次のセクションでは、ArcGIS Workflow Manager が管理するジョブのデータ ソースとバージョン情報を取得できる ArcGIS Arcade 条件式について説明します。 これらの式は、ブランチ バージョンを作成および管理するデータ編集ワークフローでよく使用されます。
JobDataSource
JobDataSource 式は、指定したジョブのワークフロー図にデータ ソースが含まれ、指定したジョブ用にそのデータ ソースのバージョンが作成されている場合に、データ ソースの URL を返します。
パラメーター
JobDataSource(job_id, data_source_name)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
data_source_name | ジョブのワークフロー図で構成されているデータ ソースの名前。 | String |
出力
指定したジョブのワークフロー図にデータ ソースが含まれ、指定したジョブ用にそのデータ ソースのバージョンが作成されている場合に、データ ソースの URL (文字列値) を返します。
式の例
次の式は、現在のジョブのワークフロー図のデータ ソース URL を返します。
JobDataSource($Job, 'Utility_Network_Data')
https://portal.domain.com/server/rest/services/UtilityNetwork_Data/FeatureServer
JobDataSourceArray
JobDataSourceArray 式は、指定したジョブのワークフロー図のデータ ソース URL をすべて返します。
パラメーター
JobDataSourceArray(job_id)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
出力
指定したジョブのワークフロー図のデータ ソース URL をすべて含む文字列値の配列を返します。
式の例
次の式は、現在のジョブのワークフロー図のデータ ソース URL を返します。
JobDataSourceArray($Job)
['https://portal.domain.com/server/rest/services/Utility_Network_Data/FeatureServer', 'https://portal.domain.com/server/rest/services/Parcel_Fabric_Data/FeatureServer']
JobVersionDetails
JobVersionDetails 式は、指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの詳細を返します。
パラメーター
JobVersionDetails(job_id, data_source_name)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
data_source_name | ジョブのワークフロー図で構成されているデータ ソースの名前。 | String |
出力
指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの詳細を返します。
式の例
次の式は、Gas_Utility_Network データ ソースの現在のジョブのアクティブなバージョンの詳細を返します。
JobVersionDetails($Job,'Gas_Utility_Network')
{
"replicaId":"<replica ID>",
"replicaName":"<replica name>",
"replicaLocation":"<replica location>",
"name":"<version name>",
"versionId":"<version ID>",
"url":"<URL>",
"privateUrl":"<privateURL>",
"layerItemId":"<Layer Item ID>"
}
JobVersionDetailsArray
JobVersionDetailsArray 式は、ジョブのワークフロー図で定義されている順に、各データ ソースのバージョンの詳細を返します。
パラメーター
JobVersionDetails(job_id)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
出力
ジョブのワークフロー図で定義されている順に、各データ ソースの JSON オブジェクト配列を返します。
式の例
次の式は、現在のジョブのデータ ソースのすべてのバージョンの詳細を返します。
JobVersionDetailsArray($Job)
[
{
"replicaId":"<replica ID 1>",
"replicaName":"<replica name 1>",
"replicaLocation":"<replica location 1>",
"name":"<version name 1>",
"versionId":"<version ID 1>",
"url":"<URL 1>",
"privateUrl":"<privateURL 1>",
"layerItemId":"<layer item ID 1>"
},
{
"replicaId":"<replica ID 2>",
"replicaName":"<replica name 2>",
"replicaLocation":"<replica location 2>",
"name":"<version name 2>",
"versionId":"<version ID 2>",
"url":"<URL 2>",
"privateUrl":"<privateURL 2>",
"layerItemId":"<layer item ID 2>"
}
]
JobVersionGuid
JobVersionGuid 式は、ジョブの指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの GUID を返します。
パラメーター
JobVersionGuid(job_id, data_source_name)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
data_source_name | ジョブのワークフロー図で構成されているデータ ソースの名前。 | String |
出力
ジョブの指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの GUID (文字列値) を返します。
式の例
次の式は、現在のジョブの Gas_Utility_Network データ ソースのアクティブなバージョンの GUID を返します。
JobVersionGuid($Job,'Gas_Utility_Network')
4C190A55-DE4B-4C1D-A40F-918FC7C6766A
JobVersionGuidArray
JobVersionGuidArray 式は、指定したジョブのアクティブなデータ ソース バージョンの GUID をすべて返します。
パラメーター
JobVersionGuidArray(job_id)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
出力
指定したジョブのアクティブなデータ ソース バージョンの GUID を含む文字列値の配列を返します。
式の例
次の式は、現在のジョブのデータ ソース バージョンの GUID をすべて返します。
JobVersionGuidArray($Job)
['4C190A55-DE4B-4C1D-A40F-918FC7C6766A', '4C190A55-DE4B-4C1D-A40F-918FC7C6766A']
JobVersion
JobVersion 式は、指定したジョブの指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの名前を返します。
パラメーター
JobVersion(job_id, data_source_name)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
data_source_name | ジョブのワークフロー図で構成されているデータ ソースの名前。 | String |
出力
指定したジョブの指定したデータ ソースのアクティブなバージョンの名前を返します。
式の例
次の式は、Gas_Utility_Network データ ソースの現在のジョブのアクティブなバージョン名を返します。
JobVersion($Job, 'Gas_Utility_Network')
jdoe.JOB_123
JobVersionArray
JobVersionArray 式は、ワークフロー図で定義されている順に、すべての指定したジョブのデータ ソース名を返します。
パラメーター
JobVersionArray(job_id)
名前 | 説明 | データ タイプ |
---|---|---|
job_id | ジョブの ID です。 | String |
出力
ワークフロー図で定義されている順に、すべての指定したジョブのデータ ソース バージョン名を含む文字列の配列を返します。
式の例
次の式は、すべての現在のジョブのデータ ソース バージョンの名前を返します。
JobVersionArray($Job)
['jdoe.JOB_1', 'jdoe.JOB_1']