このチュートリアルでは、ファイル ジオデータベース内のフィーチャクラスからレポートを作成して、追加のニーズに合わせて変更し、関連レポートと補足ページを追加する方法を学習します。
このシナリオでは、都市と州の情報を含むレポートを生成するように依頼されています。 付随のレイアウトを含む地域のマップが提供されています。 レポートの対象は、地方別の都市と州の基本情報のリスト作成です。 最終レポートの PDF 形式ファイルを提供し、すべての関係者と共有するように依頼されています。
データの取得
このチュートリアルのデータは、ArcGIS Online からダウンロードできます。
- arcgis.com の「米国内の都市のレポート チュートリアル プロジェクト テンプレートのアイテム説明 Web ページ」に移動します。
- [ダウンロード] をクリックして、テンプレートをローカルに保存します。
- AllSource を起動します。 必要に応じて、[ArcGIS サイン イン] 画面でユーザー名とパスワードを入力して、[サイン イン] をクリックします。
- [最近使ったテンプレート] 見出しの横にある [別のテンプレートを使用して開始] をクリックします。
[テンプレートから新しいプロジェクトを作成] ダイアログ ボックスが表示されます。
- ローカルに保存したファイルを参照して選択し、[OK] をクリックします。
[新しいプロジェクトの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [名前] と [場所] の値を入力して、[OK] をクリックします。
ダウンロードしたテンプレートに基づいた新しいプロジェクトが開きます。
レポートの設計
まず、このシナリオに固有のレポートを作成する必要があります。 レポートを作成する前に、[新しいレポートの作成] ウィンドウを使用して、テンプレートの選択、データの構成、フィールドのグループ化と並べ替えの適用、スタイル設定テーマの選択を行います。 このウィンドウの使用方法の詳細については、「新しいレポートをプロジェクトに追加」をご参照ください。
- AllSource を起動します。 必要であれば、ArcGIS Online にサイン インします。
- ダウンロードした米国内の都市のレポート チュートリアル プロジェクト テンプレートを開きます。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[新しいレポート] をクリックして [新しいレポートの作成] ウィンドウを開きます。
- [新しいレポートの作成] ウィンドウで [デフォルトの Esri テンプレートを使用] ボタンをクリックし、ドロップダウン メニューから [グループ化による属性リスト] テンプレートを選択します。
- [次へ] をクリックして [データソースの設定] オプションに進み、[レポート名] フィールドを「US States Report」に変更します。 ウィンドウのこのページの設定の詳細については、「データ ソースの設定」をご参照ください。
- [データ ソース] 見出しで、ドロップダウン メニューをクリックして [US States] レイヤーを選択します。
- [次へ] をクリックして [データのフィルター処理] オプションに進みます。 ウィンドウのこのページの設定の詳細については、「レポート データのフィルター処理」をご参照ください。
- [データのフィルター処理] ページで、[すべて選択] オプションをオフにして、すべてのフィールドの選択を解除します。
- [フィールド] 見出しの下にある Abbreviation フィールド、State Name フィールド、Subregion フィールド、および Population 2000 フィールドをオンにして、レポートに含めます。
- Abbreviation を State Name の下にドラッグします。
- [次へ] をクリックして [データの整理] オプションに進みます。 ウィンドウのこのページの設定の詳細については、「レポート データの整理」をご参照ください。
- [データの整理] ページの [グループ化と並べ替え] 見出しの [グループ化] 列で、[(アイテムの追加)] ドロップダウン メニューを開き [Subregion {SUB_REGION}] を選択します。 デフォルトでは、グループの並べ替えは [昇順] に設定されています。
- [並べ替え] 列で、[(アイテムの追加)] ドロップダウン メニューを開き、[State Name {STATE_NAME}] を選択します。 デフォルトでは、同様に並べ替え方向が [昇順] に設定されています。
- [次へ] をクリックして [レポートの設計] オプションに進みます。 ウィンドウのこのページの設定の詳細については、「レポートの設計」をご参照ください。
- [レポートの設計] ページの [表示] 見出しの下にある [スタイリング] ドロップダウン メニューをクリックし、[クール トーン] スタイル設定テーマを選択します。
- [余白] ドロップダウン メニューをクリックして、[狭い] を選択します。
参考として、現在の余白の計測値が [余白] メニューの下に表示されます。 余白領域はレポート ビューからトリミングされますが、レポートのエクスポート時に表示されます。
- [完了] をクリックすると、現在の設定を使用してレポートが生成されます。
レポートがプロジェクトに追加されて、開きます。
レポートを PDF としてエクスポート
次のステップでは、レポートをエクスポートして共有します。 レポートは PDF ファイル、レポート ファイル、またはレポート テンプレートで共有できます。 このシナリオでは、PDF ファイルが依頼されています。
- レポート ビューがアクティブであることを確認します。 [共有] タブの [出力] グループで、[レポートのエクスポート] をクリックします。
- [レポートのエクスポート] ウィンドウで、PDF ファイルを保存する場所を参照します。
- ファイル名を更新、またはそのまま使用します。
- [フォント] グループで、エクスポートされたレポートを適切に表示させるには、[埋め込みフォント] がオンになっていることを確認します。 これにより、PDF を閲覧するユーザーが Esri フォントをインストールしていない場合でも、コンテンツは正しく表示されます。
- [エクスポート] をクリックします。
エクスポートが完了すると、緑のバーがウィンドウの下部に表示されて、完了したことを示します。 [エクスポートしたファイルの閲覧] をクリックして、この PDF ファイルをデフォルトの PDF ビューアーで表示します。 これは共有することができます。
レポート ビューでの既存レポートの変更
PDF レポートを同僚と共有した後で、情報の追加を依頼するフィードバックを受け取りました。 [レポート] リボンを使用してレポートを更新して変更します。今回は、「統計サマリーの追加」、「ダイナミック ピクチャの追加」、「チャートの追加」を行います。
- 必要に応じて、以前に作成した US States Report を開きます。
レポートは、他のプロジェクト アイテムと同様に、[カタログ] ウィンドウおよびカタログ ビューのレポート フォルダーにリスト表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [レポート フッター] エレメントをクリックし、ビューにあるそのサブセクションをアクティブにします。
- [挿入] タブの [データ] グループで、[統計情報] ドロップダウン ギャラリーをクリックし、[平均] を選択して [統計情報の挿入] ダイアログ ボックスを開きます。
- [フィールド] ドロップダウン メニューをクリックして、[Population (2000)] を選択し、[OK] をクリックします。
- ビューでボックスを Count: {Count:SUB_REGION} エレメントの上にドラッグし、新しい統計情報エレメントの場所のアウトラインを設定します。
- 新しい {MEAN: POP2000} エレメントを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[エレメント] ウィンドウを開きます。
- [エレメント] ウィンドウで、[タグ ビュー] が [テキスト] ボックスに対してオンになっていることを確認します。
- [テキスト] ボックスで、[field-mean] ボタンをクリックして [統計情報の更新] ウィンドウを開きます。
- [統計情報の更新] ダイアログ ボックスで、[数字の形式] ドロップダウン メニューの右側にある [数字形式プロパティ] ボタン をクリックします。
- [桁数設定] の [桁数] の値をゼロに変更します。
- [桁区切り記号を表示] オプションをオンにし、[OK] をクリックして書式設定の変更を保存します。
- [OK] をクリックして [統計情報の更新] ダイアログ ボックスを閉じ、変更内容を保存します。
- [テキスト] ボックスで [field-mean] ボタンの前にカーソルをクリックして配置し、「平均人口: 」と入力します。 Tab キーを押します。
ビュー内のテキストの値も更新されます。 テキスト ボックスの横に赤い省略記号が表示される場合があります。これは、最終的な PDF でテキストの一部が削除されることを示します。 必要に応じて、サイズ変更ハンドルをドラッグし、幅を拡大して省略記号を削除します。
- [コンテンツ] ウィンドウで [詳細] サブセクションを選択し、ビューにあるそのエレメントをアクティブにします。
- [詳細] タブの [サイズ] グループで、[高さ] の値を「1.25」に変更します。
- [挿入] タブの [データ] グループで、[ダイナミック ピクチャ] ボタン をクリックして [ダイナミック ピクチャの挿入] ダイアログ ボックスを開きます。
- [フィールド] ドロップダウン メニューで、[State Seal] を選択し、[OK] をクリックします。
- ボックスを [{POP2000}] エレメントの右側にドラッグして、ダイナミック ピクチャ エレメントを挿入します。
- 必要に応じて、USA マップを開いてアクティブにします。 [コンテンツ] ウィンドウの US States レイヤーには、Total Population by Subregion (小区域別の人口の合計) のチャートが含まれています。 US States Report に戻ります。
- [コンテンツ] ウィンドウで [グループ フッター: SUB_REGION] サブセクションをクリックし、ビューにあるそのエレメントをアクティブにします。
- ビューで、サブセクションの下部の中央にあるサイズ変更ハンドルを使用し、下にドラッグして、現在の約 2 倍になるようサブセクションのサイズを変更します。
- [挿入] タブの [データ] グループで、[チャート フレーム] ドロップダウン メニューをクリックし、Total Population by Subregion チャートを選択します。
- アクティブなサブセクションの下部でボックスをドラッグして、チャートを配置します。
[チャート フレーム] エレメントは、USA マップ内のチャートを参照します。 チャートを変更したり削除したりすると、その変更がレポートに反映されます。 全体のチャートを表示するには、[チャート フレーム] エレメントをサイズ変更する必要がある場合があります。
- アクティブなレポート ビューで、[共有] タブの [出力] グループにある [レポートのエクスポート] をクリックし、更新を反映した PDF を作成します。
- [レポートのエクスポート] ウィンドウで、PDF ファイルを保存する場所を参照します。
- ファイル名を更新、またはそのまま使用し、[フォントの埋め込み] オプションがオンになっていることを確認します。
- [エクスポート] をクリックします。
既存の PDF ファイルを上書きしてよいかどうかを確認するように求められます。 開いている PDF ファイルは上書きできません。
これで更新したレポートを共有できるようになりました。
関連データを含む
リクエストが追加された PDF レポートがもう一度送られてきました。 [レポート] リボンを使用して「関連データ」を追加し、レポートを変更します。
- 必要に応じて、以前に作成した US States Report を開きます。 レポートは、他のプロジェクト アイテムと同様に、[カタログ] ウィンドウおよびカタログ ビューの [レポート] フォルダーにリスト表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[詳細] サブセクションを右クリックして [新しい関連レポート] をクリックし、[新しい関連レポートの作成] ウィンドウを開きます。
- [新しい関連レポートの作成] ウィンドウで、ドロップダウン メニューから [属性リスト] テンプレートを選択して、[次へ] をクリックします。
- [関連レポート名] パラメーターを「US Cities Report」に設定します。 [リレートまたはリレーションシップ クラス] ドロップダウン メニューで、[US Cities] リレーションシップ クラスを選択して [次へ] をクリックします。
- [データのフィルター処理] ページで、[すべて選択] オプションをオフにして、すべてのフィールドの選択を解除します。
- [フィールド] 見出しの下にある City Name フィールド、City FIPS フィールド、Elevation フィールドをオンにして、レポートに含めます。
- [次へ] をクリックして [データの整理] オプションに進みます。 [データの整理] ページのプロパティは、レポートを作成した後で変更できます。
- [次へ] をクリックして [関連レポートの設計] オプションに進みます。
- [関連レポートの設計] ページで [スタイリング] ドロップダウン メニューをクリックし、プライマリ レポートに一致するように [クール トーン] 「スタイル設定テーマ」を選択します。 [完了] をクリックします。
- [コンテンツ] ウィンドウで [US Cities Report: 関連レポート] セクションを展開し、関連レポート サブセクションを表示します。
- [US Cities Report: 関連レポート] セクションを右クリックして [プロパティ] をクリックし、[関連レポートのプロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
- [一般] タブで [名前] の値を「Cities in the USA」に変更します。
- [グループ化と並べ替え] タブの [並べ替え] 列で [(アイテムの追加)] ドロップダウン メニューを開き、[City Name {CITY_NAME}] を選択します。 デフォルトでは、同様に並べ替え方向が [昇順] に設定されています。
- [OK] をクリックして変更内容を保存します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[US Cities Report: ページ ヘッダー] を選択します。
- [ページ ヘッダー] タブにある [表示設定] グループで、カラー パレットを使用して [背景色] の値を [グレー 30%] に設定します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[US Cities Report: 詳細] を選択します。
- [詳細] タブにある [表示設定] グループで、カラー パレットを使用して [背景色] の値を [グレー 10%] に設定します。
- [交互行色] オプションをオンにし、カラー パレットを使用して色を [グレー 30%] に設定します。
- アクティブなレポート ビューで、[共有] タブの [出力] グループにある [レポートのエクスポート] をクリックし、更新を反映した PDF を作成します。
- [レポートのエクスポート] ウィンドウで、PDF ファイルを保存する場所を参照します。
- ファイル名を更新、またはそのまま使用し、[フォントの埋め込み] オプションがオンになっていることを確認します。
- [エクスポート] をクリックします。
既存の PDF ファイルを上書きしてよいかどうかを確認するように求められます。 開いている PDF ファイルは上書きできません。
これで、再び更新したレポートを共有できるようになりました。
補足ページを含める
次に、レポートに表紙を追加します。 [レポート] リボンを使用し、レイアウトを「補足ページ」として追加します。
- 必要に応じて、以前に作成した US States Report を開きます。 レポートは、他のプロジェクト アイテムと同様に、[カタログ] ウィンドウおよびカタログ ビューのレポート フォルダーにリスト表示されます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、レポート ヘッダー サブセクションの場所を補足ページで使用するため、レポート ヘッダー サブセクションをオフにします。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[US States] セクションを右クリックして [上に追加] グループ を展開し、[補足ページを上に追加] クリックします。
[補足ページ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [レイアウト] プロジェクト フォルダーを参照して、Overview レイアウトを選択します。 [OK] をクリックします。
「レポート ドキュメント ビュー」が開き、補足ページが US States Report の上に表示されます。
- レポート ドキュメント ビューの [補足ページ] セクションを右クリックして、[レイアウトを開いて編集] を選択します。
- レイアウト ビュー内のページの下部のテキスト ボックスをダブルクリックして、テキストを編集します。 「ArcGIS Pro Tutorial」の下に自分の名前とともにテキストの行を追加して、レイアウト ビューを閉じます。
- アクティブなレポート ビューで、[共有] タブの [出力] グループにある [レポートのエクスポート] をクリックし、更新を反映した PDF を作成します。
- [レポートのエクスポート] ウィンドウで、PDF ファイルを保存する場所を参照します。
- ファイル名を更新するか、そのまま使用し、[フォントの埋め込み] をオンにします。
- [エクスポート] をクリックします。
既存の PDF ファイルを上書きしてよいかどうかを確認するように求められます。 開いている PDF ファイルは上書きできません。
サマリー
このチュートリアルでは、[新しいレポートの作成] ウィンドウを使用して、フィーチャ レイヤーからレポートを作成しました。 これには、グループ化、並べ替え、統計サマリーの定義、テンプレートおよびスタイル設定テーマの選択、およびエクスポートされたページの設定が含まれます。 テキスト フォント、色、グループ化、並べ替えなど、既存レポートのエレメントのプロパティを更新し、新しいフィールドを追加しました。 動的な画像、関連レポート、および補足ページも追加しました。 最後に、レポートを新しい PDF としてエクスポートし、既存の PDF を上書きしました。