標高断面

標高グラフでは、3D ライン ジオメトリを使用し、連続する距離上での標高の変化を視覚化できます。 断面図グラフで標高の変化を視覚化すると、複数の 3D ライン フィーチャで同時に標高の変化を表示することができます。

標高断面の作成

標高断面を作成するには、次の手順を実行します。

  1. DEM 出力でプロジェクトを処理します。
  2. [分析] タブで [プロファイル] ドロップダウン ボタン プロファイル を選択して [標高断面] 標高断面 をクリックします。

    [標高断面] ウィンドウに、空白の断面図ウィンドウが表示されます。 断面図ウィンドウは、標高断面を追加するまで空白のままです。

  3. [標高断面] ウィンドウの [新しい標高断面の描画] ボタンをクリックします。
  4. マップをクリックし、標高断面のポリラインの描画を開始します。
  5. 断面図の描画を終了したら、ダブルクリックして標高断面のポリラインを確定します。 標高断面をマップに追加すると、断面図ウィンドウが標高データで更新されます。 断面図ウィンドウに複数の標高断面をオーバーレイするには、ステップ 3 ~ 5 を繰り返します。 収集した断面図は [標高断面] ウィンドウのテーブルにリストされ、デフォルトでは収集した順番に プロファイル_1、プロファイル_2 などとラベルが付加されます。 独自のラベルを割り当てるには、断面図のラベルを選択して新しい文字列を入力し、Tab キーを押して文字列を登録します。 ラベルを入力すると保存されるので、ピック リストから再利用できるようになります。
注意:

グラフの選択 選択によるフィルター および範囲 範囲によるフィルター フィルターを使用して、チャート ウィンドウに表示されているラインを変更したり、グラフの凡例に対応する点をクリックして、表示/非表示のフィーチャ間で個別のラインを切り替えたりすることができます。

標高断面図の X 軸には連続的な水平距離、Y 軸には標高がプロットされます。 水平距離とは、仮想的な水平面上に各 3D ラインを投影してからの距離を、そのラインに沿って測定したもののことを言います。 すべての頂点が、この水平投影で同一線上にあるかどうかは関係ありません。

水平軸と垂直軸の測定単位は、[チャート プロパティ] ウィンドウの [軸] タブのドロップダウン メニューに表示されます。 断面図グラフが作成されると、測定単位はデータセットと同じ単位に設定されます。測定単位が見つからない場合は、デフォルトでメートルが使用されます。 断面図グラフが作成された後は、ドロップダウン メニューから別の単位を選択できます。すると、それに応じて断面図グラフと軸が再描画されます。

注意:

断面図グラフを作成すると、[チャート プロパティ] ウィンドウが [標高断面] ウィンドウの背後で自動的に開きます。 アクティブなウィンドウの下部にある該当タブをクリックすると、切り替えることが可能です。

範囲とクリップ

[範囲] フィルター 範囲によるフィルター をオンにすると、マップの可視域に一部だけでも表示される各ラインがチャート ウィンドウに表示されます。 フィーチャは、マップの可視域の範囲でクリップされます。 これは 2D マップのみで利用できます。3D マップでは利用できません。

凡例

凡例には、断面図グラフの各ラインをドットで表示します。各ラインには同じ色が使用されます。 ドットの横には、断面図の名前が表示されます。

選択

次のいずれかをクリックして、ラインを選択できます。

  • マップ上に表示されたライン
  • ライン レイヤーの属性テーブル内の行
  • 断面図グラフ内のライン
  • 断面図グラフ内の凡例項目
  • [標高断面] ウィンドウの断面図テーブル
注意:

凡例アイテムを 1 回目にクリックすると、ラインが断面図グラフから消えます。同じ凡例アイテムを 2 回目にクリックすると、そのラインがもう一度表示され、選択されます。

標高断面の外観の変更

見た目に美しいだけでなく、情報をすぐに提供できる外観にする必要があります。 暗いテーマが好みのユーザーが暗いチャート背景を使用する場合、あるいはチャートを共有する前にチャートの外観をカスタマイズする場合には、チャートの外観は [チャート プロパティ] ウィンドウの [書式設定] タブで設定できます。

あらかじめ定義されているシステム テーマを使用することも、チャートのテキスト エレメントやシンボル エレメントの書式をカスタム設定することもできます。 チャートの外観が決定したら、その書式をカスタム テーマとして保存しておくと、他のチャートにも適用することができます。

断面図グラフの各ラインの色は、デフォルトで同じ色になります。 色を変更するには、[標高断面] ウィンドウで変更したい色シンボルをクリックし、カラー パレットを使用して新しい色を選択します。

注意:

[標高断面] ウィンドウでシンボルをクリックしても、断面図ウィンドウで断面図グラフが選択されます。 断面図ウィンドウの空白部分をクリックするとグラフが選択解除され、色の変化を確認できます。

テキスト エレメントの書式設定

チャートのテキスト エレメントには、以下のようなものがあります。

  • チャートのタイトル
  • 軸のタイトル
  • 軸のラベル
  • 凡例タイトル
  • 凡例のテキスト
  • 説明テキスト

チャートのテキスト エレメントを書式設定するには、次の手順に従います。

  1. [チャート プロパティ] ウィンドウの [書式設定] タブで [テキスト エレメント] タブ テキスト エレメント をクリックします。
  2. テキスト エレメントは個別に選択して書式設定することもできますが、[すべてのテキスト] をクリックして、すべてのテキスト エレメントを一括で書式設定することもできます。

シンボル エレメントの書式設定

チャートのシンボル エレメントには、以下のようなものがあります。

  • 背景色
  • 軸のライン
  • グリッド ライン

チャートのシンボル エレメントを書式設定するには、次の手順に従います。

  1. [チャート プロパティ] ウィンドウの [書式設定] タブで、[シンボル エレメント] タブ シンボル エレメント をクリックします。
  2. シンボル エレメントのリストから [背景] を選択し、カラー パレット ドロップダウン メニューから新しい色を選択して、色を変更します。
  3. ライン エレメントは個別に選択して書式設定することもできますが、[すべてのライン] をクリックして、すべてのライン エレメントを一括で書式設定することもできます。

カスタム テーマの保存

チャートの書式設定をカスタム テーマとして保存するには、次の手順を実行します。

  1. 既存のチャートのテキスト エレメントやシンボル エレメントを、保存したい形で設定します。
  2. [チャート プロパティ] ウィンドウの [書式設定] タブで、[チャート テーマ] タブ チャート テーマ をクリックし、[カスタム テーマとして保存] をクリックします。

    書式設定が、新しいカスタム テーマとしてテーマ ギャラリーに保存されます。

  3. カスタム テーマにわかりやすい名前を付けるには、テーマを右クリックして、[名前の変更] を選択します。 チャート テーマをテーマ ギャラリーから完全に削除するには、テーマを右クリックして [削除] を選択します。
注意:

カスタム テーマは %AppData%\Roaming\Esri\Drone2Map\CustomGallery に保存されます。 カスタム ギャラリーからテーマを削除すると、そのファイルが完全に削除されます。

チャート テーマの適用

Esri が提供しているシステム テーマや、カスタム テーマをチャートに適用するには、次の手順を実行します。

  1. [チャート プロパティ] ウィンドウの [書式設定] タブで、[チャート テーマ] タブ チャート テーマ をクリックし、テーマ ギャラリーからテーマのアイコンを選択します。

    テーマがアクティブなチャートに適用されます。

  2. 必要に応じて、テキスト エレメントやシンボル エレメントに変更を加えて、それを新しいカスタム テーマとして保存することもできます。