ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。
ArcGIS Indoors を使用すると、施設内および施設周辺でモバイル デバイスの位置をトラッキングすることができます。 次の例では、デバイスの現在の位置や過去の位置に関する情報が業務の効率化に役立つ場合を説明しています。
- 同僚の位置の特定
- デリバリーの割り当てとトラッキング
- オフィスの空き状況のリアルタイム分析
- 入居者の移動パターンの検証
- ピーク時の施設内のボトルネックの特定
Indoors によって報告されるデバイスの位置は、次のカテゴリに分類されます。
- 現在の位置または最新の既知の位置 - メンバーがデバイス位置をアクティブに共有している場合、建物や施設でのメンバーの位置を特定します。
- 過去の位置またはトラック - 前の位置を含め、メンバーが現在地に到達した経路を視覚化してモニタリングします。
他のメンバーの現在の位置とトラックの視覚化は、ArcGIS 組織の管理者によって制御されます。
注意:
位置のトラッキングを有効化するには、準備して ArcGIS 組織に共有するときにトラッキング ゾーンを作成して、Tracking Zones レイヤーをモバイル マップ パッケージに含める必要があります。
前提条件
Indoors では ArcGIS Online の位置情報の共有サービスを使用し、デバイスがアップロードした位置データを安全に保存します。Indoors では Enterprise の位置情報の共有サービスを使用し、デバイスがアップロードした位置データを安全に保存します。 位置情報の共有は、トラッキングした位置を安全なフィーチャ レイヤーにポイント フィーチャとして保存する、組織全体の機能です。
注意:
位置情報の共有を有効にするにはビッグ データ ストア (ArcGIS Data Store を介して使用できる) を構成する必要があります。
サービスのセキュリティ
セキュリティ上、トラッキング対象のフィーチャ レイヤーでは OBAC (所有権ベースのアクセス制御) が有効になっており、デフォルトでは位置情報データは組織の管理者のみが確認できます。 組織の他のメンバーがトラッキング対象のデータを表示するには、トラッキング対象のデータを確認する権限を持つカスタム ロールを割り当てる必要があります。
注意:
セキュリティを強化するには、Indoors で使用するよう公開されたモバイル マップ パッケージにトラッキング ゾーン レイヤーを含める必要があります。 メンバーがトラッキング ゾーンにいない場合は、位置情報は報告されません。
アプリの権限
位置情報へのアクセス権は、ArcGIS Indoors for iOS をインストールしたときに付与しておく必要があります。それにより、アプリが現在の位置を把握してトラッキング ポイントを投稿できるようになります。 [常に許可] オプションをオンにすると、アプリがアクティブに使用されているときにポイントを継続的に報告できます。
デバイスが静止中の場合も含め、位置情報の更新をバックグラウンドで捕捉しなくてはならない場合は、[モーションとフィットネス] 設定のアクセス権を付与して、アプリが使用されていない間のバッテリー消費を最適化します。
アプリの設定と用途
アプリが位置情報データをアップロードするには、Indoors の [デバイスの位置情報の共有] 設定を有効にする必要があります。 この設定は、デフォルトで無効に設定されています。
あるメンバーが位置情報を共有している場合、適切な権限を持つ組織内の他のメンバーがアプリで検索すると、そのメンバーの最新位置情報のラベルがタイム スタンプ付きで表示されます。 ラベルを選択すると、現在の位置がマップの中心になります。
注意:
Indoors がインストールされている同一デバイスに ArcGIS Tracker モバイル アプリをインストールし、使用してはなりません。 Indoors は IPS と GPS 両方の位置を報告します。
注意:
iOS 上でのデバイスの位置情報の共有には、Indoors モバイル アプリがデバイス上で実行している必要があります。 デバイスを再起動したか、アプリを強制的に停止した場合、位置情報の共有を再開するにはアプリを手動で開始する必要があります。