Insights では、対話形式のマップを作成して、地理データを表示できます。
マップを作成するには、ページにデータを追加する必要があります。 ArcGIS Living Atlas of the World のレイヤーを含んでいるデータをフィーチャ レイヤーから追加すると、マップがデフォルトで作成されます。
注意:
追加したデータセットに地理データが含まれていない場合は、マップを作成する前に位置を有効にしておく必要があります。 詳細については、「データの位置の有効化」をご参照ください。
対話形式のマップを作成するには、位置フィールドを含むデータセットをデータ ウィンドウから該当するページまでドラッグし、[マップ] ドロップ領域にドロップします。 また、文字列フィールド、数値フィールド、割合/比率フィールドを個別に選択して、該当するページまでドラッグするか、データ ウィンドウの上部にある [マップ] ボタン を使用することもできます。
ヒント:
別のページにマップ カードをコピーするには、[新規ページ] タブ または作成済みのページにドラッグします。 マップを同じページにコピーする場合は、Ctrl + C キーを使用してコピーして、Ctrl + V キーで貼り付けます。
選択したフィールド タイプに応じて、作成するマップの種類が決定します。 既存のチャートまたはテーブルからマップに切り替えることもできます。 切り替え先のマップの種類は、既存のカードから入力されるデータによって異なります。 たとえば、バー チャートはカテゴリ マップに切り替わります。 ヒストグラムは等級シンボル マップに切り替わります。
マップ タイプごとのデータ要件と、変更して操作できる設定の例および詳細については、個々のマップ トピックをご参照ください。
ページ上にマップを作成すると、空間解析を使用してデータを調査したり、マップのスタイルを変更したりすることができるようになります。
警告アイコン は、データセットの一部のフィーチャがマップに表示されていないことを示しています。 マップ範囲内に 100,000 を超えるフィーチャがあるマップには、警告が表示されます。 アイコンをクリックすると、レンダリングされているフィーチャの数が表示されます。 フィルターや選択セットが存在しなければ、データセットの一部がレンダリングされていない場合でも、完全なデータセットが使用されます。
ヒント:
ポイント データセットを使用している場合、ビン マップに切り替えるとすべてのデータを表示できます。
マップ タイプ
Insights では、スマート マッピングを使用して、視覚化するデータに最適なタイプのマップを作成するため、マッピングするフィールドに最適なタイプのマップを常に取得することができます。
次の表に、マップごとの入力、[可視化タイプ] ボタン で切り替えることができる関連する可視化の種類、マップでどのような答えを得られるかを示します。
可視化 | データ タイプ | 関連する可視化タイプ | どのようなことが明らかになるか |
---|---|---|---|
ビン マップ | ポイント データ (必須)、および数値または割合/比率フィールド (オプション)。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか? 高い値がどこにあるか 低い値がどこにあるか |
コロプレス マップ | 数値または割合/比率フィールド。 |
| どのように分布しているか? |
カラム チャート シンボル | マルチパート フィーチャおよび文字列フィールド。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか (カテゴリ別) |
ヒート マップ | ポイント データ。 |
| どのように分布しているか? |
リンク マップ | 2 つの位置フィールド。 |
| どのような関連性がありますか? |
位置マップ | 1 つの位置フィールド。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか? |
パイ チャート シンボル | マルチパート フィーチャおよび文字列フィールド。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか (カテゴリ別) |
等級シンボル マップ | 1 つの数値フィールド。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか? 高い値がどこにあるか 低い値がどこにあるか |
個別値マップ | 1 つの文字列フィールド。 |
| どの位置にあるか どのように分布しているか (カテゴリ別) |
ベースマップの変更または削除
Insights in ArcGIS Online および Insights in ArcGIS Enterprise の場合、マップ カードに使用されるデフォルトのベースマップは、ArcGIS 組織のデフォルトのベースマップと同じです。 Insights desktop の場合、[キャンバス (ライト グレー)] および [キャンバス (ダーク グレー)] ベースマップがインストールに含まれていますが、ArcGIS 組織にサイン インすると、他のベースマップを使用できます。
ページ ツールバーの [ベースマップ] メニュー ボタン を使用して、マップ カードのベースマップを変更できます。
注意:
マップ カードが有効化されている場合、ベースマップを変更すると、有効なカードのみが更新されます。 有効なマップ カードがない場合、すべてのマップのベースマップが変更されます。 マップ カードは、マップ ツールバーと [アクション] ボタン が表示されているとき有効です。
マップ カードからベースマップ レイヤーを削除するには、次の手順を実行します。
- マップ ツールバーで、[カード オプション] ボタン をクリックします。
- サイド メニューで、[表示設定] ボタン をクリックします。
- [マップ オプション] タブ をクリックします。
- [ベースマップ レイヤー] の下で、マップから削除するレイヤーを選択解除します。
レイヤーの追加または削除
マップは、異なるデータセットのデータを個別のレイヤーとして表現します。 新規レイヤーをマップに追加できます。他のデータセット上のフィールドをドラッグし、既存のマップの [新しいレイヤーの追加] ドロップ領域にドロップしてください。
レイヤーをマップから削除する場合は、[レイヤー オプション] ウィンドウ を展開し、[削除] ボタン をクリックします。 凡例でレイヤー名の横にあるレイヤー シンボルをクリックして、マップ上のレイヤーを一時的にオフにすることもできます。
マップ ツールバーの利用
すべてのマップには、詳細な情報を検索したり、データまたはカードを操作することができるツールバーがあります。
ツール | 説明 |
---|---|
レイヤー オプション | [レイヤー オプション] ボタン を使用して、マップ上に表示されているデータセットの名前およびシンボルの表示/非表示を切り替えることができます。 [レイヤー オプション] ウィンドウからは、レイヤーの凡例、シンボル、表示設定にアクセスできます。 注意:レポートが公開されている場合、非表示のレイヤーは非表示のままになります。 |
カード フィルター | [カード フィルター] ボタン を使用すると、望ましくないデータをチャートから除去できます。 フィルターは、文字列、数値、割合/比率、日付/時間のあらゆるフィールドに適用可能です。 ただし、同じデータセットを用いる他のカードには影響が及びません。 詳細については「データのフィルタリング」をご参照ください。 |
選択ツール | 選択ツール ([選択ツール] ボタン でアクセス) を使用すると、重要なフィーチャをハイライト表示できます。 あるカードに適用すると、同じデータを使用する他のカードにも反映されます。 マップ カードで、次の選択ツールを利用できます。
詳細については、「選択」をご参照ください。 |
ズーム ツール | ズーム ツール ([ズーム ツール] ボタン からアクセス) を使用すると、データの範囲を変更できます。 マップ カードで、次のズーム ツールを使用できます。
ヒント:Shift キーを押したままクリックしてドラッグしてズームすることもできます。 詳細については、「マップのナビゲーション」をご参照ください。 |
可視化タイプ | [可視化タイプ] ボタン を使用すると、選択可能なカード タイプがすべて表示されたドロップダウン メニューが開きます。 このドロップダウン リストを使用して、カードを集計テーブルまたはチャートに簡単に切り替えることができます。 可視化の可否は、カードに表示されるデータのタイプによって異なります。 |
範囲の同期 | [範囲の同期] ボタン を使用して、すべてのマップを同じ範囲とズーム レベルで表示することができます。 |
最大化 | [最大化] ボタン を使用すると、カードを拡大できます。 ページ上の他のカードは、サムネイルに縮小されます。 [元のサイズに戻す] ボタン を使用して、カードを前のサイズに戻すことができます。 |
クロス フィルターの有効化 | [クロス フィルターの有効化] ボタン を使用すると、他のカードの選択セットを使用するカードに対してフィルターを作成することができます。 クロス フィルターは、[クロス フィルターの無効化] ボタン を使用して削除できます。 詳細については「データのフィルタリング」をご参照ください。 |
カードの反転 | [カードの反転] ボタン は、カードを反転させて、マップ上のレイヤーに関する情報を表示します。たとえば、フィーチャの数、データが最後に更新された時点のタイムスタンプ、ベースマップの参照先などが表示されます。 カード上には解析を説明するためのスペースもあります。 |
カード オプション | [カード オプション] ボタン を使用して、カードの外観または順序を変更するか、カードを削除します。 |
マップのコピー
ページ上のマップ カードを複製するには、カードを有効化して (カードは [アクション] ボタン が表示されているとき有効です)、Ctrl + C キーを使用してカードをコピーし、Ctrl + V キーでページ上に貼り付けます。
マップ カードを別のページにコピーするには、カードを [新規ページ] タブ または既存のページにドラッグします。 マップを新しいページにコピーするとき、マップの作成に使用されるすべてのプロセスとともに、必要に応じてデータセットもコピーされます。 いずれかのデータセットに、データセット フィルター、計算フィールド、または位置情報を有効にして作成された場所フィールドが含まれていない限り、データセットが新規ページにすでに存在する場合は、データセットはコピーされません。
制限事項
ベクター タイル ベースマップを使用できるマップの最大数は 1 ページあたり 16 個です。 ページあたりのマップ数が少ない、複数のページを使用することをお勧めします。 詳細については、「エラー: WebGL コンテキストが多すぎます。 レイヤーを追加できません。」をご参照ください。
トラブルシューティング
フィーチャ レイヤーをマップに追加したのにフィーチャが表示されない場合は、マップ縮尺が表示範囲外にある可能性があります。 レイヤーが表示範囲外にある場合は、レイヤー リストのシンボルは無効になり、レイヤーにポインターを置いたときに [特定の縮尺でのみ表示] というエラー メッセージが表示されます。 マップを拡大/縮小してみて、異なる縮尺でレイヤーが表示されるかどうかを確認してください。 表示範囲によっては、ズーム ツールを使用して、レイヤーを表示できる縮尺にズームする必要があります。 必要に応じて、レイヤーが表示される縮尺でマップのナビゲーションをロックすることもできます。
一部のベースマップには、表示範囲もあります。 ベースマップが表示されない場合は、ベースマップが表示されるまで拡大または縮小するか、別のベースマップに切り替えます。
リソース
詳細については、次のリソースをご参照ください。