屋内測位サーベイの実行中、デバイスは環境から生成された BLE (Bluetooth Low Energy) または Wi-Fi 無線信号を記録します。 同時に、モーション ユニット センサーは、位置推定の最適化に使用される他の入力情報を提供します。 最適なパフォーマンスを確保するには、センサーをキャリブレーションする必要があります。 1 つ以上のセンサーがキャリブレーションされていない場合または必要な権限が付与されていない場合は、組み込みセンサー チェックからその旨が警告されます。
ユーザー プロファイルの [センサー] セクションを使用して、アプリの権限と、Bluetooth、位置情報、コンパス、ジャイロスコープ、加速度センサーのステータスを確認します。 [センサー] セクションにアクセスするには、マップ リストの上部にある [プロファイル] をタップします。
IPS Setup アプリは Bluetooth と Wi-Fi のどちらにも対応しています。 [ネットワーク] の [プロファイル] ページの [構成] セクションで、サーベイに使用するデータ タイプを構成することができます。 Wi-Fi を選択すると、[センサー] リストが拡張されて、[Wi-Fi] オプションと [Wi-Fi スキャニングの抑制] オプションが追加されます。
アプリの権限の確認
アプリの権限を確認するには、次の手順を実行します。
- [プロファイル]
をタップします。
センサーのステータスが [センサー] セクションに表示されます。
- 次の権限が有効になっていることを確認します。
- 位置
- Google 位置情報の精度
- コンパスのキャリブレーション
- Bluetooth
また、[サーベイ無線タイプ] 設定のオプションとして Wi-Fi が選択されている場合は、次の権限が有効になっていることも確認します。
- Wi-Fi
- Wi-Fi スキャニングの抑制
注意:
Android デバイスでは、Wi-Fi スキャニングの抑制がデフォルトで有効になっており、開発者モードで無効にすることができます。 Wi-Fi スキャニングの抑制の構成方法の詳細
コンパスの精度の確認
デバイスのコンパスを使用して、方位角を求めます。 コンパスの精度とは、報告された方位角と真の地磁気方位角との偏差を表したものです。
注意:
Android デバイス間でのハードウェアの違いにより、サーベイを実施する前にコンパスをキャリブレーションする必要が生じることがあります。 コンパスの精度は、次のいずれかの状態に分類されます。
- 高 - ステータスが緑色で [OK] と表示されます。
- 中 - ステータスがオレンジ色で [中] と表示されます。
- 低 - ステータスが黄色で [低] と表示されます。
- 悪い/不安定 - ステータスが赤色で [キャリブレーション] と表示されます。
コンパスの精度が高、中、または低の場合は、サーベイを実施できます。 コンパスの精度が悪い/不安定の場合は、サーベイを実施する前に、コンパスをキャリブレーションします。
デバイスのコンパスをキャリブレーションするには、次の手順に従います。
- IPS Setup を開き、必要に応じてサイン インします。
- マップ リスト画面の上部にある [プロファイル]
をタップします。
コンパスの精度が悪い/不安定の場合は、コンパスをキャリブレーションするリクエストが赤色で表示されます。 8 の字を描くように携帯電話を動かしてコンパスをキャリブレーションし、画面をプル ダウンしてステータスを更新します。 精度が高の場合、キャリブレーションは不要です。 精度が中または低の場合、キャリブレーションの実行が推奨されますが、必須ではありません。
また、リストからマップを読み込んだ後にマップ モードの上部に表示される [センサー チェック] ステータス バーをタップすることもできます。 [センサー チェック] バーは、アプリがマップ モードまたはサーベイ モードの場合に、1 つ以上のセンサーがキャリブレーションされていないか、必要な権限が付与されていないときにだけ表示されます。
コンパスのキャリブレーションは、[センサー チェック] リストにアクセスしなくても、いつでも実行できます。
注意:
サーベイ デバイスにコンパスもジャイロスコープも搭載されていない場合は、センサー キャリブレーションの要件が満たされないことがあります。 この場合、これらのセンサーを搭載したデバイスに切り替えることで、必要なデータを正常に収集することができます。
屋内測位データ サービスが利用可能な場合、コンパスの精度に関係なく、マップ モードで測位をテストできます。
Wi-Fi スキャニングの抑制の構成
IPS Setup アプリは Wi-Fi と Bluetooth に対応しています。 [ネットワーク] の [プロファイル] ページの [構成] セクションで [サーベイ無線タイプ] を構成することができます。
注意:
Android 10 以降では、このアプリで Wi-Fi レコーダー データ タイプを使用できます。
[サーベイ無線タイプ] のオプションとして Wi-Fi を選択すると、[Wi-Fi スキャニングの抑制] オプションが [センサー] セクションに表示されます。 Android デバイスでは、Wi-Fi スキャニングの抑制がデフォルトで有効になっています。 つまり、各フォアグラウンド アプリは 2 分間にスキャンを 4 回実行し (短時間のうちにスキャンをまとめて実行できる)、バックグラウンド アプリは 30 分間にスキャンを 1 回実行することができます。
Wi-Fi センサー データを記録するには、Wi-Fi スキャニングの抑制を無効にする必要があります。
Wi-Fi スキャニングの抑制を無効にするには、次の手順を実行します。
- Android デバイスで開発者オプションを有効にします。
有効にすると、[開発者オプション] がデバイスの [設定] アプリに表示されます。
- [開発者オプション] を選択して、[Wi-Fi スキャニングの抑制] をオフにします。
- IPS Setup アプリに戻り、[Wi-Fi スキャニングの抑制] が無効になっていることを確認します。
パス スナップ
サーベイおよび測位テスト用のマップの準備中に、そのマップでパス スナップ機能を有効にするための経路フィーチャを作成することができます。 パス スナップに使用する経路を構成した場合は、パス スナップ機能がデフォルトで有効になります。 サーベイが終了し、マップに参照屋内測位データ サービスを構成した後、測位テストを実行できます。 必要に応じて、測位テストの実行時に、パス スナップ機能を有効または無効にして、位置インジケーターの精度を比較できます。 この機能を有効または無効にするには、プロファイル メニューで [パス スナップ] のオンまたはオフを切り替えます。
Pathways フィーチャクラスを視覚化するには、[パスの表示] をオンにします。