高度な割り当てステップでは、ステップの出力値に基づいて後続のステップをユーザーに割り当てることができます。 また、ジョブの位置を使用するようステップを構成し、ユーザーまたはグループのリストを含むフィールドを含んでいる参照レイヤーを検索してユーザーまたはグループを後続のステップに自動的に割り当てることもできます。 ステップが完了したら、後続のステップを選択されたユーザーまたはグループに自動的に割り当てることができます。
ステップが実行されると、後続のステップの割り当て先を選択するよう求められます。 参照レイヤーを使用してステップを構成すると、後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループは自動的に決定されます。
ステップの実行時に、次のアクションを実行できます。
- [続行] をクリックして、ステップを完了できます。
- [キャンセル] をクリックして、ステップをキャンセルできます。
注意:
ステップがオプションでない場合、ステップが完了する前に実行する必要があります。
ステップの構成
ステップを構成するには、次の手順に従います。
- ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
- [高度な割り当て] を [ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。
[ステップの詳細] パネルが表示されます。
- [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
- 必要に応じて、[ユーザー プロンプト] テキスト ボックスにステップの実行時に表示するメッセージを追加します。
ユーザー プロンプトにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定する必要があります。
'This job is currently assigned to ' + JobOwner($Job) + '.'
ヒント:
[この入力は Arcade 式をサポートします] をクリックし、ArcGIS Arcade 式を選択して関連するテキスト ボックスに追加します。
- このステップの前に出るすべてのパスを選択したユーザーまたはグループに割り当てない場合は、[割り当てを自動的に切り替え] チェックボックスをオフにし、このステップの出力値を使用してパスを使用した割り当てを変更します。
これは、ステップのいずれかを選択したユーザーまたはグループに割り当てるだけの場合に、平行ステップを使用したワークフローに必要になることがあります。
注意:
[割り当てを自動的に切り替え] チェックボックスがオンの場合、選択したユーザーまたはグループの割り当ては、このステップの前に出るすべてのパスの割り当て設定をオーバーライドします。
- グループのステップ割り当てを構成するには、[グループ割り当てを強制的に実行] チェックボックスをオンにし、ステップを実行しているユーザーがグループのメンバーであっても、ステップが常にグループに割り当てられるようにします。
- 次の [割り当て方法] オプションの中から 1 つを選択します。
- [ユーザー定義] - 後続のステップが割り当てられるユーザーを手動で選択します。
- [空間的] - ジョブの位置を使用してユーザーまたはグループのリストを含むフィールドを含んでいる参照レイヤーを検索して、後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループを決定します。
- [ユーザー定義] を選択した場合は、次のいずれかを実行します。
- [すべてのユーザー] - すべてのユーザーが後続のステップに割り当てられるようにするには、このオプションを選択します。
- [グループ] - 選択したグループ内のユーザーだけが後続のステップに割り当てられるようにするには、このオプションを選択し、[グループ] ドロップダウン矢印をクリックしてグループを選択します。
- [空間的] を選択した場合は、[追加] をクリックして、参照レイヤーを追加します。
[高度な割り当てステップ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 次のオプションのいずれかを選択して、参照レイヤーの配置先を指定します。
- [この Enterprise] - Workflow Manager と同じポータルでホストされているフィーチャ レイヤー。
- [ArcGIS Online] - ArcGIS Online でホストされているフィーチャ レイヤー。
- [その他] - 別のポータルでホストされているフィーチャ レイヤー。
注意:
フィーチャ レイヤーはポリゴン レイヤーである必要があります。
- [その他] を選択した場合は、[ポータル URL] テキスト ボックスにフィーチャ レイヤーを含むポータルの URL を入力し、Enter キーを押します。
ArcGIS Enterprise の場合、形式 https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname を使用します。
- [アイテム ID] テキスト ボックスに、フィーチャ レイヤーのアイテム ID を入力します。
- [レイヤー名] ドロップダウン矢印をクリックして、参照レイヤーとして使用するレイヤーを選択します。
- [アサインメント フィールド] ドロップダウン矢印をクリックして、ユーザーまたはグループの割り当ての決定に使用するフィールドを選択します。
注意:
選択したフィールドにはユーザーまたはグループのみを含めることができます。
- [参照名] テキスト ボックスに参照レイヤーの名前を入力します。
これがステップの構成に表示される名前になります。
- [OK] をクリックします。
参照レイヤーが [ステップの詳細] パネルに表示されます。
注意:
参照レイヤーを編集するには [参照レイヤーの編集] をクリックし、参照レイヤーを削除するには [参照レイヤーの削除] をクリックします。
- [参照レイヤー] の下にある [ステップの詳細] パネルで、次のオプションのいずれかを選択します。
- [ユーザー] - 選択した [アサインメント フィールド] にユーザーが含まれている場合は、このオプションを選択します。
- [グループ] - 選択した [アサインメント フィールド] にグループが含まれている場合は、このオプションを選択します。
- 次のオプションのいずれかを選択して、参照レイヤーの配置先を指定します。
- [オプション] タブをクリックします。
- 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
- [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
注意:
ワークフロー ダイアグラムがデータ品質の評価ステップまたはジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、一連のステップを開始したユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
- [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- 必要に応じて、[ステップ ヘルプ] テキスト ボックスにステップのヘルプ テキストを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して、ステップ ヘルプの動的な値を入力することもできます。 ステップ ヘルプにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定する必要があります。
'For further assistance, please contact ' + JobCreator($Job) + '.'
- 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
- 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
ヒント:
[情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。 ステップ ID をクリップボードにコピーするには、[ステップ ID をコピー] をクリックします。
リターン値
ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。
戻り値 | 説明 |
---|---|
S000001 | ステップが正常に完了しました。 |
F000001 | ステップを正常に完了できませんでした。 |
出力値
ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。
出力 | 説明 |
---|---|
assignment | 後続のステップが割り当てられるユーザーまたはグループのユーザー名またはグループ ID を返します。 |
assignmentMethod | ユーザーまたはグループの割り当てに使用された方法に応じて UserDefined または Spatial を返します。 |