シリアル チャートは、横 (x) 軸および縦 (y) 軸に沿ってデータ ポイントの 1 つ以上のシリーズを視覚化します。 シリアル チャートには、データの複数のシリーズが表示されます。 以下のチャートでは、データの 2 つのシリーズが存在しており、1 つは昼間の犯罪数を示し、もう 1 つは 3 日間の犯罪数の平均を示しています。 シリアル チャート内の各シリーズには、データ ポイントの視覚化方法を決定するタイプがあります。
シリアル チャートのコンポーネントを説明している以下の例では、昼間の犯罪数を示すシリーズはカラム タイプで、3 日間の犯罪数の平均を示すシリーズはライン タイプです。
- スクロール バー - ユーザーは表示されるデータ カテゴリの数を制御できます。
- ホバー テキスト - データ ポイントの上にポインターを置いたときに、そのデータ ポイントに関する追加情報を表示します。
- 目盛線 - チャートの読みやすさを改善します。 水平方向および垂直方向の目盛線が表示される方法を制御できます。
- ガイド - 主要な閾値またはイベントを視覚化することによって、チャート上に表示されているデータにコンテキストを提供します。 値ガイドは、1 つの値を表すライン、または値の範囲を表す陰影付きのエリアにすることができます。 [日付の解析] 切り替えボタンをオンにすると、単一の日付を表すか、日付の範囲に対応する陰影付きのエリアを表すように日付軸ガイドを設定できます。 シリアル チャートでは複数のガイドを使用でき、必要に応じてデスクトップ ビューのガイド上にホバー テキストを構成できます。
- 凡例 - チャートで使用される色の意味を伝えます。 チャートでのデータの構成方法は、チャートの凡例の位置を決定します。
- ラベル - カテゴリおよび値を説明します。 ラベルは自動的に生成されますが、設計時にラベルをオーバーライドすることができます。 たとえば、カテゴリ軸に日付を表示する場合、日付の書式設定を行ってそれらの表示を調整できます。 単位の接頭辞の付加または数値の書式設定を行って、値軸のラベルを制御することもできます。
- 軸のタイトル - 軸に表示されたカテゴリまたは値のタイプを要約します。 各軸は、独自のタイトルを持つことができます。
- 軸 - シリアル チャート内の 1 つの軸には各データ ポイントのカテゴリが表示され、他の軸にはデータ ポイントの数値が表示されます。 カテゴリ軸は、離散値または日付などの連続値を表示できます。 前のチャートでは、カテゴリが横軸に沿って表示され、値が縦軸に沿って表示されます。 ただし、この設定を反転することができます。 軸の方向を変更して、垂直カラムを水平方向に表示することができ、それによって、横軸が値を表示し、縦軸がカテゴリを表示するようになります。
シリーズの種類
シリアル チャートは、カラム チャート、またはラインまたはスムーズ ライン チャートのいずれかです。 各シリーズの種類は、異なるタイプのデータに最も適しています。 シリーズの種類は、[シリーズ] タブから選択できます。
カラム チャート
カラム チャートでは、シリーズ内のデータ ポイントはボックスで表され、ボックスの高さはポイントの数値によって決定されます。 カラムは、チャートの方向に応じて、水平方向または垂直方向にできます。 カラム チャートは、離散カテゴリを含むデータに最も適していますが、連続カテゴリを含むデータを表示するためにも使用できます。
ライン チャートとスムーズ ライン チャート
日付などの連続カテゴリを含むデータは、ライン チャートとスムーズ ライン チャートに最も適しています。
[日付の解析] が有効で、欠損または空のデータ ポイントを持つライン チャートおよびスムーズ ライン チャートは、ラインでデータ ポイントを接続するか、途切れている部分をそのままにしておくように構成できます。 ライン チャートおよびスムーズ ライン チャートは、[シリーズ] タブでそれらの塗りつぶしの不透明度を増やすことによって、エリア チャートに変えることができます。
マルチシリーズ チャート
マルチシリーズ チャートを作成する場合、2 つの方法があります。 使用する方法は、チャートのカテゴリがデータからどのように決定されるかによって決まります。 チャートのカテゴリがグループ化された値に基づく場合、[フィールドで分割] を指定することによってマルチシリーズ チャートを作成できます。 チャートのカテゴリがフィーチャに基づく場合、[シリーズの追加] をクリックして、複数のシリーズを手動でチャートに含めることができます。 チャートのカテゴリの基準を決定する方法の詳細については、「データ シリーズ」をご参照ください。
このトピックの最初のチャートのように、マルチシリーズ チャート内の各シリーズが異なるシリーズ タイプである場合、そのチャートはコンボ チャートと見なされます。 すべてのシリーズが同じタイプである場合、チャートをグループ化、積み上げ、100% 積み上げにすることができます。 マルチシリーズ チャートを作成すると、デフォルトでグループ化されたチャートが生成されます。 積み上げは、[シリーズ] タブで変更できます。
ヒント:
単一またはマルチシリーズ チャートの値軸に対数スケールを含めることができますが、シリーズが積み上げまたは 100% 積み上げの場合は含めることができません。
グループ化チャート
グループ化チャートは、主要なカテゴリのさまざまなサブグループに関する情報を表示するために使用されます。 個別のカラムまたはラインが各サブグループを表し、それらのサブグループは、それぞれを区別するために異なる色で表示されます。 グループ化チャートを構成する場合、理解のしやすさを確保するために、情報量を制限してください。
積み上げチャート
シリーズを積み上げることによって、オーバーラップせずに垂直に積み重ねて配置することができます。 積み上げチャートは、異なるカテゴリを含むサブグループに関する情報を表示するために使用できるという点で、グループ化チャートに類似しています。 積み上げチャートでは、サブグループを表すデータ ポイントを縦に (または、チャートが水平方向に表示される場合は横に) 積み重ねて配置されます。 異なるサブグループの寄与を示すために、異なる色が使用されます。 値全体が、カテゴリの合計サイズになります。
100% 積み上げチャート
100% 積み上げチャートは、積み上げチャートの変形です。 このチャートは、各カテゴリ内の相対的差異を表示します。 各カラムの合計は常に 100% であり、各サブグループの長さは、合計に対する寄与をパーセント単位で示します。
アクション
対話式のダッシュボードでは、シリアル チャートは、アクションのソースまたはターゲットになることができます。 このチャートは、アクションのソースとして使用する場合、単一選択モードまたは複数選択モードに構成することができます。 それによって、一度に選択できるデータ ポイントの数が決まります。 チャートは、アクションのソースである場合、たとえば、マップの画面移動またはズーム、あるいは別のダッシュボード エレメントのフィルターのトリガーとなることができます。 チャートがマップ範囲の変更などのアクションのターゲットである場合、そのチャートを、表示されるデータがマップの新しい範囲に一致するように、フィルターできます。