、マップの [GPS] ボタンの下に [フロア] ツールが表示されます。 表示されているマップ範囲の中心にある建物のフロア情報が [フロア] ツールに表示されます。 表示されているマップ範囲内に施設がない場合は表示されません。 [フロア] ツールをタップして、利用可能なフロアのリストを表示します。 フロアを選択すると、鉛直方向の順序に基づいてその施設のフィーチャがフィルタリングされます。 [フロア] リストを展開すると、選択したフロアの追加情報がパネルに表示されます。 フロアのリストを折りたたむとパネルが閉じます。