GeoPlanner を使用する際に目にする一般的な用語は以下のとおりです。
アクティブ シナリオ
プロジェクトを作成すると、シナリオ A という名前のデフォルトのシナリオが自動的に作成され、アクティブ シナリオとして設定されます。 [アクティブ シナリオ] セクションには、フィーチャのスケッチ、ペイント、分割が行えるアクティブなシナリオ レイヤーが含まれています。 1 つのプロジェクトに複数のシナリオを開くことができますが、一度にアクティブにできるシナリオは 1 つだけです。
解析ツール
[検索] タブの解析ツールは、エリアの適合性を空間的に評価し、エリアの果たす役割を視覚化するのに役立ちます。 解析ツールは、ツールのサブセット (データの集約、場所の検索、データへの情報付加、パターンの分析、近接エリアの分析、およびデータの管理) に分類されます。
ベースライン インジケーター
ベースライン インジケーターを使用し、プロジェクト内のデータ レイヤーに対して統計解析を実行できます。 ベースライン インジケーターは、プロジェクト内のフィーチャに関する情報を収集するのに役立ちます。 プロジェクトのダッシュボードにベースライン インジケーターを表示できます。 たとえば、地域計画機関は、その地域の人口密度に関するデータを含むフィーチャ レイヤーを追加することができます。
ベースライン修飾子
ベースライン修飾子は、データ レイヤーのフィールドに基づく構成可能な定数値です。 ベースライン修飾子の計算に使用する値は、デザイン レイヤーに結合されます。また、計算結果はフィールドとして保存され、シナリオ インジケーターの方程式を構築する際に使用できます。 プロジェクトのベースライン修飾子を作成、計算、構成、および削除することができます。
ベースライン レポート
ベースライン レポートは、エリア内の自然資産のインベントリです。 このレポートは、レイヤーへの情報付加ツールを使用して、分析範囲、州、群、または流域界内の地形および自然資産に関する情報を生成します。
ベースマップ
ベースマップは、Esri が構成および管理している参照マップです。 ベースマップを基盤のレイヤーとして使用して、一連の Web マップまたは Web マッピング アプリケーションをサポートできます。 また、カスタム ベースマップを作成し、独自の参照レイヤーと背景レイヤーを定義することもできます。
分類ツール
[分類] ツールを使用すると、属性値に基づいて 1 〜 9 のスケールでデータにランクを付けることができます。 このツールは、評価または適合性のレイヤーを作成し、データで視覚化できる適合性スケールを構築します。
[コンセンサス] ツール
コンセンサスは、複数の計画またはシナリオをオーバーレイして類似点を特定することで、計画の品質やパフォーマンスを理解するのに役立つ評価ツールです。 このツールでは、複数の計画またはシナリオ間の土地利用のコンセンサスの度合いを視覚化できます。
クラウド ラスター形式
Esri CRF (Cloud Raster Format) は多次元ラスター データをサポートし、ディメンション、変数、および処理テンプレートのデフォルトの格納形式です。 CRF ファイルは、分散処理および格納環境で大きなファイルを読み書きするために最適化されています。 CRF ファイルでは、多次元ラスター データを小さなタイル バンドルに分けることで、複数のプロセスで同時に 1 つの出力への書き込みを行えるようにします。
ダッシュボード
ダッシュボードには、デザイン レイヤーまたはデータ レイヤーのポイント、ライン、ポリゴン フィーチャに関する定性的および定量的な情報が表示されます。 ダッシュボードには、シナリオ インジケーター、ベースライン インジケーター、チャート インジケーターの情報がゲージ、数値、およびチャートで表示されます。これにより、デザインの決定による影響をリアルタイムに視覚化して理解することができます。
データ レイヤー
データ レイヤーは、データ ソースからの地理データを使用して作成された操作レイヤーです。 データ レイヤーを使用して、マップまたはシーン内のベースマップ レイヤーの上に地理データを表示することで、視覚化および解析を実行できます。 位置は、ポイント、ポリライン、またはポリゴンとして表示されます。
デザイン レイヤー (シナリオ レイヤー)
[コンテンツ] ウィンドウの [アクティブ シナリオ] セクション内のレイヤーは、シナリオ レイヤーと呼ばれます。 シナリオ レイヤーは、デザインのためにマップ上に作成したフィーチャを格納するため、デザイン レイヤーとも呼ばれます。
[設計] タブ
[デザイン] タブには、[選択]、[描画]、および [ペイント] ツールバーからアクセスできる編集、描画、ペイント用のツールがあります。 [デザイン] タブがアクティブな場合に表示されるすべてのツールバー オプションから、変更を元に戻す/やり直す操作を行うことができます。
デザイン タイプ
デザイン タイプがモデルまたは評価レイヤーを集計し、ダッシュボード チャート インジケーターに表示されます。
GeoPlanner のデザイン タイプは、選択したアクティブ シナリオ レイヤーのすべてのデザイン タイプを表示するダイアログ ボックスを開く、レイヤー関連の機能です。 モーダルでは、アクティブ シナリオ レイヤーのデザイン タイプを編集および変更できます。
評価タブ
[評価] タブには、適合性またはアクティブ シナリオ レイヤーとインジケーターでモデル化された基準を比較することで、計画の品質やパフォーマンスの理解に使用できる次のツールがあります: [3D]、[サイド バイ サイド]、[スワイプ]、[コンセンサス]、[シナリオの比較]、[レポート]、[プロジェクト スクリーニング]、[ダッシュボード]。
検索タブ
[検索] タブ には、有益な情報の発見、機会の理解、および分析範囲に関連するリスクの評価に役立つ次の空間解析ツールがあります: [データの追加]、[解析]、[モデラー]。 解析ツールは、開発活動に対するエリアの適合性または脆弱性の評価にも役立ちます。
フィーチャ サービス
フィーチャ サービスには、1 つ以上のフィーチャ レイヤーとその構造、属性、およびデフォルト値が含まれています。 フィーチャ サービスは、プロジェクトでフィーチャを表示するときに使用するシンボルも提供します。
ジオデザイン
地理と設計を結合したジオデザインでは、設計案をその設計の影響と照らし合わせて評価し、多くの情報に基づく意思決定を下すことができるコラボレーション ツールを専門家に提供します。
GeoTIFF
GeoTIFF は TIFF (Tagged Image File Format) であり、ジオリファレンス情報を埋め込み、地理情報を画像のデータに関連付けることができます。
グリーン インフラ
グリーン インフラは、成長や開発が始まる前に、空き地、集水域、野生動物の生息地、公園、その他の天然または準天然地域などの自然資産のネットワークを特定および接続します。 GeoPlanner は、プランナーがこれらの自然資産の管理と優先順位付けを支援するプロジェクトを作成するのに役立つグリーンインフラ計画テンプレートを提供します。
イメージ サービス
イメージ サービスでは、Web サービスを使用してラスター データへのアクセスを提供します。 モザイク データセット テクノロジを通じて、複数のラスターを 1 つのイメージ サービスとして提供できます。 イメージ サービスは、モザイク画像、そのカタログ、およびカタログ内の個々のラスターへのアクセスをサポートします。 イメージ サービスは柔軟性、拡張性、堅牢性に優れ、イメージ データを格納、処理、解析、および共有できます。
インジケーター レポート
インジケーター レポートは、1 つ以上のシナリオからダッシュボード インジケーターのサマリーを表示します。 インジケーター レポートは、プロジェクトのチャート インジケーターだけを表示します。 各デザイン タイプがモデルまたは評価レイヤーを集計し、ダッシュボード チャート インジケーターに表示します。 デザイン タイプはプライマリ チャート インジケーターに該当し、モデルまたは評価レイヤーはセカンダリ チャート インジケーターで解決されます。 インジケーター レポートには、各タイプまたはタイプ内の各フィーチャの適合性スコアが含まれています。
土地利用計画
土地利用計画は、自然の土地利用タイプと保護のバランスを取りながら、土地資源のより効率的な用途を見出す際に役立ちます。 GeoPlanner では、プランナーが一般的な空間用途の意思決定プロセスを支援するプロジェクトを作成するのに役立つ土地利用計画テンプレートを提供します。 プランナーは、このテンプレートを使用して、商業的および住宅的土地利用を混在させ、土地利用の多様化を図る目標を作成することができます。
マップ サービス
マップ サービスは、ArcGIS Pro で作成され、ArcGIS Server サイトへのサービスとして公開されるマップを表します。 マップ サービスは、Web アプリケーション、ArcGIS Pro、ArcGIS Online、およびその他のクライアント アプリケーションに追加できます。
Map Viewer
Map Viewer は、ブラウザーを使用して 2D Web マップを作成および変更できるオンライン ツールです。 このツールは、ArcGIS Online と ArcGIS Enterprise で使用できます。
メタ ラスター形式
メタ ラスター形式 (MRF) は、タイリング、インデックス構築、および複数解像度のサポートのためにラスター格納とクラウド コンピューティングを統合した格納形式です。 MRF はラスターを、個別に格納できる 3 つのファイルに分割します。 メイン ファイルはサイズが小さく、インデックスとデータ タイルの格納に使用されるファイルを識別するためのキー プロパティと参照が含まれています。
ペイント
ペイントには、既存のフィーチャをクリックするか、なげなわを使用することで、そのフィーチャを更新できるツールがあります。 これらのツールを使用して、計画または既存のシナリオの代替案を構想および提案することができます。
プロジェクト
プロジェクトは、計画目標と、その目標を達成するために行わなければならない一連のアイテム、プロセス、および意思決定を表します。 GeoPlanner プロジェクトは、プロジェクトを作成する、プロジェクト チームに参加するように他のユーザーを招待する、既存のプロジェクトを開く、プロジェクト プロパティを編集する、およびプロジェクトの権限を管理するためのツールを提供しています。
プロジェクトのデフォルト
プロジェクトのデフォルトは、プロジェクト範囲、ブックマーク、アクティブ シナリオ、データ レイヤー、ベースマップ、ダッシュボード設定、およびダッシュボードのカードのデフォルト設定で構成されています。 プロジェクトのデフォルトは、新しいプロジェクト メンバーが最初にプロジェクトを開いたときに自動的に適用されます。 既存のプロジェクト メンバーは、[共同作業] メニューの [プロジェクトのリセット] ツールでプロジェクトをデフォルト値に戻すことができます。 各プロジェクトには独自のデフォルト値があり、[共同作業] メニューの [プロジェクトのデフォルトの更新] ツールを使用して、プロジェクトの所有者または組織の管理者が更新できます。
プロジェクト スクリーニング
プロジェクト スクリーニングでは、構成可能な基準に基づき、シナリオ内の空間リレーションシップをマークすることができます。 このツールを使用して、交差しているエリアを競合としてマークし、適宜設計を調整することができます。
レポート
レポート ツールを使用すると、エリア内の自然資産のインベントリを管理し、計画内のフィーチャがモデルおよび評価レイヤーを集計する方法をカタログ化することができます。
シナリオ
シナリオは、計画プロセスで考慮される、単一の一意な設計代替案です。 すべての GeoPlanner プロジェクトには少なくとも 1 つのシナリオが含まれ、プロジェクトのすべてのシナリオがプロジェクト チーム メンバーに表示されます。
シナリオ インジケーター
シナリオ インジケーターは、計画に向かう進捗状況を追跡する数値を測定します。 GeoPlanner ダッシュボードには、アクティブ シナリオに関連するデータを表示するために、1 つ以上のシナリオ インジケーターを含めることができます。
適合性スコア
適合性スコアは、すべての候補地で条件を比較することで計算します。 各条件がスコア、加重スコア、および最終スコアを受け取ります。 適合性スコアは、[適合性スコアの計算 (Calculate Suitability Score)] ツールを使用するか、[適合性スコア] グループの [スコアの計算] をクリックすることで計算できます。
スクリーニング基準
スクリーニング基準では、演算子と属性に基づいて空間リレーションシップをマークできます。 スクリーニング基準内の各アイテムには、少なくともデータ レイヤーと空間リレーションシップ オプションが含まれます。
分析範囲
[レイヤー] タブの分析範囲セクションには、解析の対象地域の定義に使用されるシナリオ内の分析範囲が含まれます。
適合性モデラー ウィジェット
適合性モデラー ウィジェットは、適合性モデルを作成および評価するためのインタラクティブな環境です。 適合性モデルは、位置フィーチャに基づいて、保持するアイテムまたはエリアの設置に最適な場所を特定するために使用されます。 たとえば、適合性モデルを使用して、ショッピング センターの建設に最適な場所を決定したり、公園、絶滅の危機に瀕している野生生物の生息地、または治水に最適なエリアを探したりすることができます。
シンボル パレット
シンボル パレット ウィンドウには、チーム メンバーがアクティブ シナリオでシンボルを使用してコンポーネントをスケッチおよび描画できるツールが含まれています。
テンプレート
テンプレートには、プロジェクトの作成を始めるのに役立つ Web マップと 1 つ以上のフィーチャ レイヤーが含まれています。 すぐに使える複数の GeoPlanner テンプレートが用意されており、経済開発、土地利用、グリーン インフラなど、さまざまな計画シナリオに使用できます。
Tagged Image File Format
TIFF (Tagged Image File Format) は、オープンソースかつファイルベースのサーフェス格納形式であり、デスクトップ パブリッシング業界で広く使用されています。 TIFF は、白黒、グレースケール、疑似カラー、およびトゥルー カラー画像をサポートしており、圧縮または非圧縮形式で格納できます。
加重オーバーレイ サービス
加重オーバーレイ サービスは、ArcGIS Server に公開されているイメージ レイヤーで、地球規模の地形学的データと生態学的データを表しています。 これらのサービスを使用すると、条件を満たした場所を特定したり、地理的な問題に対応したりすることができます。 GeoPlanner には、加重オーバーレイ サービスに関するデータを準備して構成する際に役立つ加重ラスター オーバーレイ サービス ツールボックスが用意されています。
加重ラスター オーバーレイ
加重ラスター オーバーレイは、活動に最適な場所を特定するのに役立つ、適合性のモデル化に使用される方法です。
ゾーン統計
[ゾーン統計] ツールは、ラスター レイヤーまたは加重ラスター オーバーレイ (WRO) モデルの出力からのデータを計算し、入力フィーチャ レイヤーの情報を結合した新しいデータ レイヤーを出力します。