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ユニット境界の構成

ユニット境界は、通過可能な屋内空間 (「ユニット」と呼ばれる) のエッジを表します。 ユニットの例としては、部屋、廊下、エレベーターのかご、階段などが挙げられます。 ArcGIS Indoors は、閉じたポリラインのような単一エンティティや、壁ポリライン、ドア ブロック、窓ラインのような複数のエンティティの組み合わせで表されるユニット境界をサポートしています。

検証チェックを実行する前に、ArcGIS Indoors for AutoCAD[検証の構成] ウィンドウで [ユニット境界] タブを構成する必要があります。 ユニット境界を構成することで、データに対して [閉じていない形状][自己交差] 検証チェックを使用してデータを検証できます。

ユニット境界フィーチャ レイヤーの設定

Indoors for AutoCAD では、ArcGIS for AutoCAD フィーチャ レイヤーを使用して、エンティティ選択基準を格納しています。 フィーチャ レイヤーを使用することで、Indoors データベースにインポートする際に正しいエンティティが選択されます。 選択は、通常、CAD レイヤーに基づいて行われますが、色、ライン タイプ、またはその他の CAD プロパティも基準に含めることができます。

[検証の構成] ウィンドウの [ユニット境界] タブを構成すると、検証チェック中にユニット境界ジオメトリで使用する CAD レイヤーを指定できます。

ユニット境界のフィーチャ レイヤーを構成するには、次の手順を実行します。

  1. Autodesk AutoCAD を起動し、新規プロジェクトか既存のプロジェクトを開きます。
  2. リボンの [検証] グループで [構成] 構成 をクリックします。

    [検証の構成] ウィンドウが表示されます。

  3. [構成の検証] ウィンドウで、[ユニット境界] タブをクリックします。
  4. 必要に応じ、フィーチャ レイヤーを作成します。
    1. [検証の構成] ウィンドウの [フィーチャ レイヤー] セクションにある [新規] 新規 をクリックし、[フィーチャ レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
    2. [フィーチャ レイヤー名] テキスト ボックスに名前を入力するか、デフォルト値をそのまま使用します。
    3. ユニット境界を表すエンティティを含む CAD レイヤーを 1 つ以上選択します。
      ヒント:

      最適なパフォーマンスを得るには、フィーチャ レイヤーには境界を表すエンティティのみを含める必要があります。 色やライン タイプなどの CAD プロパティに基づいてエンティティをフィルターするには、ArcGIS for AutoCAD を使用してフィーチャ レイヤーを編集します。

    4. [OK] をクリックします。
  5. [フィーチャ レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックし、ドローイング内でユニット境界を表すエンティティを定義するポリライン フィーチャ レイヤーを選択します。

ユニット境界の許容値の設定

CAD フロア プランには、支柱や壁と壁の間の空間など、ユニットではないスペースが含まれることが多々あります。 フロア プランのラインには、GIS データとの統合の際に無視できるほどの小さないギャップが含まれることもあります。 Indoors for AutoCAD で CAD データを検証する際、このような条件を考慮する許容値を設定できます。

注意:

許容値を設定するには、計測単位を定義する必要があります。 ドローイングの挿入縮尺を調整し、計測単位を変更してから、[検証の構成] ウィンドウを開きます。

[検証の構成] ウィンドウでユニット境界の許容値を構成するには、次の手順を実行します。

  1. Autodesk AutoCAD を起動し、新規プロジェクトか既存のプロジェクトを開きます。
  2. Indoors for AutoCAD リボンの [検証] グループで [構成] 構成 をクリックします。

    [検証の構成] ウィンドウが表示されます。

  3. [構成の検証] ウィンドウで、[ユニット境界] タブをクリックします。
  4. [最小幅] および [最小エリア] パラメーター値を設定し、狭すぎたり小さすぎたりしてユニットとして見なされないスペースを Indoors for AutoCAD が無視できるようにします。

    最小許容値が 0 に設定されている場合、Indoors for AutoCAD はすべてのスペースを検証しようとします。

  5. [許容ギャップ] パラメーターで、検証において無視できる線画のギャップを設定します。

    この許容値は、ArcGIS Pro環境設定[XY 許容値] と一致する必要があります。

これで、[閉じていない形状][自己交差] 検証チェックを行えるようデータが構成されました。