トラブルシューティング

ArcGIS QuickCapture モバイル アプリの一般的な問題を解決します。

プロジェクトを更新する必要があります

[プロジェクトの更新が利用可能です] メッセージは、ArcGIS 組織内のプロジェクト アイテムが更新されたことを示しています。 メッセージをタップして、このデバイスでプロジェクトのコピーを更新します。 未送信のレコードは、アプリで選択した [自動送信] 設定に応じて、自動または手動でアップロードされるまでデバイスに残ります。

レイヤーのスキーマを更新すると、レコードのアップロードに失敗する場合があります。 これが発生した場合、選択した電子メール アドレス宛てに失敗したレコードを送信できます。

レコードのアップロードに失敗しました

以下の理由により、レコードのアップロードに失敗する可能性があります。

  • アップロード中にネットワーク接続が失われた可能性があります。
  • 1 つ以上のプロジェクト フィーチャ レイヤーが使用できません (削除された、または共有されていない)。
  • 1 つ以上のプロジェクト フィーチャ レイヤーでスキーマが変更されました。
  • 1 つ以上のプロジェクト フィーチャ レイヤーが編集できなくなりました。
  • 1 つ以上のプロジェクト フィーチャ レイヤーで添付ファイルが無効化されました。
  • コンテンツを編集する権限がなくなっています。
  • プロジェクトが無効のため、プロジェクトからレコードを送信できません。
  • 送信した値がターゲット フィールド タイプのサイズ制限を超えています。

レコードのアップロードに失敗すると、マップ ボタン上に警告シンボルが表示されます。 警告が表示されたマップ ボタンを選択すると、次の表示オプションが表示されます。

  • [再試行] - ユーザーは失敗したレコードの送信を再試行できます。
  • [電子メールで送信] - 失敗したレコードをすべて含むデータベースが作成され、ユーザーはそのデータベースを電子メールでプロジェクトの管理者に送信できます。 電子メールでデータベースを送信しても、失敗したレコードはデバイスから削除されません。 管理者が失敗の原因を解決できた場合、ユーザーは [再試行] を選択できます。
  • [破棄] - 失敗したレコードをデバイスから削除します。 破棄後は、そのレコードを復旧できなくなります。 最初に [電子メールで送信] を選択することをお勧めします。
  • [キャンセル] - ダイアログ ボックスを閉じます。

データ復旧

[電子メールで送信] オプションを使用すると、{project name}-{username}-{YYYY-MM-DD-HH-MM}.qrc 形式のファイル名が付けられたファイルが生成されます。 このファイルには以下が含まれます。

  • フィーチャ、レイヤー、および添付ファイルの 3 つのテーブルを含んでいる SQLite データベース
  • キャプチャされた画像をすべて含む添付フォルダー
  • フィーチャ レイヤーのジオデータベース スキーマを示す .json ファイルのコレクション

このファイルのコンテンツを表示するには、ファイル拡張子を .zip に変更してコンテンツを抽出します。 .sqlite データベースのエディターの例としては、DB Browser for SQLite が挙げられます。 SQLite データベースのフィーチャ テーブルのすべてのレコードには、属しているフィーチャ レイヤーの URL が含まれています。 また、送信に失敗した理由を特定するエラー メッセージも含まれています。 次に、一般的なエラー メッセージを示します。

  • [不正なジオメトリ タイプ] - レイヤー スキーマが変更された可能性があります。
  • [無効な URL] - レイヤーが利用できなくなっている可能性があります。
  • [ユーザーにこの操作を実行する権限がありません] - レイヤーに対するアクセス権限が変更された可能性があります。

このエラー情報を使用して、プロジェクト作成者はレコードを送信できるようにプロジェクトまたはフィーチャ レイヤーに変更を加えることができます。 変更後、アプリ ユーザーはレコードを送信できるようになります。 プロジェクトまたはフィーチャ レイヤーを変更しても問題が解決しない場合は、送信できるように SQLite を変更する必要があることもあります。

以下では、DB Browser for SQLite および Windows 上の QuickCapture モバイル アプリを使用してデータベース内のレコードを変更し、変更されたレコードを送信する方法について説明します。

  • Windows 上の QuickCapture モバイル アプリを起動して、サイン インし、レコードを復旧しようとしているプロジェクトをダウンロードします。
  • 電子メールで送信されたエラー復旧ファイルから projects_db.sqlite ファイルをコピーし、Windows 上の QuickCapture モバイル アプリの QuickCapture ユーザー フォルダーに作成した projects_db.sqlite ファイルを置き換えます。 このフォルダーは C:\Users\<username>\ArcGIS\ArcGIS QuickCapture\<user GUID> のようになります。 送信するレコードに添付ファイルがある場合、エラー復旧ファイルからその添付ファイルも、同じ場所にあるプロジェクト添付ファイル サブフォルダーにコピーする必要があります。 このフォルダーは C:\Users\<username>\ArcGIS\ArcGIS QuickCapture\<user GUID>\projects_attachments のようになります。
  • DB Browser for SQLite を起動して、projects_db.sqlite ファイルを開きます。 [データの参照] タブで [フィーチャ] テーブルを選択します。 通常、編集を必要とするフィールドは、[LayerURL] (関連先フィーチャ レイヤーが変更された場合) または [フィーチャ] (属性名が変更された場合) です。
  • 編集されたレコードの [ステータス] 値を -1 (エラー) から 1 (送信準備完了) に変更します。
  • 変更を加えた後、[データベース セルの編集] パネルで [適用] をクリックし、[DB ツールバー][変更の書き込み] をクリックします。
  • DB Browser for SQLite のデータベースを閉じて、Windows 上の QuickCapture モバイル アプリに戻ります。 これでプロジェクトを開き、変更されたレコードを送信できるようになりました。

写真を撮影できません

モバイル アプリが写真を撮影できるようにするには、デバイスのカメラにアクセスするためのシステム権限が QuickCapture に付与されていなければなりません。

モバイル アプリを最初に開くとき、アプリの権限を設定するようにプロンプトが表示されます。 権限リクエストを拒否すると、それ以降プロンプトやエラー メッセージは表示されなくなり、モバイル アプリは写真撮影を待機して停止します。 デバイス設定を確認して、モバイル アプリにデバイスのカメラにアクセスする権限があることを確認してください。

デバイスの内部位置ソースを使用するときに、位置情報を取得できません

デバイスの内部位置ソースを使用するときに、モバイル アプリが位置情報を取得するには、以下の条件が満たされる必要があります。

  • デバイスの [位置情報サービス] 設定が有効になっています。
  • QuickCapture にデバイスの位置情報にアクセスするためのシステム権限が付与されています。

モバイル アプリを最初に開くとき、アプリの権限を設定するようにプロンプトが表示されます。 権限リクエストを拒否すると、それ以降プロンプトやエラー メッセージは表示されなくなり、モバイル アプリはプロジェクトがアクティブであるときに位置情報を待機して停止します。 デバイス設定を確認して、モバイル アプリにデバイスの位置情報にアクセスする権限があることを確認してください。

外部 GNSS 受信機に接続できません

外部 GNSS 受信機を使用する際の最も一般的な問題は、デバイスへの Bluetooth 接続です。 ほとんどの受信機は、1 台のデバイスへの接続を許可しています。 別のデバイスへの接続がすでに確立されている受信機に接続しようとしていないか確認してください。 QuickCapture でデバイスを検索する前に、Bluetooth が有効化されていることと、そのデバイスが受信機に正常に接続されたことをレポートしていることを確認してください。

詳細については、「受信機とデバイスの接続」をご参照ください。

位置情報の共有が必要なプロジェクトを開けないか、プロジェクトで位置情報の共有を有効化できません

プロジェクトが位置情報の共有を使用するように構成されていて、位置情報の共有サービスが無効化されている場合、位置情報の共有は使用できません。 位置情報の共有が必須の場合、プロジェクトは開きません。位置情報の共有がオプションの場合、モバイル アプリの共有の UI が表示されません。組織の管理者は位置情報の共有サービスを有効化する必要があり、モバイル アプリのユーザーは位置情報の共有を使用するために、アプリからサイン アウトしてもう一度サイン インする必要があります。

位置情報の共有サービスが一時停止されている場合、モバイル アプリは位置情報の共有情報を取得します。 位置情報の共有レイヤーの一時停止が解除されると、トラックと最新位置が送信されます。

データを取得できません

モバイル アプリがカメラの読み込みを待機している、または有効な位置情報を待機しているときは、データを取得できません。 カメラと位置情報が利用可能になると、ボタンがアクティブになります。

認証情報の再入力を要求されます

モバイル アプリにサインインした後で、次のような状況では認証情報の再入力が必要な場合があります。

  • デバイスが 2 週間を超えてオフライン状態になっていた。 この期間は、組織の管理者が指定できます
  • ネットワークの状況が悪い地域で作業を行っている。
  • パスワードが更新された。

認証情報を再入力しなくても、デバイスでプロジェクトを使い続け、データをキャプチャできますが、プロジェクトのダウンロードやデータの送信は行えません。

Android デバイスでアプリが強制終了します

QuickCaptureAndroid デバイスで強制終了する場合、ログ ファイルを取得して診断調査とトラブルシューティングを行います。 詳細については、「Android デバイスからクラッシュ ログ (logcat) をエクスポートする」をご参照ください。