バージョンの要求の追加および構成

バージョンの要求ステップは、1 つ以上のジョブ固有バージョンのデータの所有者を現在のユーザーに変更します。 これにより、ジョブ中にデータの所有権をユーザー間で移譲できます。 たとえば、エディターがバージョンの作成ステップを実行してジョブ固有のバージョンのデータを作成し、ArcGIS Pro プロジェクト アイテムを開くステップを実行して、フィーチャを追加および編集します。 エディターがステップを完了すると、確認するために、ジョブが品質管理 (QC) グループに割り当てられます。 QC グループ内のユーザーがバージョンの要求ステップを実行すると、データに変更を加えられるように、ジョブ固有バージョンのデータの所有者は、エディターから QC ユーザーに移されます。

ステップを実行すると、ジョブ固有バージョンのデータの所有者が現在のユーザーに変更されます。 ジョブ固有バージョンのデータが存在しない場合、ジョブ タイルにエラー メッセージが表示されます。

ステップの構成

ステップを構成するには、次の手順に従います。

  1. ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
  2. [バージョンの要求][ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。

    [ステップの詳細] パネルが表示されます。

  3. [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
  4. [データ ソース] セクションで、次のオプションのいずれかを選択します。
    • [すべて] - このオプションを選択すると、ワークフロー ダイアグラムで構成されたデータ ソースのすべてのバージョンが要求されます。
    • [ソースの選択] - このオプションを選択して [ソースの追加] をクリックし、要求するデータ ソースを選択します。
      ヒント:

      データ ソースを削除するには、[削除] ボタン Delete をクリックします。

    • [Arcade 式] - ステップの実行時に要求されるデータ ソース バージョンを動的に決定するには、このオプションを選択して、データ ソースのアイテム ID を返す ArcGIS Arcadeを入力します。
      ヒント:

      [この入力は Arcade 式をサポートします] This input supports Arcade expressions をクリックし、ArcGIS Arcadeを選択して関連するテキスト ボックスに追加します。

  5. [オプション] タブをクリックします。
  6. 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
    • [手動] - 手動でステップを実行します。
      • [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
    • [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
      注意:

      ワークフロー ダイアグラムがデータ品質の評価ステップまたはジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、一連のステップを開始したユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。

    • [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。

      スケジュール オプションの詳細

  7. 必要に応じて、[ステップ ヘルプ] テキスト ボックスにステップのヘルプ テキストを入力します。

    ArcGIS Arcadeを使用して、ステップ ヘルプの動的な値を入力することもできます。 ステップ ヘルプにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定する必要があります。

    
    'For further assistance, please contact ' + JobCreator($Job) + '.'

  8. 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
  9. 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
    ヒント:

    [情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。 ステップ ID をクリップボードにコピーするには、[ステップ ID をコピー] Copy Step ID をクリックします。

戻り値

ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。

戻り値説明

S000001

ステップが正常に完了しました。

F000001

ステップを正常に完了できませんでした。

関連トピック


このトピックの内容
  1. ステップの構成
  2. 戻り値