積み上げカラム チャートの作成と使用

Insights in ArcGIS Online
Insights in ArcGIS Enterprise
Insights desktop

積み上げカラム チャートには、カテゴリ変数の相対的サイズ (個数、パーセンテージ、または他の数値変数として) が、サブグループに基づき色で分割されて表示されます。

積み上げカラム チャートは、「カテゴリおよびサブカテゴリ別に数値はどのように分布または集計されるか?」や 「データはどのようにランク付けされるのか?」といったデータに関する質問に答えることができます。

ある保険会社が保険契約の種類を見直しており、現在提供している保険商品と、最近実施した市場調査プロジェクトの結果を比較します。 この保険会社では、調査対象の 5 都市で事業を拡大することに特に大きな関心を示しています。 積み上げカラム チャートを使用して、各対象都市および保険クラスの合計保険価額 (TIV) の合計を可視化できます。

保険クラス別にサブグループ化された都市および TIV の積み上げカラム チャート

アナリストは、マイアミがジャクソンビルの人口の約半分にもかかわらず、TIV が最高額であることに興味を持っています。 これらの値に基づくと、ジャクソンビルはビジネスの拡大先として適しているように見えます。 アナリストは、他の都市の戦略を作成できるよう、マイアミの広告と競合についても詳しく調べます。

この会社では、既存の顧客にバンドル オプションを広告することにより、新しい市場に参入できる可能性があると考えています。 マーケティング チームは、購入数が少ない保険クラスに基づいて、各都市で広告するバンドルをカスタマイズするのが最適だと考えています。 アナリストは、積み上げカラム チャートの数値変数を TIV の合計から保険の契約数に変更し、積み上げパーセントでチャートを表示することにより、各都市で宣伝するバンドルを決定できます。 アナリストはチャートを変更することで、対象都市で販売された各クラスの保険の割合を確認できます。

保険クラス別にサブグループ化され、積み上げパーセントとして表示された都市および TIV の積み上げカラム チャート

このチャートから、大半の都市に 1 つ以上の保険クラスがあり、各都市の保険の総契約数の割合が非常に低いことがわかります。 たとえば、ジャクソンビルとサンクト ペテルブルクには、それぞれ自動車クラスと不動産クラスの保険が存在しません。 この会社は、ジャクソンビルとサンクト ペテルブルクの両方で保険の契約数の割合が比較的高い、既存の生命保険の顧客に保険バンドルを広告することで、これらの保険クラスの売り上げを増やすことができます。

積み上げカラム チャートの作成

積み上げカラム チャートを作成するには、次の手順に従います。

  1. 次のデータの組み合わせのいずれかを選択します。
    • 2 つの文字列フィールド 文字列フィールド
    • 2 つの文字列フィールド 文字列フィールド および数値 数値フィールド または割合/比率フィールド 割合/比率フィールド
    注意:

    数値フィールドも割合/比率フィールドも選択しない場合、データが集約され、個数が表示されます。

    データ ウィンドウで検索バーを使用して、フィールドを検索できます。

  2. 次の手順を使用して、チャートを作成します。
    1. 選択したフィールドを新しいカードにドラッグします。
    2. [チャート] ドロップ領域にポインターを置きます。
    3. 選択したフィールドを [積み上げカラム チャート] にドロップします。
ヒント:

データ ウィンドウの上にある [チャート] メニューまたは既存のカード上の [可視化タイプ] ボタン 可視化タイプ を使用して、チャートを作成することもできます。 [チャート] メニューの場合、データ選択に対応しているチャートのみが、有効化されます。 [可視化タイプ] メニューの場合、対応している視覚化 (マップ、チャート、またはテーブルを含む) のみが表示されます。

使用上の注意

この視覚化は、データ ウィンドウに結果データセット 結果 を作成します。これには、チャートの作成に使用されたフィールドが含まれています。 結果データセットを使用すると、追加の視覚化を作成したり、チャート軸またはポップアップのフィールド名を変更したり、チャートにフィルターを適用したりできます。

各カラムの値は、Y 軸の各カテゴリのフィーチャ数や、数値または割合/比率フィールドとしてシンボル表示できます。 フィールドを使用する場合、各カテゴリのフィールドから値の合計値、最小値、最大値、平均値、パーセンタイル、中央値を計算して、カラムの値にすることができます。

注意:

特定のリモート フィーチャ レイヤーには、中央値とパーセンタイルを使用できません。 お使いのリモート フィーチャ レイヤーが中央値にもパーセンタイルにも対応していない場合は、レイヤーをワークブックにコピーすることができます。

サブグループを削除して、積み上げカラム チャートをカラム チャートに変更できます。

[レイヤー オプション] ボタン レイヤー オプション を使用すると、[レイヤー オプション] ウィンドウが開き、次の構成オプションを更新できます。

  • [凡例] タブ 凡例 を使用すると、チャート上で選択を行うことができます。 値に関連付けられた色を変更するには、シンボルをクリックし、パレットから色を選択するか、16 進数の値を入力します。 [凡例を別ウィンドウに表示] ボタン 凡例を別ウィンドウに表示 をクリックすると、凡例がページ上に別個のカードとして表示されます。
  • [表示設定] タブ 表示設定 を使用すると、[積み上げ数][積み上げパーセント] 間でレイアウトを変更できます。 [積み上げ数] レイアウトでは、カテゴリとサブカテゴリの両方の合計が、チャートに数値変数として表示されます。カラムの高さとカラム内のセグメントは数値変数の量を表します。 [積み上げパーセント] レイアウトでは、すべてのカテゴリが同じサイズで 0 ~ 100% として表されます。 サブカテゴリはすべてカラムの比率として表示されます。 アウトライン色は、[表示設定] タブを使用しても変更できます。

[チャートの統計情報] ボタン チャートの統計情報 を使用すると、平均値、中央値、上の四分位、下の四分位、またはカスタム値を表示できます。 [積み上げパーセント] レイアウトを使用するチャートでは、統計情報を利用できません。

[カード フィルター] ボタン カード フィルター を使用すると、望ましくないデータをカードから除去できます。 フィルターは、文字列、数値、割合/比率、日付/時間のあらゆるフィールドに適用可能です。 ただし、同じデータセットを用いる他のカードには影響が及びません。

[選択ツール] ボタン 選択ツール を使用すると、単一選択ツールを使用してチャート上のフィーチャを選択したり、選択を反転したりできます。

[可視化タイプ] ボタン 可視化タイプ を使用すると、積み上げカラム チャートと他の可視化 (サマリー テーブル、ツリーマップ、折れ線グラフなど) を直接切り替えることができます。

[並べ替え] ボタン 並べ替え を使用すると、チャートの並べ替え順序を変更できます。 チャートは、昇順、降順、アルファベット順、逆アルファベット順に並べ替えることができます。 デフォルトの順序は、アルファベット順 ([並べ替え (A から Z)]) です。

[最大化] ボタン 最大化 を使用すると、カードを拡大できます。 ページ上の他のカードは、サムネイルに縮小されます。 [元のサイズに戻す] ボタン 縮小 を使用して、カードを前のサイズに戻すことができます。

[クロス フィルターの有効化] ボタン クロス フィルターの有効化 を使用すると、他のカードの選択セットを使用するカードに対してフィルターを作成することができます。 クロス フィルターは、[クロス フィルターの無効化] ボタン クロス フィルターの無効化 を使用して削除できます。

[カードの反転] ボタン カードの反転 を使用して、カードの裏面を表示します。 [カード情報] タブ カード情報 には、カード上のデータに関する情報が記載されており、[画像のエクスポート] タブ 画像のエクスポート を使用すると、カードの画像をエクスポートでき、[データのエクスポート] タブ データのエクスポート を使用すると、カードからデータをエクスポートすることができます。

[カード オプション] ボタン カード オプション を使用すると、次のメニュー オプションにアクセスできます。

  • [表示設定] ボタン 表示設定 - カードの背景色、前景色、枠線を変更します。
  • [ラベルの編集] ボタン ラベルの編集 - チャート軸のカスタム ラベルを作成します。 ラベルを編集するには、[ラベルの編集] ボタンをクリックし、軸をクリックして編集可能にします。
  • [順序] ボタン 順序 - カードを、ページ上の他のカードに対して前面または背面に移動します。
  • [削除] ボタン 削除 - ページからカードを削除します。 誤ってカードを削除した場合は [元に戻す] ボタン 元に戻す を使用して元に戻すことができます。

リソース

チャートについてより詳しく学習するには、次のリソースをご利用ください。