ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。
ArcGIS Indoors には、360 度写真の表示に対するサポートが含まれています。 360 度写真により、入室者は、予約を行う前にオフィス ホテリングや会議室の没入型のビューを観察して、そのスペースが各自のニーズを満たすことを確認できます。 また、施設の技術者も、この機能を使用して、作業環境の評価や保守対象の関連コンポーネントの特定、建物内部の仮想ナビゲーションを行って、施設の作業指示を満たせるように十分に準備することができます。
360 度写真を Indoor Viewer で表示するには、共有された方向付き画像フィーチャ レイヤーにそれらの写真を追加し、そのレイヤーを共有された屋内マップに含める必要があります。
360 度写真の前提条件を満たす
Viewer は、JPEG 形式の 360 度正距円筒画像をサポートしています。
360 度写真を Viewer で使用するには、方向付き画像データセットに追加してフィーチャ サービス レイヤーとして共有する必要があります。 [屋内画像のインポート (Import Indoor Images)] ツールを使用して、360 度写真を .e57 ファイルから方向付き画像データセットにインポートできます。
方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内マップに追加する前に、次の前提条件を満たします。
- 画像のインポート前の E57 データの準備。
- ArcGIS Pro での屋内画像の方向付き画像データセットへのインポート。
- 組織での方向付き画像フィーチャ レイヤーの共有。
上記の前提条件を満たしたら、360 度写真を含む共有された方向付き画像フィーチャ レイヤーを、Viewer に対して共有されたマップに追加できます。
Web マップへの方向付き画像フィーチャ レイヤーの追加
360 度写真を Viewer で表示するには、方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内 Web マップに追加する必要があります。 ArcGIS Pro または Map Viewer を使用して、共有された方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内 Web マップに追加してフロア対応として構成できます。
注意:
Viewer では、360 度写真を表示するための方向付き画像フィーチャ レイヤーは 1 つしかサポートされません。 複数の方向付き画像フィーチャ レイヤーが存在する場合、アプリの [コンテンツ] ウィンドウには最上位の方向付き画像フィーチャ レイヤーが表示されます。
ArcGIS Pro を使用した Web マップへの方向付き画像フィーチャ レイヤーの追加
360 度写真を Viewer で表示するには、方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内 Web マップに追加してフロア対応にする必要があります。
ArcGIS Pro を使用して方向付き画像フィーチャ レイヤーを追加するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro を起動します。
- 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
- [表示] タブの [ウィンドウ] グループで、[カタログ ウィンドウ] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウが表示されます。
- [カタログ] ウィンドウの [ポータル] タブをクリックし、Viewer に対して ArcGIS Pro から共有された Web マップを検索します。
- その Web マップを右クリックし、[追加して開く] をクリックします。
Web マップが ArcGIS Pro で開き、[コンテンツ] ウィンドウにレイヤーが表示されます。
- [カタログ] ウィンドウで、360 度写真を含む共有された方向付き画像フィーチャ レイヤーを検索します。
- その方向付き画像フィーチャ レイヤーを右クリックし、[現在のマップに追加] をクリックします。
方向付き画像フィーチャ レイヤーがレイヤーとして Web マップ追加されます。
注意:
方向付き画像レイヤーに複数の写真フィーチャが近接して含まれている場合は、レイヤーのシンボルを別のシンボル タイプやシンボル サイズに構成することで煩雑さを軽減できます。 さらに、表示縮尺を設定して、ユーザーが適切な範囲にズームするまで写真フィーチャが表示されるのを制限することもできます。
- [コンテンツ] ウィンドウで方向付き画像フィーチャ レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [フロア] タブをクリックし、[フロア フィールド] ドロップダウン メニューから [レベル ID] を選択します。
方向付き画像フィーチャ レイヤーが、フロア対応として構成され、Viewer のフロア フィルターで使用できるようになります。
- [共有] タブの [管理] グループで [Web マップを保存] をクリックして、変更内容を Web マップに保存します。
360 度写真を含む方向付き画像フィーチャ レイヤーが、フロア対応として構成され、Viewer に対して共有された Web マップのコンテンツに含められます。
Map Viewer を使用した Web マップへの方向付き画像フィーチャ レイヤーの追加
360 度写真を Indoor Viewer で表示するには、方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内 Web マップに追加してフロア対応にする必要があります。
Map Viewer を使用して方向付き画像フィーチャ レイヤーを追加するには、次の手順に従います。
- ArcGIS の組織アカウントにサイン インします。
- [コンテンツ] をクリックし、ArcGIS Pro から共有された Web マップを検索します。
- Web マップのその他のオプション ボタン
をクリックして [Map Viewer で開く] をクリックします。 - [レイヤー] ウィンドウの [追加] をクリックします。
[レイヤーの追加] ウィンドウが表示されます。
- [レイヤーの追加] ウィンドウで、360 度写真を含む共有された方向付き画像フィーチャ レイヤーを検索して、[追加] をクリックします。
方向付き画像フィーチャ レイヤーがレイヤーとして現在の Web マップ追加されます。
注意:
方向付き画像レイヤーに複数の写真フィーチャが近接して含まれている場合は、レイヤーのシンボルを別のシンボル タイプやシンボル サイズに構成することで煩雑さを軽減できます。 さらに、表示縮尺を設定して、ユーザーが適切な範囲にズームするまで写真フィーチャが表示されるのを制限することもできます。
- 方向付き画像レイヤーをフロア対応として構成するには、次の手順に従います。
- [コンテンツ] (暗い背景のツールバー) で、[マップ プロパティ]
をクリックします。[マップ プロパティ] ウィンドウが表示されます。
- [追加レイヤー] セクションで、[レイヤーの追加] をクリックします。
[レイヤーの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
- 方向付き画像フィーチャ レイヤーのチェックボックスをオンにします。
- [次へ] をクリックします。
- [フロア フィールドの選択] ドロップダウン矢印をクリックし、[LEVEL ID] を選択します。
- [コンテンツ] (暗い背景のツールバー) で、[マップ プロパティ]
- [保存] をクリックし、変更内容を Web マップに保存します。
360 度写真を含む方向付き画像フィーチャ レイヤーが、フロア対応として構成され、Indoor Viewer に対して共有された Web マップに含められます。
さらに、360 度写真を追加して方向付き画像フィーチャ レイヤーを更新
既存の方向付き画像フィーチャ レイヤーにさらに 360 度写真を追加して、表示可能な追加の画像を提供したり、現在の写真で既存の画像を更新したりできます。
共有された既存の方向付き画像フィーチャ レイヤーを新しい写真や追加の写真で更新するには、次の手順に従います。
- ArcGIS Pro を起動します。
- 必要に応じて、ArcGIS の組織サイトにサイン インします。
- 更新した写真を新しい方向付き画像データセットにインポートして、フロア対応として構成します。
- 新しいフロア対応方向付き画像データセットをホスト フィーチャ サービスとして共有します。
- [表示] タブの [ウィンドウ] グループで、[カタログ ウィンドウ] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウが表示されます。
- [カタログ] ウィンドウで、360 度写真を含む共有された新しい方向付き画像フィーチャ レイヤーと元の方向付き画像フィーチャ レイヤーを検索します。
- 両方の方向付き画像フィーチャ レイヤーを右クリックし、[現在のマップに追加] をクリックします。
方向付き画像フィーチャ レイヤーがレイヤーとしてマップに追加されます。
- 新しい方向付き画像フィーチャ レイヤーから元の方向付き画像フィーチャ レイヤーにフィーチャを追加するには、[アペンド] ツールを使用します。
- 必要に応じて、フィーチャが元の方向付き画像フィーチャ レイヤーに追加されたことを確認した後で、組織のコンテンツから新しい方向付き画像フィーチャ レイヤーを削除できます。
Indoor Viewer での 360 度写真の表示
方向付き画像フィーチャ レイヤーを屋内 Web マップに追加してフロア対応にした後に Viewer で 360 度写真を表示するには、いくつかのオプションがあります。
マップに方向付き画像フィーチャ レイヤーが含まれている場合は、マップ上に [360 度写真の位置を表示] ボタン 
が表示されるので、これをクリックして 360 度写真の位置を表示できます。 このボタンをクリックして 360 度写真の位置をマップ上に表示したら、いずれかの位置をクリックして、対応する 360 度写真を表示できます。 選択した 360 度写真の方向および同じフロアにある他のすべての写真の位置を示す差し込みマップが表示されます。
注意:
[360 度写真の位置を表示] ボタンをクリックして写真の位置を有効にすると、マップの対話機能の対象が方向付き画像フィーチャ レイヤーに絞られます。 写真の位置を無効にして、他の Web マップ レイヤーとの対話機能を再有効化するには、ボタンをもう一度クリックします。
位置に表示された 360 度写真には、マップ上で選択されたユニット フィーチャの情報カードからアクセスすることもできます。 ユニット内部に 360 度写真が 1 つ以上ある場合は、[360 度ビュー] ボタン が情報カードに表示されます。
360 度写真の表示中は、4 メートル半径以内にある他の近くの 360 度写真をクリックすることでエリアをトラバースできます。 さらに、差し込みマップを使用して、選択したフロア上の別の位置の 360 度写真を表示することもできます。