アクション パネルを使用したコラボレーション

ミッション メンバーは、メッセージ、タスク、およびレポートで互いにコラボレーションできます。ArcGIS Mission のメッセージには、チャットとジオメッセージの 2 つのタイプがあります。チャットは ArcGIS Mission で使用される主要なコミュニケーション ツールです。ジオメッセージも ArcGIS Mission で使用されます。ジオメッセージは、マップのグラフィックスとコミュニケーション ツールを組み合わせたものです。タスクは、Mission アナリストによってフォーカス、ミッションの役割のジオロケーション、および割り当てられ、ミッションの他のメンバーによって完了されます。ミッション レポートは Mission アナリストが作成し、ミッション メンバーが完了して、観察、聴取、完了または調査された特定の問題の情報を整理して伝達します。

チャット

チャットは、 ArcGIS Mission Manager または ArcGIS Mission Responder から、ミッション メンバー間で送信されるテキストのみのメッセージです。 ArcGIS Mission Manager の [チャット] ツールには、ミッション アナリスト環境からのみアクセスできます。

各ミッション メンバー、メンバー グループ、チーム、または複数チームにチャットを送信できます。[参加者] パネルで受信者を指定できます。接続されているユーザーへのチャットは、リアルタイムで送信されます。接続されていないユーザーにチャットを送信できますが、チャットは保存され、ユーザーが再びアクティブになったときに送信されます。

ミッション メンバー間のチャットはすべて、[メッセージ] パネルに表示されます。自分が参加者であるチャット (自分が作成したチャットを含む) は、[メッセージ] パネルに一覧表示されます。

チャット メッセージの作成

ArcGIS Mission Manager でチャットを開始するには、ミッション アナリストを開きます。

1. [メッセージ] をクリックします。
2. [チャット メッセージの作成] をクリックします。

   [チャット メッセージの作成] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、[To] フィールドと [メッセージ] フィールド、および [チャットの送信] ボタンと [キャンセル] ボタンが含まれています。

3. [メンバー] パネルまたは [チーム] パネルから、ミッション メンバーの名前またはミッション チームの名前をクリックして、チャットの受信者を選択します。

   選択したミッション メンバーまたはミッション チームが [メッセージ] フィールドの上にある [To] フィールドに表示されます。

4. [メッセージ] フィールドにチャットを入力します。
5. [送信] をクリックします。

チャットは [メッセージ] フィードに表示されます。

メモ:

チャットをすべてのミッション メンバーに送信するには、すべてのメンバーを個別に選択するか、すべてのミッション メンバーを含むミッション チームにチャットを送信します。

チャット会話への返信

作成されたチャットは、[メッセージ] フィードに表示されます。チャットの参加者である場合は、次の手順に従って、チャット会話に返信できます。

1. [メッセージ] フィードでチャットを特定します。
2. [返信] をクリックするか、チャット メッセージを展開してインラインの [返信] ボタンをクリックします。
3. [メッセージ] テキスト ボックスに、チャットを入力します。
4. [送信] をクリックします。

ジオメッセージ

ジオメッセージとは、テキスト入力や添付ファイル追加のオプションを持ち、ミッション マップ上に描画される、ジオロケーションされたグラフィックスです。 GeoMessage ツールは、ミッション アナリストの [メッセージ] ボタンの下のメッセージ エリアにあります。ジオメッセージごとに [ジオメッセージの作成] をクリックする必要があります。これにより、[ジオメッセージの作成] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスには、ジオメッセージ ツールとオプションがすべて含まれています。

スケッチ ツール

通常、ジオメッセージ作成の最初の手順は、グラフィックスの描画です。ジオメッセージを描画するためのツールは、[スケッチ] ツールの下に表示されます。

ジオメッセージのグラフィックスは、3 つの主なジオメトリ (ポイント、ライン、ポリゴン) で描画できます。ポリゴンは、[四角形] ツール、[円] ツール、および [ポリゴン] ツールでさらに分割されます。[ポリゴン] ツールを使用すると、一連のクリックを使用したり、マウス ポインターをドラッグしたりして、ポリゴンを手描きできます。

グラフィックスを再描画するには、[消去] をクリックしてそのグラフィックスをマップから削除した後、再び描画します。グラフィックスの描画後、ジオメッセージの送信前にスケッチ ツールをクリックし、グラフィックスを削除することもできます。スケッチ ツールを使用するには、次の手順に従います。

1. [ジオメッセージの作成] をクリックします。
2. マップ上でジオメッセージを作成する場所を見つけます。
3. 使用するスケッチ ツールをクリックします。
4. マップ上にグラフィックスを描画します。

   ラインおよびポリゴンの場合は、ダブルクリックして描画プロセスを終了します。

残りのジオメッセージの作成を続行します。

ジオメッセージの詳細

ジオメッセージに詳細を追加して、ミッション メンバーにさらにコンテキストを提供できます。[タイトル] オプションを使用すると、現在のミッションまたはタスクに基づいて、ジオメッセージにラベルを付けることができます。タイトルは、ジオメッセージの作成に必須ではありません。このオプションを空白のままにすると、「Drawing by default」というタイトルが付けられます。

[To] オプションでは、ジオメッセージの受信者を選択できます。これには、個々のミッション メンバーおよびミッション チーム、またはこれら 2 つの任意の組み合わせが含まれます。[メンバー] パネルまたは [チーム] パネルからユーザーを選択できます。受信者を選択しない場合は、ジオメッセージがミッション全体にブロードキャストされます。

[説明] オプションを使用すると、ジオメッセージのテキスト メモまたは詳細な説明を作成できます。たとえば、ジオメッセージで示された場所で発生したイベントの説明を追加できます。

アタッチメントの追加

ジオメッセージの [添付ファイル] オプションでは、ジオメッセージの一部として画像を含めることができます。画像名は、[添付ファイル] テキスト ボックスに表示されます。メッセージを送信する前に画像を削除できます。画像を添付するには、次の手順に従います。

1. [ジオメッセージの作成] をクリックします。
2. [添付ファイル] オプションの右側にある [アタッチ] をクリックします。
3. [ファイルの選択] をクリックします。
4. 添付する画像に移動します。
5. 画像を選択します。
6. 画像をダブルクリックするか、[開く] をクリックして、選択内容を確定します。
7. [アタッチ] をクリックします。

画像のタイトルが [添付ファイル] テキスト ボックスに表示されます。

残りのジオメッセージの作成を続行します。

ジオメッセージの作成

ジオメッセージの必須部分は、ミッション マップ上に描画する必要があるグラフィックスだけです。ただし、組織の要件とジオメッセージの作成状況に応じて、ジオメッセージにタイトルと簡単な説明を追加することをお勧めします。

1. [メッセージ] をクリックします。
2. [ジオメッセージの作成] をクリックします。
3. マップ上でジオメッセージを描画する場所を特定します。
4. スケッチ ツールをクリックします。
5. ミッション マップ上にグラフィックスを描画します。
6. [メンバー] パネルまたは [チーム] パネルから、受信者を選択します。

   受信者を選択しないと、メッセージがミッション全体に送信されることに注意してください。

7. ジオメッセージのタイトルを入力します。
8. ジオメッセージの説明を入力します。
9. 必要に応じて、画像を添付します。
10. [送信] をクリックします。

メモ:

上記の手順では、推奨されているように、はじめにグラフィックスを描画するように指示しています。なぜなら、これだけがジオメッセージの必須部分であるためです。手順 5 ～ 8 は任意の順序で実行でき、まったく実行しなくてもかまいません。

ジオメッセージはミッション マップおよび [メッセージ] フィードに表示されます。

タスク

タスクは、Mission Manager ユーザーによってフォーカス、ミッションの役割のジオロケーション、および割り当てられ、ミッションの他のメンバーによって完了されます。タスクには、位置、タスク名、説明が必要です。追加オプションとして、ミッション メンバーの割り当て、タスク ステータス、優先度、期日があります。また、割り当てられたメンバーに、レポートはタスクを完了する必要があることを知らせる追加オプションもあります。

タスクの作成

タスクを作成するには、次の手順に従います。

1. [アクション] パネルの [タスク] をクリックします。
2. ミッション マップの [ポイント] ボタンを使用して位置を指定します。
3. マップをクリックして、タスク位置にポイントを追加します。[クリア] をクリックして場所を特定します。
4. [名前] フィールドにタスクのタイトルを入力します。
5. [説明] フィールドにタスクの説明を入力します。
6. 必要に応じて、メンバーを割り当てるか、タスクの [ステータス]、[優先順位]、[期日]、および [時刻の締め切り] の値を変更します。また、[レポートが必要] のチェックボックスをオンにして、ミッション メンバーにタスクのレポートを完了してもらうこともできます。
7. [Create] をクリックします。

   タスクは、ミッション マップと [タスク] フィードに表示されます。

タスクのシンボルは、ステータスに応じて変わります。タスクのステータスの詳細については、「タスクのステータス」をご参照ください。

レポート

使用可能なミッション レポート テンプレートは、ミッションの詳細に表示されている間、ミッション アナリスト ビューで送信および表示されます。以前に作成したレポートには、[レポート] フィードからアクセスできます。

レポートの送信

ArcGIS Mission Manager でレポートを送信するには、ミッション アナリストを開きます。

1. [アクション] パネルの [レポート] をクリックします。

   パネルはレポート形式で開きます。これには、[位置] (必須)、[主題] (必須)、[備考]、および [アタッチメント] フィールドが含まれます。

2. [ポイント] ボタンをクリックして、レポートの位置を選択します。

   ミッション マップに現在地が表示されます。

3. [主題] フィールドに件名を入力します。
4. 必要に応じて、[備考] や、ファイル、画像などの添付を追加します。
5. [送信] をクリックします。
6. [キャンセル] をクリックして、[アクション] パネルのデフォルト ビューに戻ります。

新しいレポートは、ミッション マップおよび [レポート] フィードに表示されます。