マップの追加

マップはストーリーの重要なコンポーネントです。 マップはストーリーの地理情報を提供し、ストーリー内のマップされたデータを直接操作できるようにすることで、ユーザーの視野を広げます。

マップの挿入

ストーリー ビルダーでは、ストーリー本体およびサイドカーの注釈パネルでマップを追加できます。 [マップ] コンテンツ ブロックから、Web マップ、Web シーン、またはエクスプレス マップを追加できます。

マップを追加するには、次の手順に従います。

  1. 開くボタン ブロック パレットを開く をクリックして、ブロック パレットを開きます。
  2. [マップ] を選択します。

マップ ブラウザーが開き、エクスプレス マップを作成するか、既存の Web マップや Web シーンを追加することができます。

エクスプレス マップの作成

エクスプレス マップは、ストーリー ビルダーで直接作成するシンプルで軽量なマップです。 この種のマップは、参照、ロケーター、押ピン、他のタイプのマップをすばやく作成して地理情報をストーリーに追加するために使用します。 エクスプレス マップを使用すると、ポイント、ライン、エリアのようなフィーチャをマップに描画し、ポップアップとアノテーションを追加してフィーチャを補完できます。 エクスプレス マップの描画ツールバーには、次のツールが含まれています。

  • アクション
    • [選択] - [選択] 操作はデフォルトで有効になっています。 描画されたフィーチャまたはアノテーションをクリックして選択します。 選択したフィーチャまたはアノテーションの位置、ポイント、ポップアップ、およびスタイル設定を変更できます。
    • [グループ選択] - [グループ選択] を使用してバウンディング ボックスを描画し、同時に複数の描画フィーチャとアノテーションを選択します。
    • [元に戻す] - [元に戻す] ボタンは現在の編集セッションでのみ機能します。 マップがストーリーに配置された後は、そのセッションから操作を元に戻すことはできません。
    • [やり直し] - [やり直し] ボタンは現在の編集セッションでのみ機能します。 マップがストーリーに配置された後は、そのセッションで操作をやり直すことはできません。
  • ポイント
    • [ポイント] - 複数のポイントを一度に追加するには、Shift キーを押します。
    • [番号付きポイント] - 複数の番号付きポイントを一度に追加するには、Shift キーを押します。
      注意:

      画像をポイント シンボルとして選択して、個々のポイント シンボルのサイズを変更できます。 また、ポイント、ライン、エリアの個々のフィーチャの色を変更することもできます。

  • ライン
    • [ライン] - クリックしてライン セグメントを描画します。ラインを完了するにはダブルクリックします。 ラインを描画した後、ラインの中間点を曲げるには、Ctrl を押してラインを変更します。
    • [フリーハンド ライン] - クリックおよびドラッグして、ポインターでラインを描画します。 描画を停止するにはボタンを離します。
  • エリア
    • [エリア] - クリックしてエリアの境界を描画します。エリアを閉じるにはダブルクリックします。 エリアを描画した後、境界内のエリアまたはポイントの位置を変更するには、クリックおよびドラッグします。
    • [フリーハンド エリア] - クリックおよびドラッグして、ポインターでエリアを描画します。 描画を停止するにはボタンを離します。
    • [円] - 1 回クリックして円を描画するか、クリックおよびドラッグして楕円を描画します。 描画を停止するにはボタンを離します。 円または楕円を描画した後、その位置またはポイントを変更するには、クリックおよびドラッグします。
    • [正方形] - 1 回クリックして正方形を描画するか、クリックおよびドラッグして長方形を描画します。 描画を停止するにはボタンを離します。 正方形または長方形を描画した後、その位置またはポイントを変更するには、クリックおよびドラッグします。
  • アノテーション
    • [アノテーション] - ハンドルをドラッグして、ドローイング フィーチャにスナップできる引出し線を描画します。
  • 矢印
    • [矢印] - 矢印線の始点と終点をクリックします。 矢印を描画した後、そのラインの中間点をドラッグして曲げることができます。
    • [二重矢じり付き矢印] - 二重矢じり付き矢印線の始点と終点をクリックします。 二重矢じり付き矢印を描画した後、そのラインの中間点をドラッグして曲げることができます。

注意:

エクスプレス マップ フィーチャは、ドラッグ アンド ドロップ機能を使用してグループに追加できます。 最大 10 グループを作成でき、各グループにはポイント、ライン、エリアのフィーチャの組み合せを格納できます。 グループ スタイルやグループ名を変更したり、グループを削除したりできます。 エクスプレス マップはそれを作成したストーリーに固有のマップです。 ArcGIS コンテンツへ個別のアイテムとして追加されません。ストーリー間で共有できず、ストーリー ビルダーの外部でエクスポートしたり編集したりすることもできません。

エクスプレス マップを作成するには、次の手順に従います。

  1. マップ ブラウザーで [エクスプレス マップの作成] または [エクスプレス マップの開始] をクリックして、マップ デザイナーを開きます。
  2. エクスプレス マップの描画ツールバーから描画ツールを選択してマップにフィーチャを追加します。

    マップ上でフィーチャを描画すると、マップ レイヤーのサイド パネルにも追加されます。 マップ レイヤーのサイド パネルで、描画された同じタイプのフィーチャは 1 つのレイヤーにグループ化され、フィーチャごとに情報がポップアップに追加されます。

    マップ レイヤーとフィーチャをマップ レイヤーのサイド パネルから削除できます。または、フィーチャを選択してゴミ箱にドラッグして削除できます。

  3. 必要に応じて、情報をポップアップに追加します。

    マップ レイヤーのサイド パネルで、次の情報をフィーチャのポップアップに追加できます。

  4. 必要に応じて、描画されたフィーチャとアノテーションの色とスタイルを変更します。
    1. 新しいレイヤーの色をポイント、ライン、またはエリアに割り当てます。 マップ レイヤーのサイド パネルで、フィーチャ グループの横にあるレイヤーの色のドットをクリックして、強調色を 1 つ選択します。

      3 つのテーマ強調色に加えて、デザイン パネルで設定済みの場合は、カスタム強調色を選択できます。または、[カスタム色] フィールドに 16 進数コードを追加できます。

    2. テキストのアノテーションと矢印の色またはライン ストロークを変更します。 アノテーションまたは矢印を選択して [アノテーション スタイル] オプションを開き、そのフィーチャの色とライン ストロークをクリックします。
  5. 必要に応じて、[オプション] サイド パネルでマップ操作とベースマップを構成します。
    • [マップ ナビゲーションを許可] - このオプションを使用すると、ユーザーはマップの画面移動とズームを行うことができます。 このオプションを無効にして、ユーザーがマップを操作できなくすることができます。ただし、ポップアップとホバー操作はアクティブのままです。
    • [検索] - [検索] オプションを設定すると、ユーザーは検索ボックスを使用して対象の地理的地域とポイントを検索して、その場所にマップを移動することができます。 マップ検索は、ArcGIS Geocoding service を使用して世界中の住所と場所を検索します。 マップ検索は Web マップ、Web シーン、およびエクスプレス マップで有効化できます。
      注意:

      組織の設定で構成されたロケーターを使用して検索することもできます。 さらに、Web マップでフィーチャ検索が構成されている場合、マップ検索でフィーチャ検索も利用できます。

    • [現在位置] - [現在位置] オプションを設定すると、ユーザーはボタンを使用して、自分の位置をマップに表示することができます。 これは Web マップ、Web シーン、エクスプレス マップ、およびマップ ツアーで有効化できます。
      注意:

      ストーリーがセキュリティで保護されていない (HTTP) Web ページに埋め込まれている場合、セキュリティ上の理由で、現在位置ツールはブラウザーによりブロックされます。 この機能は、セキュリティで保護された (HTTPS) ページでのみ機能します。

    • [凡例] - [凡例] オプションを設定すると、凡例を使用して、指定したフィーチャをすべてマップに含めることができます。 マップ オプションの切り替えボタンを使用して、凡例を固定して開いたままにできます。
    • ポップアップを開いたままにする - マップが最初に表示されてから、ポップアップを開いたままにすることができます。 このオプションは、フィーチャ レイヤーでのみ利用でき、小さなマップには適用されません。
    • ポップアップのドッキング - このオプションを選択すると、ポップアップがマップの下隅に配置されます。
    • 概観図 - 概観図を追加して、グローバルなコンテキストをマップに提供します。
    • [ベースマップ] - [ベースマップ] オプションを使用して、ベースマップを変更できます。 [テーマのベースマップ] セクションのベースマップは、選択したテーマに基づいて表示されるもので、別のストーリー テーマを適用すると変更されます。 [すべてのベースマップ] セクションからベースマップを選択した場合、ストーリー テーマが変更されてもベースマップはそのままです。
      注意:

      エクスプレス マップは、ビルダーのワンクリック テーマに連携されています。 ストーリーのテーマを変更すると、エクスプレス ベースマップとシンボル色が自動的に更新されます。 デザイン パネルから強調色を選択してドローイング フィーチャの色をカスタマイズすることもできます。 詳細については、「テーマの設定」をご参照ください。

    • Web マップ - [その他のマップの参照] をクリックして、Web マップをベースマップとして選択します。 [マイ マップ]、[お気に入り]、[マイ グループ]、[組織]、または ArcGIS Living Atlas から Web メルカトル投影法の Web マップを選択できます。 エクスプレス マップには、選択したマップのベースマップ レイヤー グループのみが追加されることに注意してください。
    • [近傍ポイントのグループ化] - このオプションは重複ポイントを結合して、特に小さな画面でマップの見やすさを向上させます。 ユーザーがグループ シンボルをクリックまたはタップすると、マップが拡大してすべてのポイントが個別に表示されます。
  6. [完了] をクリックします。

エクスプレス マップがストーリーに追加されます。 マップ デザイナーに戻り、更新および修正を行うには、マップの [編集] ボタンをクリックします。

注意:

マップにカーソルを置いたときに表示されるマップ ツールバーを使用して、ストーリー内のエクスプレス マップのサイズと配置を変更できます。 小、中、大のフレームにマップを表示できます。 フロート オプションにより、マップを側面にオフセットして、テキストを折り返すことができます。

ArcGIS Enterprise のエクスプレス マップ

ArcGIS Enterprise 環境では、エクスプレス マップはデフォルトで ArcGIS Living Atlas からのベースマップを使用します。 また、ベースマップとして Web メルカトル投影法の Web マップを使用することもできます。 詳細については、前述のステップ 5 の [オプション] 設定をご参照ください。

エクスプレス マップは、ArcGIS Living Atlas コンテンツへのアクセスが ArcGIS Enterprise ポータルで無効になっている場合でも、ストーリー ビルダーで引き続き使用できます。 この場合、デフォルト ベースマップが Web メルカトル投影であっても、エクスプレス マップのベースマップは、ベースマップ ギャラリーで選択されたグループのベースマップが表示されます。

注意:

デフォルト ベースマップが Web メルカトル投影でない場合は、エクスプレス マップの [マイ マップ][お気に入り][マイ グループ]、または [組織] から、ベースマップとして Web マップを選択する必要があります。 詳細については、「ArcGIS Living Atlas コンテンツの構成」をご参照ください。

Web マップと Web シーンの追加

マップ ブラウザーから、ストーリーに Web マップと Web シーンを直接追加できます。 これらのマップとシーンは、次のタブに整理されます。

  • [マイ マップ] - ストーリーに追加できる ArcGIS アカウントからのマップとシーン。
  • [お気に入り] - お気に入りリストに追加できる ArcGIS からのマップとシーン
    注意:

    ArcGIS でマップをお気に入りリストに追加し、[お気に入り] タブを使用してそのマップをストーリーに追加できます。

  • [マイ グループ] - グループで共有されているマップとシーン。 このタブは ArcGIS 組織に接続されたアカウントのみが使用できます。
  • [組織] - 組織で共有されているマップとシーン。 このタブは ArcGIS 組織に接続されたアカウントのみが使用できます。
    注意:

    マップとシーンは、[マイ グループ] および [組織] タブの残りのコンテンツに加えて追加されます。

  • [Living Atlas] - 厳選された ArcGIS Living Atlas コンテンツ

Web マップまたは Web シーンをストーリーに追加するには、次の手順に従います。

  1. マップ ブラウザーのタブで、追加するマップまたはシーンをクリックします。

    マップ デザイナーが表示されます。

  2. マップまたはシーンを構成します。

    サイド パネルで、次の方法でマップまたはシーンを構成できます。

    • レイヤー名を変更します。
    • レイヤーのオンとオフを切り替えます。
    • 凡例のオンとオフを切り替えます (設定パネル)。
      注意:

      サイド パネルでレイヤーを変更しても、ArcGIS の元のアイテムは変更されません。 元のアイテム コンテンツを編集するには、[ArcGIS でのマップの編集] または [ArcGIS でのシーンの編集] をクリックします。

  3. 必要に応じてマップ構成を設定します。

    サイド パネルの [設定] タブで、以下のオプションを設定できます。

    • [マップ ナビゲーションを許可] - このオプションを使用すると、ユーザーはマップの画面移動とズームを行うことができます。 このオプションを無効にして、ユーザーがマップを操作できなくすることができます。ただし、ポップアップとホバー操作はアクティブのままです。
    • [検索] - [検索] オプションを設定すると、ユーザーは検索ボックスを使用して対象の地理的地域とポイントを検索して、その場所にマップを移動することができます。 マップ検索は、ArcGIS Geocoding service を使用して世界中の住所と場所を検索します。 マップ検索は Web マップ、Web シーン、およびエクスプレス マップで有効化できます。
      注意:

      組織の設定で構成されたロケーターを使用して検索することもできます。 さらに、Web マップでフィーチャ検索が構成されている場合、マップ検索でフィーチャ検索も利用できます。

    • [現在位置] - [現在位置] オプションを設定すると、ユーザーはボタンを使用して、自分の位置をマップに表示することができます。 これは Web マップ、Web シーン、エクスプレス マップ、およびマップ ツアーで有効化できます。
      注意:

      ストーリーがセキュリティで保護されていない (HTTP) Web ページに埋め込まれている場合、セキュリティ上の理由で、現在位置ツールはブラウザーによりブロックされます。 この機能は、セキュリティで保護された (HTTPS) ページでのみ機能します。

    • [凡例] - [凡例] オプションを設定すると、凡例を使用して、指定したフィーチャをすべてマップに含めることができます。 マップ オプションの切り替えボタンを使用して、凡例を固定して開いたままにできます。
    • [タイム アニメーション] - タイム アニメーション ウィジェットは時間対応マップに表示されます。
  4. マップまたはシーンをストーリーに追加するには、[マップの配置] または [シーンの配置] をクリックします。

Web マップまたは Web シーンがストーリーに追加されます。 マップ デザイナーに戻り、更新および修正を行うには、マップの [編集] ボタンをクリックします。

注意:

プレミアム コンテンツを含むレイヤーは、マップ デザイナーでマークが付けられます。 公開されたストーリーでプレミアム コンテンツ レイヤーを使用すると、ユーザーがそのストーリーにアクセスするたびに組織のクレジットが消費されます。

プレミアム コンテンツを含んでいるストーリーを公開するとき、その使用にかかるクレジットの課金を承認するよう求められます。 サブスクリプション コンテンツを含んでいるストーリーは、クレジットの課金が生じないため、一般ユーザーの使用が自動的に承認されます。 詳細については、「ArcGIS StoryMaps のサービス クレジット」をご参照ください。

Web マップと Web シーンの問題のトラブルシューティング

Web マップまたは Web シーンが読み込まれない、または正しく表示されない場合、この問題は次のいずれかに関連している可能性があります。

  • ストーリー ビルダーは ArcGIS API for JavaScript 4.x を使用しています。読み込むには、Web マップと Web シーンがバージョン 2.x である必要があります。 詳細については、API リファレンスの WebMap をご参照ください。
  • 一部のレイヤーは ArcGIS API for JavaScript 4.x ではまだサポートされていません。 現在サポートされているレイヤーのリストについては、ArcGIS API for JavaScript の機能比較表をご参照ください。
  • ArcGIS Online 組織の場合、ArcGIS Server Web 層認証でセキュリティ保護されている Web マップ、Web シーン、およびフィーチャ レイヤーはストーリーに追加できません。 詳細については、ArcGIS Server ヘルプの「Web 層認証」をご参照ください。
  • マップでレイヤーを追加、削除、または名前変更した場合、これらの変更内容を表示するには、そのマップをストーリーから削除してから、再度追加する必要があります。

ArcGIS Living Atlas

ArcGIS Living Atlas of the World は、世界中から集められた Web ベースの地理コンテンツのコレクションです。 そのマップを ArcGIS StoryMaps で使用して、ストーリーテリングをサポートすることができます。

ArcGIS Living Atlas のマップおよびシーンはプレミアム コンテンツ レイヤーを含んでいる場合があり、それはバッジで識別できます。 プレミアム コンテンツの認証の詳細については、上記の注意をご参照ください。

代替テキストの追加

代替テキストは、補助テクノロジを使用する検索エンジンやユーザーをサポートするすべてのメディアにお勧めします。

代替テキストをメディアに追加するには、次の手順を実行します。

  1. メディアにポインターを合わせて、編集ツールバーを開きます。
  2. 編集ツールバーの [プロパティ] ボタンをクリックします。
  3. メディアを説明する代替テキストを入力して [保存] をクリックします。

代替テキストがメディアに追加されます。

オフライン メディアの追加

オフライン メディアをマップに追加するには、次の手順に従います。

  1. マップにポインターを合わせて、編集ツールバーを表示します。
  2. ツールバーで、[オプション] をクリックします。
  3. [オフライン] タブで、追加するメディアのタイプを選択します。[モバイル マップ/シーン パッケージ][画像]、または [ビデオ] を選択します。
  4. パッケージ、画像、またはビデオを選択して、[保存] をクリックします。

オフライン メディアが追加されます。

Web マップおよび Web シーンの一部の機能は、モバイル マップ パッケージおよびモバイル シーン パッケージではサポートされない可能性があります。 詳細については、「モバイル マップ パッケージの共有」および「モバイル シーン パッケージの共有」をご参照ください。