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データの準備

ArcGIS for Power BI はデータ内の位置をマップ上の位置と照合します。 データをマップに追加する前にデータを整理し準備するほど、結果のマッピングはより正確になります。

マップにデータ レイヤーを追加するとき、データを適切に表現することができる位置情報の種類を選択します。 最高の精度を確保するには、位置情報の種類に合わせてデータを準備および整理します。

位置情報の種類

次の位置情報の種類を使用できます。

ロケーション タイプ説明

座標

Latitude、Longitude

  • 緯度と経度の値は、マップ上の X,Y 座標を表します。
  • WGS84 または Web メルカトル座標系で、X,Y 座標データをマッピングできます。 NAD 1927 などの他の座標系もサポートされています。
  • 緯度 (y) の値が -90 ~ 90 で、経度 (x) の値が -180 ~ 180 の場合、WGS84 を使用します。
  • 緯度と経度の値がメートル単位で小数点以上 (左側) が 6、7、8 桁の場合、Web メルカトルを使用します。
  • 度/分/秒の表記を使用してデータをマッピングできます。
  • ArcGIS がサポートする他の座標系のいずれかを選択することもできます。 詳細については、「サポートされている表記形式」および座標系についての ArcGIS ブログ記事をご参照ください。

位置

例: 住所

  • 位置情報は、ユーザーが選択した国または地域に固有のものです。 たとえば、米国には州、郡、郵便番号などのオプションがあります。 インドには郵便番号などのオプションがある場合があります。 中国には省などのオプションがある場合があります。 日本には都道府県などのオプションがある場合があります。
  • データに含まれている住所項目が多いほど、結果の精度が高くなります。
  • 住所情報がある国の詳細なリストは「ArcGIS World Geocoding Service の有効範囲」ページのサポート対象国リストにあります。
  • フィーチャによっては ArcGIS 管理者からユーザー クレジットに制限が課されていて、クレジットが不足しているためリクエストを処理できないことを示すメッセージを受信することがあります。 その場合は、管理者に連絡してください。
  • ゲスト ユーザーは最大で 3,500 の住所ポイントを ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションに追加できます。または ArcGIS アカウントにサイン インしている場合は 10,000 のポイントを追加できます。
  • [位置情報] フィールド ウェルには、単一の値のみを入力できます。 このため、住所情報が複数の列に存在する場合、カンマで区切った単一の位置列に情報を結合する必要があります。 その後、結合した列データを [位置情報] フィールド ウェルに追加して、データをマップに追加します。

位置

EsriJSON

  • Esri JSON はジオメトリーとフィーチャの両方の情報をオブジェクトにエンコードします。
  • Esri のフィーチャ セットは、ジオメトリー タイプと座標系が同じであるフィーチャのコレクションです。
  • JSON ドキュメントでは、フィーチャは JSON オブジェクトで表されます。 JSON オブジェクトには geometryTypespatialReferencefeatures という 3 つのキーがあります。 詳細については、「Esri JSON」をご参照ください。
  • 空間参照を含まない EsriJSON データを [位置情報] フィールド ウェルに追加すると、[レイヤー] ウィンドウの [位置情報の種類] タブで正しいオプションを選択して空間参照を構成するように求められます。
  • ArcGIS Connectors for Power Automate[フィーチャ レイヤーからジオメトリーを取得] アクションを使用して、フィーチャ レイヤーからジオメトリーまたは境界情報を取得し、Esri JSON としてエクスポートできます。
  • データに Esri JSON を使用して書式設定された位置情報が含まれている場合、そのデータは [Shape] 列に表示されます。 [Shape] 値を [位置情報] フィールド ウェルにドラッグし、マップに Esri JSON 位置を描画します。 Esri JSON はポイント、ライン、およびポリゴンをサポートしています。
  • ArcGIS for Excel からの Esri JSON の追加はサポートされています
    注意:

    JSON データが NULL/空である場合や、切詰められるか、形式が誤っている場合、EsriJSON は検出されず、[位置情報] フィールド ウェル内の文字列値が解析されて、名前や住所などとしてジオコーディングされます。

位置

GeoJSON

  • GeoJSON はジオメトリーとフィーチャの両方の情報をオブジェクトにエンコードします。
  • GeoJSON データは、ポイント、ラインストリング、ポリゴン、マルチポイント、マルチラインストリング、マルチポリゴン、ジオメトリー コレクションなどの複数のジオメトリー タイプを含めることができるフィーチャのコレクションです。 詳細については、GeoJSON 形式のドキュメントをご参照ください。

下記の「GeoJSON のデータの準備」セクションをご参照ください。

標準行政区域

下記の「標準行政区域」セクションをご参照ください。

標準行政区域

位置情報フィールドに標準行政区域を使用した場合、ArcGIS for Power BI は最初に列のデータ カテゴリー メタデータ内にある特定の設定を検索します。 データが [都道府県][郵便番号][郡]、または [国/地域] のカテゴリーにある場合、ArcGIS for Power BI は標準のジオグラフィー クエリーを使用して、マップ上のアイテムを特定します。

注意:

場合によっては、郵便番号などの位置は、住宅以外の私書箱または関連する非住居サービスに関連付けられている場合があります。 これらの位置には関連する境界がなく、GeoEnrichment Service はこの位置タイプの人口統計データを維持しません。 住宅以外の位置を使用してマップを作成する場合、[ポイント] 位置タイプを使用します。 [境界] 位置タイプを使用すると、ジオコーディング中にエラーが発生します。

メタデータが見つからない場合、ArcGIS for Power BI は、データ フィールドの名前の中に、標準の行政区画と関連するサポートされているキーワードがないか検索します。 標準の行政区画と関連するキーワードを次の表に示します。 キーワードの大文字と小文字は区別されません。

ロケーション タイプサポートされているキーワードシェープ タイプ

住所

city、cities、addr、address、street、town、capital

ポイント

米国の州

state、states

ポリゴン

郵便番号

zip、zips、zipcode、zipcodes、zip code、zip codes、postal code

ポリゴン

米国の郡

county、counties

ポリゴン

都市 (世界)

city、cities

ポイント

国 (世界)

country、countries

ポリゴン

キーワードが見つかった場合、ArcGIS for Power BIArcGIS GeoEnrichment Service を使用してマップにポリゴン位置を追加します。 サポートされている国のリストについては、「Esri GeoEnrichment Service の有効範囲」をご参照ください。

行政区画は、形状と場所の位置を表すポリゴンとしてマップに追加されます。

ArcGIS for Power BI は、認識できるメタデータやキーワードを見つけられない場合、データをテキスト形式で ArcGIS World Geocoding Service に送信して、ポイント位置を探します。 多くの場合、位置を判定する十分な情報がないため、この結果は正確ではありません。 [レイヤー] ウィンドウの [位置情報の種類] タブを使用して、位置パラメーターを指定します。

GeoJSON のデータの準備

ArcGIS for Power BI では、ArcGIS for Excel からの GeoJSON ファイルの追加がサポートされています。

ArcGIS for Excel の「マップへのデータ レイヤーの追加」トピックをご参照ください。

検討事項

インポートした GeoJSON に複数のジオメトリー タイプが含まれていると、サポートされているジオメトリー タイプが動的に切り替わる場合があります。 たとえば、最初にポイント ジオメトリーが表示されるが、フィルター処理後にポリゴン ジオメトリーが表示されるなどです。

  • インポート後に、GeoJSON を使用して書式設定された位置情報がデータに含まれている場合、そのデータが [ジオメトリー] 列に表示されます。 [ジオメトリー] の値を [位置情報] フィールド ウェルにドラッグすると、マップ上に GeoJSON の位置を描画できます。
  • GeoJSON はポイント、マルチポイント、ライン、ポリゴンをサポートしています。
  • Microsoft Power BI にインポートする前に、GeoJSON データをジオメトリー タイプでフィルターすることをおすすめします。 これにより、1 つのジオメトリー タイプだけをデータで表現できるようになります。
  • JSON データが NULL/空である場合や、切詰められるか、形式が誤っている場合、GeoJSON は検出されず、[位置情報] フィールド ウェル内の文字列値が解析されて、名前や住所などとしてジオコーディングされます。

制限事項

  • 1 つのジオメトリー フィールドのみがサポートされます。 複数のジオメトリー フィールドが存在する場合は、最初のフィールド (Geometry1) のみがサポートされます。 テキストの制限のため、長いデータは複数のフィールドに分割されます。 Microsoft ドキュメントの「テキスト タイプ」をご参照ください。

  • GeoJSON のジオメトリー コレクション タイプはサポートされていません。


このトピックの内容
  1. 位置情報の種類