以下に、Reality Studio 2024.1 の注目すべき新機能の一部を紹介します。
再構築処理の分散
分散処理を使用し、再構築の処理ワークロードを複数のワークステーションに分割することで、サービス提供までの時間を短縮し、生産性を向上させることができます。 再構築は、他のワークステーションが接続できるワークスペースにジョブとして送信されます。 ワークステーションでは、送信されたジョブに提供するか、その進行状況を監視することができます。
分散型のアプローチにより、ワークスペースにプロジェクトを送信したワークステーションは、他のワークステーションが提供する際にアクティブな状態を維持する必要がないため、接続の問題 (不安定なネットワーク、システム アップデートなど) に対して堅牢な処理を行うことができます。
Reality Studio ライセンスが有効なワークステーションは、ワークスペースに簡単に接続できます。 その他の要件は、ワークスペースと入力データへのファイル アクセスのみです。
ワークスペースが設定されると、提供するワークステーションの設定を変更することなく、複数のプロジェクトを送信および処理できます。 ワークスペースに提供するワークステーションは、送信されたジョブの処理タスクを自動的に選択します。
画像の自動計測
配置ワークフローで手動の作業が非常に多い手順を高速化することできます。 画像の計測ツールにある新しい [候補の検索] 機能を使用すると、以前の計測の画像コンテンツに基づく自動計測候補を表示することができます。
同じポイントの手動による画像計測を 2 回行い、[候補の検索] をクリックすると、候補が生成されます。 さまざまな画像をテンプレートとして使用することで生成される候補を増やし、1 回のクリックですべての候補を承認できます。
複数のキャプチャ セッションによる配置の実行
各フライト ミッションの定誤差を個別にモデル化することで、1 回の配置処理で複数のキャプチャ セッションを最適化します。 キャプチャ セッションあたりのグローバル シフトと配置ずれの補正を推定します。
品質保証ツールの改善
改善された品質保証ツールを使用して、配置結果を検証します。 以下に、改善点の一部を紹介します。
内部カメラ パラメーターの最適化結果の検証
カメラの内部パラメーターの配置結果に関する詳細な統計情報を取得します。 カメラ タブで任意のカメラ ヘッドを選択して検証し、外れ値およびエラーを検出します。
[カメラ残差プロット] ビューを使用して、残りの定誤差 (未補正の歪みなど) を検出します。 各セルで、再投影誤差ベクトルまたは画像数属性のいずれかを選択します。 スライダーを使用してクラスタリングの縮尺を変更し、フィーチャをクリックして追加の統計情報を表示します。
個々のカメラ姿勢の最適化結果を評価します。
各カメラ セッションで、個々のカメラ姿勢の詳細な統計情報を取得します。 これらのテーブルを検証して、外れ値およびエラーを検出します。
エクスポートと共有
デスクトップおよびオンライン プラットフォーム全体で、再構築プロダクトのカスタマイズ、エクスポート、提供者間の共有を行うことができるようになりました。 プロジェクトをジオデータベースにエクスポートして、Reality Studio の外部で作業を続けることもできます。 以下に、新機能の一部を紹介します。
再構築プロダクトのカスタマイズとエクスポート
再構築プロダクトをカスタマイズし、任意の形式でエクスポートできます。 再構築のさまざまな形式への変換、対象領域の適用、ラスター プロダクトのリサンプル、一部のラスター プロダクトおよび点群プロダクトのタイルの変更、ある座標系から別の座標系への投影を行うことができます。
再構築プロダクトのオンラインでの共有
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに再構築プロダクトを共有することで、他の GIS ワークフローにシームレスに統合できます。 [共有] ウィンドウでは、共有されているコンテンツのタグの追加、共有レベルの設定、サマリーの作成により、共有設定をカスタマイズできます。
プロジェクトのジオデータベースへのエクスポート
ArcGIS Pro を通じて、プロジェクトをエクスポートして検証したり、提供者と共有したりできます。
プロジェクトのエクスポート機能により、と、配置、再構築、データセットの関連データが格納されたジオデータベースを含むフォルダーが作成されます。 また、レイヤーのシンボルおよび Reality Studio プロジェクト ツリーに似た構造を格納するレイヤー ファイルも含まれます。
オフラインでの処理
ArcGIS Raster Data を使用して、高いセキュリティ レベルの環境やインターネット接続が継続的に利用できない場所で、Reality Studio をオフラインで使用するように構成できます。
フィート単位のデータセットの使用
ワークフロー全体を通して、リニア ディメンションがフィート単位のデータセットを使用できます。