リアルタイム解析やビッグ データ解析では、処理済みのデータをホスト フィーチャ レイヤーにフィーチャとして格納できます。 ホスト フィーチャ レイヤーのデータに対してさまざまなビューが必要な場合 (たとえば、データに対して異なる編集設定やフィルターを適用する場合)、ホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成します。 ビューを作成したら、ホスト フィーチャ レイヤー ビューで使用できるフィーチャまたはフィールドを定義して、データのそのビューにアクセスする必要があるメンバーのグループでビューを共有できます。
フィーチャ レイヤー ビューを作成すると、新しいフィーチャ レイヤー (ビュー) アイテムが ArcGIS Velocity の [レイヤー] ページに追加されます。 この新しいレイヤーはホスト フィーチャ レイヤー内のデータに対するビューであり、データを更新すると、その内容はホスト フィーチャ レイヤーとすべてのホスト フィーチャ レイヤー ビューに反映されます。 ただし、ビューは個別のフィーチャ レイヤー タイプであるため、作成元のホスト フィーチャ レイヤーとは別に、このアイテムの共有プロパティおよびその他の設定を変更できます。 たとえば、組織内の編集者グループにホスト フィーチャ レイヤーの編集を許可する一方、組織のその他のメンバーに読み取り専用のフィーチャ レイヤー ビューを共有できます。
ホスト フィーチャ レイヤーが Velocity の [レイヤー] ページや ArcGIS Online の [コンテンツ] ページから削除された場合、そのホスト フィーチャ レイヤー ビューも削除されます。 ただし、ビューは元のホスト フィーチャ レイヤーとは個別に削除することができます。
管理者とアイテム所有者のみが、元のホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成、編集、および削除できます。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの作成
ArcGIS Velocity でホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Velocity にサイン インします。
ビューの作成に使用するホスト フィーチャ レイヤーの管理者または所有者である必要があります。
- [レイヤー] ページを開きます。
- ホスト フィーチャ レイヤーを見つけ、編集ボタンをクリックして、[ビュー レイヤーを作成] をクリックします。
ホスト フィーチャ レイヤーの設定にアクセスすると、[ビュー レイヤーを作成] オプションにもアクセスします。
- 新しいホスト フィーチャ レイヤー ビューの一意なタイトルを入力します。
- ビューの使用方法とコンテンツを説明するサマリーを入力します。
- [OK] をクリックして、ビューを作成します。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューが作成されると、そのビューは [レイヤー] ページのアイテムとして表示されます。 これで、レイヤー設定を変更し、共有プロパティを更新することができます。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定
下記のセクションに示されているように、ホスト フィーチャ レイヤー ビューの設定は 3 つのカテゴリに分かれています。
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビューで個別に構成できないもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、ホスト フィーチャ レイヤーから、データを作成および編集するユーザーを追跡する能力を継承しています。 ホスト フィーチャ レイヤー ビューでこの設定を変更することはできません。
ホスト フィーチャ レイヤーから継承される設定のうち、ビューで変更できるもの
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、ホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承します。 これらの設定は変更できます。
- ArcGIS Online の [ビジュアライゼーション] タブで構成されるポップアップ
- ArcGIS Online の [ビジュアライゼーション] タブで構成されるスタイル
- タグとカテゴリ
- レイヤーの範囲
ホスト フィーチャ レイヤーに影響を与えることなく、フィーチャ レイヤー ビューの次の設定を再構成することもできます。
- フィーチャ編集者が表示 - すべてのフィーチャ、または自分のフィーチャのみ
- フィーチャ編集者が編集可能 - すべてのフィーチャ、または自分のフィーチャのみ
- 許可する編集タイプ - フィーチャの追加、削除、または更新、属性およびジオメトリの編集、または属性のみの編集
ホスト フィーチャ レイヤーから継承されない設定
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、ホスト フィーチャ レイヤーから次の設定を継承しません。 これらはビューで個別に設定する必要があります。
- データの編集を編集者に許可
- 属性、フィールド、および対象地域のフィルタリング
- 削除の防止
- アイテムの共有方法
- アイテムレベルのメタデータ
ホスト フィーチャ レイヤー ビューとデータ アクセス
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者や組織の管理者は、レイヤーにアクセスできるユーザー、レイヤーを編集できるユーザー、またはレイヤーで使用できるデータの影響を検討してください。 たとえば、リアルタイム解析では、センサー ネットワークのデータを安全な情報で処理し、ホスト フィーチャ レイヤーに書き込んでいるとします。 そのホスト フィーチャ レイヤーを組織全体で共有した場合、その情報は組織にアクセスできるすべてのユーザーが使用できるようになります。 そのレイヤーで編集が有効化されている場合、組織にアクセスでき、適切な編集権限が付与されているすべてのユーザーがデータに編集を加えることができます。 一般に、レイヤーにアクセスできるユーザーが多いほど、レイヤーに対する編集およびデータ権限を制限する必要があります。 これは特に、データ整合性が重要な Velocity の他のリアルタイム解析またはビッグ データ解析のデータ ソースとしてホスト フィーチャ レイヤーが使用される場合に当てはまります。
ホスト フィーチャ レイヤー ビューは、同じホスト フィーチャ データに対するアクセスを制限するのに最適です。 必要なユーザーだけに編集アクセスを許可し、許可する編集タイプを制御して、レイヤーで閲覧できるデータ タイプを制限することができます。 たとえば、ホスト フィーチャ レイヤーを編集可能にして、データを編集する必要があるメンバーのグループだけで共有できます。 次に、このホスト フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤー ビューを作成し、ビューの編集を有効化せず、表示するフィールドを制限して、データを損なうことなく組織全体に共有できます。
ビューと編集オプションを組み合わせて、編集ニーズが異なるさまざまなタイプのユーザーで同じデータを利用可能にする方法については、「データへのアクセス権とその編集」をご参照ください。