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ArcGIS for Power BI の構成

このトピックで説明するワークフローを使用するには、ArcGIS for Microsoft 管理者である必要があります。

ArcGIS Enterprise クロスオリジン リソース共有の構成

場合によっては、ArcGIS Enterprise アカウントを使用して ArcGIS for Power BI にサイン インすると、有効な ArcGIS Enterprise URL が接続されず、[無効な URL] エラーが表示されます。

ArcGIS Enterprise のサインイン エラー メッセージ

このエラーは ArcGIS Enterprise アカウントにのみ適用されます。 デフォルトでは、ArcGIS Enterprise ポータルは Cross-Origin Resource Sharing (CORS) を使用したクロス ドメイン リクエストを許可します。 これは、任意のドメインでホストされている Web アプリケーションなどの JavaScript クライアントがポータルのリソースに接続できるということです。

JavaScript アプリケーションの特定のドメインからのリクエストに制限する場合、ArcGIS Enterprise 管理者は ArcGIS Enterprise ポータルのセキュリティー設定の許可されたオリジンのリストにドメイン名を追加することで、特定のドメインのみを許可するようにポータルを構成できます。 これにより、不明なアプリケーションから Web サービスに悪意のあるコマンドが送られてくるリスクが低くなります。

ArcGIS Enterprise のバージョンと、使用される Power BI コネクションによっては、ArcGIS for Power BI が正常に動作するために、ArcGIS Enterprise 管理者が CORS を有効にし、構成しなくてはならないことがあります。

Power BI サービス (app.powerbi.com) のオリジンの許可

ArcGIS Enterprise 管理者は、Power BI サービス (app.powerbi.com) から ArcGIS Enterprise への組織メンバーのサイン インを構成するために、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。

次のドメインを含める必要があります。

  • https://arcgis.com
  • https://app.powerbi.com
  • https://powerbi.com

オリジンの許可設定

詳細については、「ポータルへのクロス ドメイン リクエストの制限」をご参照ください。

Power BI Desktop のオリジンを許可

ArcGIS Enterprise 管理者は、Power BI Desktop から ArcGIS Enterprise にサイン インできるよう組織メンバーのユーザーの権限を設定するために、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。

次のドメインを含める必要があります。

  • https://arcgis.com
  • https://app.powerbi.com
  • https://powerbi.com
  • http://pbi.microsoft.com
  • https://pbi.microsoft.com
  • ms-pbi://pbi.microsoft.com
  • https://ms-pbi.pbi.microsoft.com

この構成を行う手順は、使用している ArcGIS Enterprise のバージョンによって異なります。

米国政府クラウドの構成

米国政府クラウドで ArcGIS for Power BI を使用する組織には、特定のドメイン権限が与えられています。 ArcGIS Enterprise 管理者は、米国政府クラウドの Power BI Desktop から ArcGIS Enterprise にサイン インできるよう組織メンバーのユーザーの権限を設定するために、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。

次のドメインを含める必要があります。

  • https://arcgis.com
  • https://app.powerbigov.us
  • https://powerbigov.us
  • http://pbi.microsoft.com
  • https://pbi.microsoft.com
  • ms-pbi://pbi.microsoft.com
  • https://ms-pbi.pbi.microsoft.com

ArcGIS Enterprise 10.7.1 の設定を 10.9 に更新する

ArcGIS Enterprise 管理者は、ArcGIS Enterprise 10.7.1 から 10.9 に更新する際、[オリジンの許可] 設定を構成する必要があります。 [オリジンの許可] 設定を更新するには、次の手順に従います。

  1. ArcGIS Enterprise 組織サイトにサイン インしていることと、その組織を管理する権限を持っていることを確認します。
  2. https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/sharing/rest URL を使用し、sharing API にサイン インします。

    注意:
    この手順を完了するには、sharing API への HTML アクセスを有効化する必要があります。 多くのセキュリティー保護された環境では、sharing API への HTML アクセスが制限されています。 sharing API への HTML アクセスを有効にするには、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/portaladmin/security/configdisableServicesDirectory プロパティを false に設定する必要があります。

  3. サイン インしたら、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/sharing/rest/portals/self を開きます。
  4. ページの下部にある [Update] をクリックします。
  5. 新しく読み込まれたページで、[Allowed Origins] テキスト ボックスを見つけます。

    オリジンは、スペース、引用符、角括弧のないカンマ区切りです。

  6. 次のテキストを [Allowed Origins] テキスト ボックスにコピーし、Power BI オリジンを追加します。

    https://arcgis.com,https://app.powerbi.com,https://powerbi.com,http://pbi.microsoft.com,https://pbi.microsoft.com,ms-pbi://pbi.microsoft.com,https://ms-pbi.pbi.microsoft.com

  7. [Update Organization] をクリックします。

Power BI オリジンが許可されたオリジンに追加されます。 変更はすぐに有効になります。ポータルを再起動する必要はありません。

ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降の設定を更新する

ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降の [オリジンの許可] 設定を構成するには、「ポータルへのクロス ドメイン リクエストの制限」の手順に従います。 sharing API にサイン インする必要はありません。

システム要件

必要なソフトウェア、ArcGIS バージョン、サポートされているブラウザー、各コンポーネントで使用される地理座標系については、次のセクションをご参照ください。

必要なソフトウェアとアクセス

ArcGIS for Power BI を使用するには、次のソフトウェア要件を満たす必要があります。

コンポーネント必要なソフトウェアまたはサブスクリプション

ArcGIS for Power BI

Desktop、Pro、Premium 向けの Microsoft Power BI のいずれも ArcGIS for Power BI が組み込まれていること。 一部の機能は、より上位のユーザー ライセンスが必要です。

ArcGIS バージョン

ArcGIS 組織アカウントとユーザー権限の詳細については、「アカウント」をご参照ください。

ArcGIS for Microsoft は、次の ArcGIS バージョンをサポートしています。

  • ArcGIS Online の現在のバージョン
  • ArcGIS Enterprise 10.9.111.011.1 以降。 詳細については、「ArcGIS Enterprise の製品ライフ サイクル」をご参照ください。
    • オンプレミス (物理的なハードウェア、仮想環境)

注意:

ArcGIS for Power BI は、オンライン環境でのみテストされており、非接続環境では動作しません。

サポートされているブラウザー

ArcGIS for Microsoft はすべての最新のブラウザーと、macOS 向け ChromeFirefoxSafari の最新バージョン、および Microsoft Windows オペレーティング システム向けの ChromeFirefoxEdge の最新バージョンをサポートしています。

¹ ArcGIS EnterpriseArcGIS for Power BI を使用するには、アプリを適切に実行できるように旧バージョンの Microsoft Edge ブラウザーを構成する必要があります。macOS は、オンライン環境の Power BI とのみ互換性があります。

注意:

モバイル環境では、Microsoft Power BI に付属する ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションを使用して作成されたマップを表示できます。 ArcGIS のプレミアム コンテンツを含むマップは、モバイル環境ではサポートされていません。

ArcGIS for Excel では、Excel をオンラインおよび macOS で使用している場合、一部の機能 (検索での現在位置の使用など) を使用できません。

地理座標系

ArcGIS for MicrosoftWGS84 空間参照系をサポートしています。

詳細については、「サポートされている表記形式」または ArcGIS ブログ記事「座標系: 違いは何か?」をご参照ください。

ArcGIS for Power BI 暗号化プロトコル

ArcGIS for Power BI は、次の暗号化プロトコルをサポートしています。

ArcGIS for Power BI の環境SSL 1.0SSL 2.0SSL 3.0TLS 1.0TLS 1.1TLS 1.2TLS 1.3

Power BI サービス (powerbi.com)

No

No

No

Yes

Yes

Yes

No

Power BI Desktop

No

No

No

Yes

Yes

Yes

No

ArcGIS for Power BI がサポートするサービスおよびアプリケーション

ArcGIS for Power BI は次のサービスとアプリケーションで使用できます。

サービスまたはアプリケーション利用可

Power BI Desktop

Yes

Power BI サービス (powerbi.com)

Yes

Power BI モバイル アプリケーション

はい。 ゲスト ユーザー アカウントを使用して作成されたマップを表示できます。 ArcGIS のプレミアム コンテンツを含むマップは、モバイル環境ではサポートされていません。

Power BI の Web に公開

Yes (有効な ArcGIS アカウントにサイン インし、レポートを公開する機能を持つ Power BI Pro またはプレミアム プランArcGIS for Microsoft ユーザー)。

Power BI の埋め込み

Yes (有効な ArcGIS アカウントにサイン インし、レポートを公開する機能を持つ Power BI Pro またはプレミアム プランArcGIS for Microsoft ユーザー)。

Power BI サービスの埋め込み (powerbi.com)

いいえ。

Power BI レポート サーバー

Yes (レポート サーバー経由で有効な ArcGIS Enterprise アカウントにサイン インした場合)。 これは、オンライン環境に対してのみ適用されます。 非接続環境または ArcGIS Online ではサポートされません。

注意:

ArcGIS for Power BI でレポート サーバーにアクセスすると、ArcGIS クレジットが消費されます。

ArcGIS for Power BI が使用できないサービス/アプリケーションでは、ビジュアライゼーションが Power BI ロゴを含む空のビジュアルとして表示されます。

ArcGIS for Power BI ネットワークのセキュリティー保護

ArcGIS for Power BI ビジュアライゼーションは、住所のジオコーディング、対象ポイントの検索、参照レイヤーの追加など、さまざまな処理を実行するために、多くのホスト サーバーと外部 URL を利用しています。

ArcGIS for Power BI が強固にセキュリティー保護されたエンタープライズ ネットワークで適切に動作するようにするには、ネットワークがアクセスできるアドレスのリストに次の URL を追加する必要があります。 HTTPS 接続には、ポート 443 が開いている必要があります。

  • https://www.arcgis.com
  • https://basemaps.arcgis.com
  • https://lacdn.arcgis.com
  • https://services1.arcgis.com
  • https://services.arcgis.com
  • https://static.arcgis.com
  • https://utility.arcgis.com
  • https://*.tile.openstreetmap.org
  • https://tiles.arcgis.com
  • https://geocode.arcgis.com
  • https://route.arcgis.com
  • https://geoenrich.arcgis.com
  • https://*amazonaws.com

注意:

参照レイヤーによっては、Esri 以外のサーバー上でホストされていて、Esri 以外のサーバーへの接続がブロックされている場合は利用できない場合があります。

サポートされている言語

ArcGIS for Power BI は次の言語で使用できます。ヘルプ ドキュメントは、記載されている言語で提供されています。

ArcGIS for Power BI

ArcGIS for Power BI コンポーネントは次の言語で使用できます。ヘルプ ドキュメントは、記載されている言語で提供されています。

コンポーネントの言語

アラビア語、ブルガリア語、カタロニア語、中国語 (簡体字)、中国語 (繁体字台湾)、クロアチア語、チェコ語、デンマーク語、オランダ語、英語、エストニア語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ヘブライ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ラトビア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ポルトガル (ブラジル) 語、ポルトガル (ポルトガル) 語、ルーマニア語、ロシア語、セルビア語、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ベトナム語。

注意:

ArcGIS for Power BI では、使用言語はローカルの Power BI 環境によって決定されます。 Power BI サービス (powerbi.com) では、ArcGIS for Power BI はサービスと同じ言語を使用します。 Power BI Desktop では、ArcGIS for Power BI はインストールされたソフトウェアの言語を使用します。 サポートされていない言語を使用している場合、ビジュアライゼーションは英語で表示されます。

Windows 版アドインで使用される言語は、お使いのオペレーティング システムの言語設定によって決まります。 サポートされていない言語設定を使用している場合、アドインは英語を使用します。

ヘルプの言語

中国語 (簡体字)、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、ロシア語、スペイン語。