解析ウィジェットを使用すると、空間解析ツール、ラスター関数、およびジオプロセシング ツールをアプリに追加できます。空間解析ツールは、可視領域の作成、バッファーの作成、ラスターのフィーチャへの変換、ルーティングなどの基本的な GIS 操作を実行します。 ラスター関数は、グレースケールへの変換や分類など、ラスター データに対して個々の操作を実行します。 空間解析はジオプロセシングの一種ですが、ジオプロセシングにはデータ管理操作 (並べ替え、マージ、空間データのアペンドなど) を行うツールも含まれます。 64 個の組み込みの空間解析ツールと 100 個を超える組み込みのラスター関数を追加できます。そのほとんどは Map Viewer でも使用できます。 ArcGIS 組織からカスタム ジオプロセシング ツールを追加することもできます。
例
このウィジェットを使用して、次のようなアプリの設計要件をサポートします。
- 多くの雨水排水管は湖、河川、海につながっているため、雨水排水管への流入物が下流で汚染物質となる可能性があります。 そこで、雨水排水管に流入する水がどこから来ているかを識別するためのツール (集水域の作成ツール) を提供します。
- ある開発会社が、都市部での新しい複合開発の構築を計画しています。 店舗、レストラン、ライト レールの駅が 4 分の 1 マイル内にある場所に複合用途施設を建設する必要があります。 そのために、候補地がこの条件を満たすかどうかを判断するためのツール (バッファーの作成) を提供します。
- 森林管理者は、樹木の病害伝播のリスクをマッピングしたいと考えています。 そこで、統計的に有意な数の病害のある樹木または健全な樹木が存在する地域を特定できるツール (ホット スポットの検索) を提供します。
使用上の注意
組み込みツールを使用するには、解析ウィジェットをマップ ウィジェットに接続する必要があります。 ただし、レイヤー入力を必要としないカスタム ツールを追加するだけの場合は、マップ ウィジェットを接続する必要はありません。
アプリにこのウィジェットを含めると、実行時のウィジェット パネルには 2 つのタブが表示されます。 [ツール] タブには、ウィジェットの設定で追加したツールがリストされます。 [履歴] タブには、ユーザーが実行するすべてのツールが記録され、そのステータスが表示されます (たとえば、[実行中]、[完了]、[キャンセル] など)。 履歴タブで各ツールの横にあるオプション ボタンをクリックすると、詳細の表示、ツールの起動、ツールの削除を行えます。 [詳細の表示] をクリックすると、その解析の結果を表示できます。 [ツールを開く] をクリックすると、ツールの構成ウィンドウが以前に使用したパラメーターで開きます。
Web マップは、Experience Builder 以外 (Map Viewer など) で実行された、成功した解析と失敗した解析を含む解析履歴を記録します。 ウィジェットの設定で、Web マップの解析履歴をインポートできます。 マップの解析履歴からインポートされたツールは、[履歴] タブの上部に表示され、実行時に削除できません。
注意:
Esri の組み込みツールを使用した過去の空間解析のみインポートできます。 現在、このウィジェットでは Web マップの解析履歴のカスタム ツール解析をインポートできません。
パラメーター
ツールを開いた後、処理する入力レイヤー、出力データセットの保存場所など、一連のオプションや設定であるツールのパラメーターを入力します。 どのツールにも固有のパラメーター セットがあり、必須のものも任意のものもあります。 必須のパラメーターは、赤の円で記されます。 各ツール パラメーターの横にある情報ボタンを使うと、パラメーターに関する詳細が表示されます。
注意:
現在、このウィジェットでは、マップ サービス レイヤーを入力レイヤーとして使用できません。
ツールには、入力パラメーターと出力パラメーターがあります。 すべての組み込みツールでは、解析する入力レイヤーを少なくとも 1 つ指定する必要があります。 入力データは、2 通りの方法で指定できます。
- 接続されたマップ ウィジェットからレイヤーを選択します。 マップ ウィジェットに Web マップが含まれている場合、そのレイヤーを選択できます。
- [マイ コンテンツ]、[ArcGIS Online]、組織ポータルでレイヤーを参照します。
注意:
入力レイヤーを参照できるのは組み込みツールだけで、カスタム ジオプロセシング ツールは参照できません。
出力パラメーターは、結果レイヤーの名前と、結果が保存される [マイ コンテンツ] のフォルダー名です。
[環境設定] の任意のパラメーターを使用すると、ツールの結果をさらに制御できます。 たとえば、出力座標系を指定したり、解析を特定の地理範囲に制限したりすることが可能です。
すべてのジオプロセシング ツールには、独自のパラメーターのセットもあります。 ツールの作成者は、入力を指定して出力を返すために 100 個以上のパラメーター データ タイプを使用できますが、そのすべてが Experience Builder でサポートされているわけではありません。 ArcGIS Experience Builder でサポートされるジオプロセシング データ タイプの一覧をご参照ください。
クレジット
このウィジェットの組み込み空間解析ツールはクレジットを消費します。 どのツールにも [クレジットの推定] ボタンがあります。このボタンを使うと、解析を実行する前に、その解析で消費されるクレジット数を確認できます。ボタンは [実行] ボタンと [戻る] ボタンの上にあります。 解析がクレジットを消費しないかどうかは、ボタンに示されます。
ライセンス要件
解析ウィジェットを使用するには、解析を実行する権限を持つ ArcGIS アカウントでサイン インする必要があります。 解析ウィジェットをアプリに含めていて、そのアプリを一般公開した場合、権限を持つアカウントでサイン インするようウィジェットから求められます。
ラスター解析ツールとラスター関数を使用するには、ArcGIS Image for ArcGIS Online を持っている必要があります。 組織の管理者は、解析を実行するために必要な権限をユーザーに付与することができます。
設定
解析ウィジェットには、次の設定があります。
- [マップ ウィジェットの選択] - マップ ウィジェットを選択します。 インポート ボタンをクリックし、接続された Web マップの解析履歴から空間解析ツールをインポートします。
- [ツールの追加] - ウィジェット パネルにツールを追加します。
- [空間解析ツール] - 64 個の組み込みの空間解析ツールから、1 つ以上のツールを追加します。
- [ラスター関数] - 組み込みのラスター関数から、1 つ以上の関数を追加します。
- [カスタム Web ツール] - カスタム ジオプロセシング ツールを追加します。 ジオプロセシング ツールはユーティリティ サービスとして追加できます。
- [ツール] - 追加したツールは、ここに表示されます。 個々のツールにポインターを合わせると、2 つのボタンが表示されます。1 つはツールの構成パネルを開くためのボタンで、もう 1 つはツールを削除するためのボタンです。 クリックしてドラッグすると、ツールの順序を変更できます。
組み込みの空間解析ツールには、次の設定があります。
- [出力] - どのツールでも、解析が完了した時点で結果レイヤーをマップに自動的に追加し、ユーザーが結果をエクスポートするよう選択できます。 [結果のエクスポートを許可] をオンにすると、[履歴] タブの [詳細の表示] メニューで [エクスポート] ボタンを使用できるようになります。
- [オプション] - どのツールでも、接続された Web マップの解析履歴から空間解析をインポートし、ツールの過去のインスタンスがあれば [マップ履歴からツールを事前設定] の設定が表示されます。 ツールに過去の解析のパラメーターをあらかじめ設定しておくには、この設定をオンにします。
カスタム ジオプロセシング ツールには次の設定があります。
- [入力] - ツールのすべての入力パラメーターがここにリストされます。 入力パラメーターごとに、実行時間ラベルを指定できます。 パラメーターのタイプ (GPFeatureRecordSetLayer、GPDate など) によって、入力方法の選択、デフォルト値の指定などを行えます。 以下に表に、サポートされるデータ タイプの一覧を示します。
- [出力] - ツールのすべての出力パラメーターがここにリストされます。 出力パラメーターごとに、実行時間ラベルを指定できます。 パラメーターのタイプ (GPFeatureRecordSetLayer、GPString など) によって、エンド ユーザーによる結果のエクスポートを許可したり、接続されたマップに結果レイヤーを自動的に追加したりすることができます。 結果から出力を削除するには、[この出力を無視] チェックボックスをオンにします。
- [オプション] - カスタム ツールのヘルプ ドキュメントを提供します。 デフォルトでは、ウィジェットはツールのサービス htm を読み込みます。
- [マップから解析履歴を表示] - 実行時に、マップの解析履歴のツールを [履歴] タブに表示します。
空間解析ツール
解析ウィジェットの組み込みの空間解析ツールには、フィーチャ解析ツールとラスター解析ツールがあります。
- フィーチャ解析は、ベクター データ (ポイント、ライン、ポリゴンを使用して地理フィーチャを表す座標ベースのデータ) に対して実行されます。 フィーチャ解析ツールを使用すると、地理的位置に基づくフィーチャの集計、フィーチャの周囲やフィーチャ間の距離の計測、空間パターンの定量化などを行うことができます。
- ラスター解析は、ラスター データに対して実行されます。ラスター データは、行と列に整理されたセル (またはピクセル) のマトリックス (またはグリッド) で構成され、各セルには温度や標高などの情報を表す値が含まれます。 ラスターには、デジタル航空写真、衛星画像、デジタル写真、スキャンされたマップなどがあります。 ラスター解析ツールは、ラスター ツール アイコン で識別できます。
以下の表に、このウィジェットで現在サポートされている組み込みの解析ツールを示します。 ツール名をクリックすると、ドキュメントが表示されます。
カテゴリ | ツール | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|
データの集計 | フィーチャ解析 | 指定されたエリア内のポイント フィーチャの総数と、そのエリア内のポイントについて指定された統計情報を計算します。 | |
フィーチャ解析 | 特定の空間および属性リレーションシップに基づいて、1 つのレイヤーの属性をもう 1 つのレイヤーに結合します。 | ||
フィーチャ解析 | 中心フィーチャ、中心傾向、一連のフィーチャの標準偏差楕円を特定します。 | ||
フィーチャ解析 | 直線距離または移動モードを使用して、入力レイヤー内のフィーチャから指定の距離内にあるフィーチャを検索できます。 | ||
フィーチャ解析 | 入力レイヤーと境界レイヤーがオーバーラップしているエリア内の統計情報を計算します。 | ||
ラスター解析 | 別のデータセットのゾーン内に含まれるラスターの値を集計します。 | ||
ラスター解析 | 他のデータセットのゾーンごとにラスター値を集約し、その結果をテーブルとして出力します。 | ||
位置の検索 | フィーチャ解析 | Esri 標高解析サービスを使用して、指定した観測ポイントから可視の領域を識別できます。 | |
フィーチャ解析 | ホストされたデジタル標高モデル (DEM) を使用して、集水域を作成します。 | ||
フィーチャ解析 | 需要を最もよく満たす一連の施設を周辺地域から検索します。 | ||
フィーチャ解析 | 指定した空間条件または属性条件を満たすフィーチャまたはフィーチャの一部の新しいレイヤーを作成します。 | ||
フィーチャ解析 | マルチポイント、ライン、およびポリゴン フィーチャの地理的中心 (重心) を表すポイント フィーチャを作成します。 | ||
フィーチャ解析 | 一定の条件に基づいて、候補位置と参照位置の類似性を評価し、候補位置を類似性の高いものから低いものへランク付けします。 | ||
ラスター解析 | 入力ラスター内の領域の中から、指定したサイズ要件と空間的制限を満たしている最適な領域を特定します。 | ||
フィーチャ解析 | ホストされたデジタル標高モデル (DEM) を使用して、下流への流路を解析します。 | ||
データの情報付加 | フィーチャ解析 | ArcGIS GeoEnrichment Service またはカスタム GeoEnrichment サービスの人口統計データと地形データを使用してポイント、ライン、ポリゴン フィーチャを補完します。 | |
パターンの解析 | 空間統計 | 複数の数値変数を組み合わせて、1 つのインデックスを作成します。 | |
フィーチャ解析 | ある現象の既知の数量 (ポイントまたはラインの属性として表す) をマップ上に分布することによって、ポイント フィーチャまたはライン フィーチャから密度マップ (ポリゴン) を作成します。 | ||
ラスター解析 | ある現象の既知の数量 (ポイントまたはラインの属性として表す) をマップ上に分布することによって、ポイント フィーチャまたはライン フィーチャから密度ラスター マップを作成します。 | ||
フィーチャ解析 | Getis-Ord Gi* 統計を使用して、統計的に有意な高い値 (ホット スポット) と低い値 (コールド スポット)、またはデータ数を識別します。 | ||
フィーチャ解析 | Anselin Local Moran's I 統計で、統計的に有意なホット スポット、コールド スポット、および空間的な外れ値を特定します。 | ||
フィーチャ解析 | 空間分布に基づき、周辺ノイズからポイント フィーチャのクラスターを特定します。 | ||
フィーチャ解析 | 一連のポイント位置で計測された値に基づいて、新しい位置の値を推定します。 | ||
ラスター解析 | 各ポイントの値を含むポイント データを取得し、シミュレーションの反復による基礎となるセミバリオグラムの推定での誤差を考慮した内挿方法を使用して、推定値のラスターと推定誤差の値のラスターを返します。 | ||
近接性の使用 | フィーチャ解析 | 直線またはネットワークベースの移動モードを使用してポイントのペア間の移動時間または距離を計測します。 | |
フィーチャ解析 | 各入力ポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャの中心から、指定した距離を延長するエリアを作成します。 | ||
ラスター解析 | 直線距離、コスト距離、実際のサーフェス距離、鉛直および水平方向のコスト係数を考慮して、各セルから入力ソースまでの累積距離を計算します。 | ||
ラスター解析 | 直線距離、コスト距離、実際のサーフェス距離、鉛直および水平方向のコスト係数に基づいて、各セルから入力ソースまでのアロケーションを計算します。 | ||
フィーチャ解析 | 直線距離または移動モードを使用して、入力フィーチャとその近くにあるフィーチャとの間隔を計測します。 | ||
フィーチャ解析 | Esri Service Areas を使用して、道路ネットワークに沿って指定の移動時間または移動距離内に到達できるエリアを計算することができます。 | ||
ラスター解析 | 目的地から最適なソースまでのパスをラインとして計算します。 | ||
ラスター解析 | 目的地からソースまでの最適ラスター パスを決定します。 | ||
ラスター解析 | 2 つ以上の領域間の最適な接続ネットワークを計算します。 | ||
フィーチャ解析 | 複数車両が最短時間で一連の訪問先を訪問できるルートを決定します。 | ||
データの管理 | ラスター解析 | フィーチャをラスターに変換します。 | |
ラスター解析 | ラスターをポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャに変換します。 | ||
フィーチャ解析 | 重複するか、共通の境界線を共有するポリゴンを検出してそれらをマージし、1 のポリゴンを形成します。 | ||
フィーチャ解析 | レイヤーを ArcGIS Pro、Microsoft Excel、およびその他の製品で使用できるデータセットにパッケージ化します。 このツールは、レイヤーのデータが含まれているコンテンツ内にアイテムを作成します。 その後、アイテムからデータをダウンロードできます。 | ||
フィーチャ解析 | 指定された範囲をカバーするエリアおよび形状を含むセルのグリッドを作成します。 | ||
フィーチャ解析 | 2 つのレイヤーから同じフィーチャ タイプのフィーチャ (ポイント、ライン、またはポリゴン) をコピーして 1 つの新しいレイヤーにすることができます。 | ||
ラスター解析 | 最近接セル値でマスクに対応するラスターのセル値を置換します。 | ||
フィーチャ解析 | 3 つの方法 (インターセクト、ユニオン、イレース) のうちの 1 つを使用して 2 つのレイヤーを 1 つのレイヤーに結合します。 | ||
ラスター解析 | 各入力フィーチャの位置のすべての入力ラスターからセル値を抽出します。 | ||
地形の解析 | ラスター解析 | 入力サーフェス ラスターから、事前にシンクや窪地を平滑化せずに各セルへの累積流量のラスターを生成します。 | |
ラスター解析 | 入力サーフェス ラスターから、事前にシンクや窪地を平滑化せずに河川ライン フィーチャを生成します。 | ||
ラスター解析 | 入力サーフェス ラスターから、事前にシンクや窪地を平滑化せずに河川ラスターを生成します。 | ||
ラスター解析 | サーフェス ラスターの窪地とピークを平滑化して、データの小さな欠陥を取り除きます。 | ||
ラスター解析 | 流向ラスターから各セルへの累積流量のラスターを作成します。 | ||
ラスター解析 | D、MFD (Multiple Flow Direction)、DINF (D-Infinity) のいずれかの方法を使用して、各セルから下降傾斜の近傍セルへの流向ラスターを作成します。 | ||
ラスター解析 | 各セルから流れ込む河川までの下降斜面の水平または鉛直方向の距離を計算します。 | ||
ラスター解析 | 入力観測点から見通せるラスター サーフェスの位置を特定します。 | ||
ラスター解析 | |||
ラスター解析 | 測地線方法を使用して、傾斜方向、傾斜角、曲率などのラスター サーフェスのパラメーターを計算します。 | ||
ラスター解析 | ラスター内のセルに対する集水域を決定します。 | ||
ディープ ラーニングの使用 | ラスター解析 | イメージ レイヤー上でディープ ラーニング モデルを実行し、各入力オブジェクトを分類したフィーチャ レイヤーまたはテーブルを生成します。 | |
ラスター解析 | ディープ ラーニング モデルを使用し、異なるクラスを示す定義済みのラベル リストに従ってイメージ レイヤーのピクセルを分類します。 | ||
ラスター解析 | トレーニング済みディープ ラーニング モデルを実行して、2 つのラスター レイヤー間の変化を検出します。 | ||
ラスター解析 | ディープ ラーニング モデルを使用し、イメージ レイヤーのオブジェクトを特定して検出します。 | ||
多次元解析の使用 | ラスター解析 | 既存の多次元変数をディメンションに沿って結合することによって、多次元イメージ レイヤーを生成します。 | |
ラスター解析 | 多次元またはマルチバンド イメージ レイヤー内のピクセルごとに特定の統計情報が得られるディメンション値またはバンド インデックスを抽出します。 | ||
ラスター解析 | 既存の多次元ラスター内のスライスごとに異常を計算し、新しい多次元イメージ レイヤーを作成します。 | ||
ラスター解析 | 多次元イメージ レイヤーの 1 つまたは複数の変数のディメンションに沿って各ピクセルのトレンドを推定します。 | ||
ラスター解析 | 多次元イメージ レイヤーをデータの分散を説明する少数の成分に変換して、空間パターンと時間パターンを簡単に特定できるようにします。 | ||
ラスター解析 | トレンド ラスターの生成ツールで作成された出力トレンド イメージ レイヤーを使用して、予測される多次元イメージ レイヤーを計算します。 |
ラスター関数
ラスター関数は、画像およびラスター関連のタスクを実行する操作です。 ラスター関数は、ラスター関数アイコン で識別できます。 ユーザーは、実行時のラスター関数の結果をプレビューできます。
解析ウィジェットは、100 個を超えるラスター関数をサポートしています。 すべての関数の詳細については、Map Viewer のドキュメントをご参照ください。
ジオプロセシング データ タイプ
すべてのジオプロセシング ツールには、独自のパラメーターのセットがあります。これには、処理する入力データ、出力データセットなど、ユーザーが実行時に構成する一連のオプションや設定が含まれます。 ジオプロセシング ツールは、入力または出力としてさまざまな種類のデータと動作できます。 ただし、Experience Builder では一部のデータ タイプのみサポートしています。 以下の表に、現在、解析ウィジェットで入力パラメーターおよび出力パラメーターとしてサポートされているデータのタイプを示します。
データ タイプ | 入力 | 出力 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
Basic | GPBoolean | 出力は文字列として表示されます。 | ||
GPDouble | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPLong | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPString | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPLinearUnit | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPFeatureRecordSetLayer | 他のウィジェットでも使用できるフィーチャ レイヤーとして出力されます。 | |||
GPDate | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPRecordSet | 入力は、.json ファイルや .txt ファイルではなく、レイヤー選択から取得されます。 出力は、テーブル ウィジェットに表示されるテーブル オブジェクトです。 | |||
GPDataFile | 出力はファイル リンクです。 | |||
フィールド | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPRasterDataLayer | 出力は、ラスター サービスの URL です。 | |||
GPMultiValues | GPBoolean | 出力は文字列として表示されます。 | ||
GPDouble | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPLong | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPString | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPLinearUnit | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPDate | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPDataFile | 出力はファイル リンクです。 | |||
GPRecordSet | 出力は、操作可能なテーブル オブジェクトです。 | |||
GPRasterDataLayer | 出力は、ラスター サービスの URL です。 | |||
GPFeatureRecordSetLayer | 出力は、他のウィジェットで使用できるフィーチャ レイヤーです。 | |||
フィールド | 出力は文字列として表示されます。 | |||
GPValueTable | GPBoolean、GPString、GPLong、GPDouble、GPDate、GPLinearUnit | 出力は文字列として表示されます。 | ||
GPDataFile | 出力はファイル リンクです。 | |||
GPFeatureRecordSetLayer | 出力はメタ情報として表示されます。 | |||
GPRecordSet | 出力はメタ情報として表示されます。 | |||
GPRasterDataLayer | 出力は、ラスター サービスの URL です。 | |||
GPComposite | 基本タイプのオプション | 出力は、基本データ タイプと同じ形式です。 |
操作オプション
解析ウィジェットは、ウィジェットの設定の [アクション] タブで構成されるデータ アクションをサポートしています。
データ アクションでは、結果のエクスポート、マップへの結果の追加、テーブルでの結果の表示など、データ処理タスクを実行できます。 たとえば、解析ウィジェットとテーブル ウィジェットをアプリに追加し、解析ウィジェットの設定の [テーブルに表示] アクションをオンにして、実行時に [テーブルに表示] をクリックすると、テーブル ウィジェットに解析の結果を表示できます。