フィールド演算により、ホスト フィーチャ レイヤー所有者または組織の管理者が、レイヤーの属性テーブル内の 1 つのフィールドの、すべての行の値を変更できます。
たとえば、不動産販売に関する情報 (販売価格やその不動産の所在地の税率などを含む) が格納されたホスト フィーチャ レイヤーが存在する場合には、このレイヤーに、固定資産税の推定値を格納するフィールドを追加できます。 estimated_property_taxes フィールドを設定するには、sale_price フィールドの値を取得し、取得した値に tax_rate の値を乗算するように、このフィールドの演算式を定義します。
ホスト フィーチャ レイヤー内のフィールドに対する演算式を記述する場合、次の 2 つのオプションがあります。
- ArcGIS Arcade - Arcade は、SQL よりも多くの機能を必要とする計算に最適です。これは、Arcade が属性値およびフィーチャ ジオメトリへのアクセスを提供し、それにより空間処理を含む式の作成が可能になるからです。 さらに、特定の行の計算中にエラーが発生した場合に、停止して問題をトラブルシューティングし、問題を修正した後に、計算を再開することができます。
注意:
ArcGIS API for JavaScript 3.44 以降は、最新の ArcGIS Arcade の言語機能で更新されません。 バージョン 3.44 以降の JavaScript API アプリで作成される Arcade 式は、Arcade バージョン 1.21 以前に導入された Arcade の言語機能のみをサポートします。 ArcGIS 製品全体に関する Arcade の言語サポートの詳細については、「Arcade のバージョン マトリックス」をご参照ください。
- SQL - 非空間属性に対して標準化された SQL (SQL-92) 式を使用して実行できる計算で最速のパフォーマンスを実現するには、SQL を使用します。 同期に対応したホスト フィーチャ レイヤーとフィーチャの作成者および編集者を記録するように構成されたレイヤーに対して SQL を実行することはできますが、このようなレイヤーに対して Arcade 式を実行することはできません。
Map Viewer でホスト フィーチャ レイヤーまたはホスト テーブル レイヤーのテーブルからフィールド内の文字列、数値、日付フィールド値を計算するには、次の手順に従います。
注意:
フィールドの計算を取り消すことはできません。 このため、フィールドを追加して、そのフィールド内で値の計算を実行し、計算が期待通りであることを確認することをおすすめします。 計算が期待通りであれば、追加したフィールドと等しくなるように元のフィールドを計算します。 元のフィールドの値が正しいことが確認できたら、追加したフィールドを削除します。- サイン インしていることを確認します。変更を保存する場合は、コンテンツを作成、更新、削除する権限を持っていることを確認します。
注意:
マップの探索やレイヤーの構成など、さまざまな操作をサイン インせずに行えます。 作業内容を保存するには、マップを作成する前にサイン インします。 - Map Viewer で、レイヤーを含むマップを開くか、直接レイヤーを追加します。
- ホスト フィーチャ レイヤーを操作している場合は、[コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [レイヤー] をクリックします ([レイヤー] ウィンドウが開いていない場合)。 ホスト テーブル レイヤーを操作している場合は、[コンテンツ] (暗い背景の) ツールバーにある [テーブル] をクリックします ([テーブル] ウィンドウが開いていない場合)。
- [レイヤー] または [テーブル] ウィンドウで、レイヤーの [オプション] をクリックし、[テーブルの表示] をクリックしてテーブルを開きます。
- レイヤー テーブルで、計算する値が含まれている列の [メニュー] をクリックし、[フィールド演算] をクリックします。
フィールド演算ウィンドウが開きます。
- 計算に使用する言語 ([Arcade] または [SQL]) を選択します。
- 必要に応じて、[新規追加] をクリックし、一部のデータのみの値を計算するためのフィルターを追加して、[次へ] をクリックします。
注意:
フィルターを追加しない場合、計算はすべてのフィーチャに対して実行されます。 フィールド演算ウィンドウを開く前に、マップまたはマップ内のレイヤーにフィルターを適用すると、フィールド値を計算する際にこれらのフィルターは認識されません。
- 演算式を作成します。
ヒント:
ArcGIS Online で実行できる一般的な計算の例については、「計算の例」をご参照ください。
- 式を作成する際は、必要に応じて次のいずれかの操作を行います。
- [テスト フィーチャ フィルター] をクリックして、テスト フィーチャにフィルターを追加します。
注意:
このオプションを使用すると、テスト フィーチャをフィルターできますが、計算対象のフィーチャには影響しません。
- [テスト フィーチャ] をクリックすると、テスト フィーチャのテーブルが表示されます。
- [値のプレビュー] をクリックすると、テスト フィーチャで計算された値をプレビューできます。
- [自動プレビュー] 切り替えボタンをオフにすると、式の作成中に計算された値のプレビューが自動的に更新されるのを防ぐことができます。 [自動プレビュー] 切り替えボタンをオンにすると、式の作成中に計算された値のプレビューを更新することを許可します。
- [マップ] 、[テーブル] 、[マップとテーブル] をクリックして、ビュー間を移動します。
- [テスト フィーチャ フィルター] をクリックして、テスト フィーチャにフィルターを追加します。
- [計算の実行] をクリックして、式を実行します。
計算の完了までにかかる時間は、式の複雑さとレイヤー内のフィーチャ数によって異なります。