管理者として、フィールドで作業しているデータ収集者が行く場所を追跡する場合があります。また、各データ収集者のルートやデータ収集者がグループとして担当しているエリアを知りたい場合があります。収集用のマップを作成するときは、サーバーにデータ収集者の位置を定期的に報告させて、時間とルートを説明するデータを作成することができます。アプリケーションではこの機能を使用する部分が 2 つあります。マップを作成するときにマップで追跡を有効にする場合、および生成された追跡データにアクセスする場合です。
マップで追跡を有効にする
現場で作業中のデータ収集者を追跡するには、トラッキング レイヤーを公開してそれをマップに追加し、追跡を有効にします。
トラッキング レイヤーの公開
以下の手順に従って、「Location Tracking」テンプレートから作成したホスト フィーチャ レイヤーを公開します。詳細については、「テンプレートまたは既存のホスト フィーチャ レイヤーからの作成 (ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise)」をご参照ください。
注意:
これらの手順は、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise を使用している場合に適用されます。Portal for ArcGIS 10.3.1 または 10.4.1 を使用している場合、ダウンロードした後にマップ パッケージ「Location Tracking Template」ファイルの [説明] に記載された手順に従います。
- コンテンツ ページの [マイ コンテンツ] タブに移動します。
- [作成] をクリックして、[フィーチャ レイヤー] をクリックします。
- [テンプレートから] タブで、[検索] テキスト ボックスに「Location Tracking」と入力します。
- 検索結果から「Location Tracking」テンプレートを選択します。
- [作成] をクリックします。
- トラッキング レイヤーにカスタム名が必要な場合は、名前を設定します。
- [次へ] をクリックします。
- レイヤーの範囲を入力し、[次へ] をクリックします。
- タイトル、追加のタグ、サマリー、レイヤーの保存先のフォルダーを指定します。
- [終了] をクリックしてレイヤーを公開します。
これで、編集可能な追加専用のレイヤーが作成されました。これで追跡した位置を記録するレイヤーをマップに追加する準備ができました。
マップへのトラッキング レイヤーの追加
作成したトラッキング レイヤーをデータ収集マップに追加します。指定した間隔でデータ収集者の位置を追跡するようにマップのプロパティを設定します。
注意:
アイテム詳細ページは ArcGIS Enterprise 10.5 で更新されました。このセクションでは、新しいアイテム詳細ページについて説明します。Portal for ArcGIS 10.3.1 または 10.4.1 を使用している場合、ステップ 5 と 6 は少し異なります。[設定] タブがないため、代わりに、ステップ 5 では、アイテム詳細ページの [編集] をクリックします。ステップ 6 では、[Web マップ設定] セクションがない代わりに、[プロパティ] セクションに [アプリケーション設定] があります。
- コンテンツ ページの [マイ コンテンツ] を参照して、トラッキングを有効にするマップを見つけます。新しいマップを作成する必要がある場合は、「データ収集のマップの作成および共有」をご参照ください。
- Map Viewerでマップを開きます。
- Location Tracking template から作成したホスト フィーチャ レイヤーをマップに追加し、[レイヤーの追加を完了] をクリックした後、[保存] をクリックします。このレイヤーは、Collector で作業しているときにデフォルトでは表示されません。
- マップのアイテム詳細ページを開きます。
- [設定] タブをクリックします。
- [Web マップ設定] セクションで、[アプリケーション設定] の [位置の追跡] 機能を有効にします。
注意:
[位置の追跡] はデフォルトで無効になっています。
- [位置の追跡] プロパティの下にあるドロップダウン リストで、追跡の時間間隔を設定します。これは、データ収集者の位置を記録する頻度です。
- [保存] をクリックしてマップの変更内容を保存します。
データ収集者が Collector で作業中にデータ収集者の動きが追跡され、指定された間隔で記録されます。
注意:
モバイル デバイスのバッテリを節約するために、データ収集者の位置はアプリケーションがアクティブである場合にのみ報告されます。アプリがバックグラウンドで動作している場合は、報告が行われません。
データ収集者はトラッキングのオン/オフを切り替えることができません。データ収集者が位置を追跡するマップを使用していて、アプリケーションがアクティブである場合、データ収集者の位置が報告されます。[現在地] がオフの場合でも、GPS はまだオンになっているので、データ収集者を追跡しますが、データ収集者の位置はマップ上に表示されません。
トラッキング データへのアクセス
マップ上でトラッキングを有効にしている場合は、作業中にデータ収集者が訪れた場所を表示できます。記録されている位置情報を表示するには、次の手順を実行します。
- トラッキング レイヤーを含んでいるマップを開きます。組織の Web サイトまたは Collector アプリケーションを使用してマップを開くことができます。
収集マップにトラッキング レイヤーが含まれる場合は、同じマップを使用してデータを表示する必要はありません。代わりに、トラッキング データを表示するためのマップを作成できます。
- 「Location Tracking template」テンプレートから作成したホスト フィーチャ レイヤーが表示されない場合はオンにします。
注意:
デフォルトでは、データ収集者の動きを追跡するためにトラッキング レイヤーを使用する収集マップにトラッキング レイヤーは表示されません。
- Collector でマップを開きます。[その他] を選択してツールバーを展開し、[レイヤー] を選択します。表示された [レイヤー] ページで、トラッキング レイヤーの横にあるチェックボックスをオンにして、その表示設定を有効にします。
- Web サイトでは、Map Viewerでマップを表示している場合に、[詳細] パネルの [コンテンツ] をクリックし、トラッキング レイヤーの横にあるチェックボックスをオンにします。
トラッキング情報がマップ上に表示され、データ収集者が訪れた場所を確認できます。
これで、作業中にデータ収集者が訪れた場所を追跡して確認できるようになりました。