[Web リクエストの送信] ステップでは、REST エンドポイントにリクエストを送信してデータを取得したり、更新情報を投稿したりすることができます。 Workflow Manager が ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールでライセンス付与されている場合、REST エンドポイントのレスポンスをカスタム出力値として構成し、ファイルとして保存して、ジョブに添付することができます。 カスタム出力値は、後続の REST 呼び出しのトークンを取得したり、ワークフローがたどるパスを決定したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりすることができます。
ステップが実行されると、ステップで定義された REST エンドポイントに Web リクエストが送信されます。
ステップは、[ステップの完了] ボタン をクリックすることで完了できます。
ステップの構成
ステップを構成するには、次の手順に従います。
注意:
セキュリティの脆弱性を低減するには、信頼できる Web ページや Web アプリに対してのみ [Web リクエストの送信] ステップを構成してください。
- ワークフロー ダイアグラムを作成または編集し、[ステップ ライブラリ] パネルにアクセスします。
- [Web リクエストの送信] を [ステップのライブラリ] パネルからワークフロー キャンバス上のステップの接続矢印にドラッグします。
[ステップの詳細] パネルが表示されます。
- [ステップ名] テキスト ボックスにステップの名前を入力します。
- [引数] セクションで [編集] をクリックします。
- [URL] ドロップダウン矢印をクリックし、送信するリクエストのタイプを選択します。
- [URL] テキスト ボックスに REST エンドポイントの URL を入力します。
- 必要に応じて、次の構文を使用して URL にパス変数を追加します。
https://gisserver.domain.com/webadaptorname/apps/workflowmanager/:pathVariable/
パス変数が [パス変数] セクションに表示されます。
- URL にパス変数を追加した場合は、[パス変数] セクションで各変数の値を入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
ヒント:
[この入力は Arcade 式をサポートします] ボタン をクリックし、ArcGIS Arcade 式を選択して関連するテキスト ボックスに追加します。
- 必要に応じ、Web リクエストにクエリ パラメーターを追加します。
- [クエリ パラメーター] セクションで [キーと値の追加] をクリックします。
- [キー] テキスト ボックスにキーを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [値] テキスト ボックスに値を入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [有効] チェックボックスはオンのままにしておきます。
- キー値ペアをさらに追加するには、サブステップ a ~ d を繰り返します。
- [認証] タブをクリックします。
- REST エンドポイントの認証方法を選択し、必要に応じて認証情報を入力します。
注意:
ステップで入力する認証情報は暗号化されません。 情報を保護するには、暗号化されたユーザー定義設定を追加して情報を格納し、動的なジョブ プロパティを使用してステップ内で参照します。
- [API キー] または [ベアラー トークン] オプションを選択した場合は、必要に応じて、[または、エンドポイントからトークンを生成する] をクリックします。
[エンドポイントからのトークンの生成] ダイアログ ボックスが表示されます。
- トークン設定を構成して、Web リクエストのトークンを生成します。
- [API キー] または [ベアラー トークン] オプションを選択した場合は、必要に応じて、[または、エンドポイントからトークンを生成する] をクリックします。
- 必要に応じて、[ヘッダー] タブをクリックし、カスタム ヘッダーのキー値ペアを Web リクエストに追加します。
- [カスタム ヘッダー] セクションで [キーと値の追加] をクリックします。
- [キー] テキスト ボックスにキーを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [値] テキスト ボックスに値を入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [有効] チェックボックスはオンのままにしておきます。
- キー値ペアをさらに追加するには、サブステップ a ~ d を繰り返します。
- 必要に応じて、[本文] タブをクリックして、Web リクエストにデータを追加します。
- 必要に応じて、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced のライセンスが付与されている場合は、ステップの出力設定を構成することができます。
- 必要に応じて [テスト] タブをクリックし、[応答のテスト] をクリックして、構成済みのリクエストを送信し、その応答を表示します。
Web リクエストにジョブ固有の Arcade 式が含まれている場合、[ジョブ ID を含める] をオンにし、[ジョブ ID] テキスト ボックスにジョブ ID を入力して、リクエストの書式を適切に設定する必要があります。
- [保存] をクリックして、[Web リクエストの構成] ダイアログ ボックスを閉じます。
- [オプション] タブをクリックします。
- 必要に応じて、[ステップ オプション] を構成します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- [オプション] - ステップを実行しないで終了できるようにします。
- [自動] - アクティブになり次第、ステップを実行します。
注意:
ワークフロー ダイアグラムがデータ品質の評価ステップまたはジオプロセシング サービスの実行ステップを含む一連のステップを自動的に実行するように構成されている場合、一連のステップを開始したユーザー トークンの有効期限が切れた後に実行を試みるステップは、自動的に実行されません。 手動操作なしで、追加の自動ステップを続行するには、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
- [スケジュールに沿って実行] - 設定したスケジュールに従ってステップを実行します。
- [手動] - 手動でステップを実行します。
- 必要に応じて、[ステップ ヘルプ] テキスト ボックスにステップのヘルプ テキストを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して、ステップ ヘルプの動的な値を入力することもできます。 ステップ ヘルプにプレーン テキストと Arcade 式が含まれている場合は、テキストを次のように書式設定する必要があります。
'For further assistance, please contact ' + JobCreator($Job) + '.'
- 必要に応じて、[スタイル] タブをクリックし、ステップの形状と色を変更します。
- 必要に応じて、[情報] タブをクリックし、[ステップの説明] テキストボックスにステップの説明を入力します。
注意:
[情報] タブには、ステップの出力を取得するために動的なジョブ プロパティで使用できるステップ ID も含まれています。
トークン設定の構成
REST エンドポイントに認証用のトークンが必要な場合、次の手順を実行して、Web リクエストの認証に使用できるトークンを生成するよう Web リクエストの送信ステップを構成します。
- [URL] ドロップダウン矢印をクリックし、送信するリクエストのタイプを選択します。
- [URL] テキスト ボックスに REST エンドポイントの URL を入力します。
- 必要に応じ、Web リクエストにクエリ パラメーターを追加します。
- [クエリ パラメーター] セクションで [キーと値の追加] をクリックします。
- [キー] テキスト ボックスにキーを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [値] テキスト ボックスに値を入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [有効] チェックボックスはオンのままにしておきます。
- キー値ペアをさらに追加するには、サブステップ a ~ d を繰り返します。
- 必要に応じて、[ヘッダー] タブをクリックし、カスタム ヘッダーのキー値ペアを Web リクエストに追加します。
- [カスタム ヘッダー] セクションで [キーと値の追加] をクリックします。
- [キー] テキスト ボックスにキーを入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [値] テキスト ボックスに値を入力します。
ArcGIS Arcade 式を使用して動的な値を入力することもできます。
- [有効] チェックボックスはオンのままにしておきます。
- キー値ペアをさらに追加するには、サブステップ a ~ d を繰り返します。
- 必要に応じて、[本文] タブをクリックして、Web リクエストにデータを追加します。
- [トークン] タブをクリックします。
- [トークン] セクションで [モードのテスト] 切り替えボタンをクリックします。
- REST エンドポイントのレスポンスの例を [サンプル レスポンス] テキスト ボックスに貼り付けます。
JSON 形式によるレスポンスの例:
{"access_token": "12345abcde", "expires_in":7199, "spatialReference": { "wkid": 4326, "latestWkid": 4326 }, "locations": [ { "name": "380 New York Street", "extent": { "xmin": -117.196701, "ymin": 34.055489 } } ]}
- [出力値] テキスト ボックスにトークンの名前を入力します。
これは、生成されたトークンを参照するステップで使用される名前です。
- 応答を解析し生成されたトークンを返す JSONPath 式をドット記法またはブラケット記法で入力します。
ドット記法による JSONPath の例:
$.access_token
ブラケット記法による JSONPath の例:
$['access_token']
値は [サンプル結果] 列に表示されます。
- [ステップの構成に戻る] をクリックして、ステップの構成を続行します。
出力設定の構成
ライセンス:
この機能には、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールでは、REST エンドポイントのレスポンスをファイルとして保存し、ジョブに添付したり、カスタム出力値として構成したりすることができます。 出力値は、ワークフローがたどるパスを決定したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりすることができます。 ステップに出力値が構成されていない場合は、HTTP ステータス コードがステップの出力値として格納されます。 ステップの出力設定を構成するには、以下を実行します。
- [Web リクエストの構成] ダイアログ ボックスで [出力] タブをクリックします。
[Web リクエストの構成] ダイアログ ボックスが使用できない場合は、ワークフロー キャンバス上で [Web リクエストの送信] ステップをクリックし、[ステップの詳細] パネルの [引数] セクションで [編集] をクリックします。
- 必要に応じて、[レスポンスの添付] セクションの [有効] 切り替えボタンをクリックし、REST エンドポイントのレスポンスをファイルとして保存して、ジョブに添付します。
- 必要に応じて、次の手順を実行し、添付ファイル名と格納先のフォルダーを構成します。
- 添付ファイルが格納されるフォルダーの名前を [フォルダー名] テキスト ボックスに入力します。
フォルダー名にファイル システム パスまたは特殊文字を含めることはできません。 フォルダー名が入力されていない場合、[General] という名前のフォルダーが自動的に作成されます。
注意:
フォルダーは、ワークフロー アイテム内に含まれるため、ファイル システム パスではありません。
- 次の [添付ファイル名] オプションのうちの 1 つを選択します。
- [自動生成] - 構文 (<StepName>_<RunDate>_<RunTime>) に従って、添付ファイル名を自動的に付与します。
- [カスタム] - カスタムの添付ファイル名を入力できます。
- 添付ファイルが格納されるフォルダーの名前を [フォルダー名] テキスト ボックスに入力します。
- 必要に応じて、次の手順を実行し、REST エンドポイントのレスポンスに対するカスタム出力値を構成します。
- [出力値] セクションの [モードのテスト] 切り替えボタンをクリックします。
- REST エンドポイントのレスポンスの例を [サンプル レスポンス] テキスト ボックスに貼り付けます。
JSON 形式によるレスポンスの例:
{"access_token": "", "expires_in":7199, "spatialReference": { "wkid": 4326, "latestWkid": 4326 }, "locations": [ { "name": "380 New York Street", "extent": { "xmin": -117.196701, "ymin": 34.055489 } } ]}
- [出力とパスの追加] をクリックします。
- [出力値] テキスト ボックスに出力値の名前を入力します。
これは、カスタム出力値の取得に使用される値の名前です。
- [抽出パス] テキスト ボックスに格納する値の JSONPath 式をドット記法またはブラケット記法で入力します。
ドット記法による JSONPath の例:
$.locations.0.name
ブラケット記法による JSONPath の例:
$['locations'][0]['name']
値は [サンプル結果] 列に表示されます。
- 必要に応じて、サブステップ c ~ e を繰り返し、さらにカスタム出力値を追加します。
- [保存] をクリックして、[Web リクエストの構成] ダイアログ ボックスを閉じます。
戻り値
ステップが完了すると、その戻り値が格納され、ステップの結果を示します。 パスを使用して戻り値をすぐに評価し、ワークフロー内の次のステップを決定できます。 ArcGIS Arcade 式を使用して、ワークフロー全体を通じて完了したステップの戻り値を取得することもできます。 次の表は、ステップの戻り値を示しています。
戻り値 | 説明 |
---|---|
S000001 | ステップが正常に完了しました。 |
F000001 | ステップを正常に完了できませんでした。 |
出力値
ライセンス:
この機能には、ArcGIS Workflow Manager Server Advanced ロールのライセンスが必要です。
ステップが完了すると、その出力値が格納され、ワークフローがたどるパスの決定に使用したり、ワークフロー全体で他のステップの入力値として使用したりできます。 次の表は、ステップの出力値を示しています。
出力 | 説明 |
---|---|
ステータス | ステップに出力値が構成されていない場合は、HTTP レスポンス コードを返します。 |
<CustomOutputValue> | ステップに構成したカスタム出力値を返します。 |