ArcGIS Mission Server を更新すると、ソフトウェアの最新機能と機能改善を利用できます。
ArcGIS Mission Server セットアップ パッケージは、コンピューターに以前のバージョンの ArcGIS Mission Server の既存のインストールがあるか検出します。 検出した場合、ソフトウェアを 10.9 にアップグレードできます。
10.8.1 から 10.9 にアップグレードしている場合、ソフトウェアを再認証する必要はありません。
複数コンピューター ArcGIS Mission Server サイトは 10.9 以降でサポートされています。 単一コンピューター サイトがあり、アップグレード後に ArcGIS Mission Server サイトを複数コンピューターに拡張したい場合は、10.9 へのアップグレード後にサイトにコンピューターを追加するための手順に従います。
ArcGIS Mission Server のアップグレード プロセスはインプレース アップグレードであるため、ソフトウェアのアンインストールと再インストールが必要ありません。 アップグレード プロセス中はサイトがダウンするため、アップグレードが完了するまでユーザーはアクセスすることができません。
以下の手順に従って ArcGIS Mission Server を 10.9 にアップグレードします。
アップグレードの準備
アップグレードを実行する前に、次の情報をよく確認してください。
- アップグレード前に、My Esri にある必要なすべてのファイルにアクセスできます。
- ArcGIS Mission Server を正しく機能させるために、バージョンをフェデレーションされているポータルのバージョンと一致させる必要があります。
- ArcGIS Enterprise のデプロイメントをアップグレードするには以下を実行します。
- Portal for ArcGIS をアップグレードします。
- ArcGIS Web Adaptor (Portal 用) をアップグレードします。
- ポータルのホスティング サーバーとして機能する ArcGIS Server サイトをアップグレードします。
- ArcGIS Web Adaptor (Server 用) をアップグレードします。
- ArcGIS Data Store をアップグレードします (最初にプライマリをアップグレードし、次にスタンバイをアップグレード)。
- ArcGIS Mission Server を含むその他のサーバーをアップグレードします。
- アップグレード プロセス中はどのタイミングであっても、ポータルから ArcGIS Mission Server サイトのフェデレーションを解除したり、ポータルの [Mission Server] としての指定を削除したりしないでください。
- アップグレード前に ArcGIS Mission Server コンピューターで使用しているすべての Web ブラウザーのキャッシュをクリアします。
デプロイメントのバックアップ
アップグレード前にデプロイメントのバックアップを取ることをお勧めします。 バックアップ操作を実行するには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Mission Server Administrator Directory を開き、管理者権限を持つユーザーとしてサイン インします。 URL は、通常 https://missionserver.domain.com:20443/arcgis/admin です。
- [site] > [Export Site] の順に参照します。
- ファイルのエクスポート先となるコンピューター上の場所の絶対パスを入力します。 サイトからこのディレクトリにアクセスできる必要があります。
- [Export] をクリックします。
- エクスポート操作が完了すると、ディレクトリからサーバー上のバックアップ ファイルの場所へのリンクが作成されます。 できるだけ早く、*.agssite ファイル拡張子を持つファイルをダウンロードします。
セットアップ プログラムを使用したアップグレード
- インストール中に、マスター契約書の内容に目を通して合意します。合意しない場合は、終了してください。
このセットアップ プログラムには、インストールされる機能とハードディスク ドライブに必要は空きディスク領域が表示されます。
- 次のダイアログ ボックスで、アカウント ログイン資格情報を指定するか、構成ファイルを指定します。
既存のインストールが使用する ArcGIS Mission Server アカウントは、[ArcGIS Server アカウント] ボックスに事前入力されています。 ArcGIS Mission Server アカウントのパスワードを入力します。 通常、これは、ソフトウェアのインストール時に定義したパスワードです。
パスワードが正常に確認されない場合、パスワードが無効であることを示すエラー メッセージが表示されます。 ArcGIS Mission Server アカウントのパスワードがわからない場合は、システム管理者に連絡するか、 ArcGIS Mission Server Administrator Directory を使用してパスワードをリセットします。
構成ファイルを指定した場合、サーバー構成ファイルの認証情報は、既存の ArcGIS Mission Server サイトで使用される認証情報と同じである必要があります。
- [アカウント名とパスワードを指定します] を選択して、 ArcGIS Mission Server のアカウント情報を手動で入力した場合は、表示されるダイアログ ボックスでサーバー構成ファイルをエクスポートできます。 構成ファイルを出力しない場合は、[次へ] をクリックして、デフォルトの [構成ファイルを出力しない] オプションを受け入れます。 今後のインストールのためにサーバー構成ファイルをエクスポートする場合は、[構成ファイルを出力する] をクリックしてセキュリティで保護されたフォルダーを参照し、構成ファイルの名前を入力します。
注意:
以下のいずれかを行う必要がある場合はサーバー構成ファイルを出力します。
- 複数のコンピューターにインストールする際に、同じ ArcGIS Mission Server アカウントを作成する場合。
- 新しいバージョンにアップグレードする際に使用できるようアカウントを保存する場合。
- ユーザー名およびパスワードが暗号化された状態でサイレント インストールを実行する場合。
注意:
サーバー構成ファイルをネットワーク共有に出力する場合、 ArcGIS Mission Server がインストールされているコンピューター上のローカル システム アカウントは、そのネットワーク共有への書き込み権限を持っている必要があります。 権限が設定されていないと、サーバー構成ファイルが正常に出力されない場合があります。 ネットワーク共有に対する権限の設定方法がわからない場合は、システム管理者に連絡するか、サーバー構成ファイルをローカルに出力して、それをネットワーク共有にコピーします。
- 画面上の指示に従って、インストールを完了します。
- インストール完了後、構成ウィザードがブラウザーで開きます。 構成ウィザードに表示される指示に従ってアップグレード プロセスを完了します。
- 複数コンピューター サイトの場合は、サイトの残りのコンピューターで手順 1 から 5 を実行します。 単一コンピューター サイトから複数コンピューター サイトにアップグレードする場合は、このタイミングでサイトにコンピューターを追加できます。 各コンピューターにアクセスできる共有場所を使用するには、サーバー ディレクトリおよび構成ストアのパスも修正する必要があります。