Esri では、地球規模の地形学的データと生態学的データを表す加重オーバーレイ サービスをホストおよび保持しています。 これらのサービスを ArcGIS GeoPlanner で使用すると、条件を満たした場所を特定したり、地理的な問題に対応したりすることができます。
さまざまな基準を表すデータセットを使用して解析を実行することもできます。 組織は、加重オーバーレイ サービスを使用して、その組織のデータを ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online 上でホストできます。 ユーザーは、このサービスを GeoPlanner で適合性モデリングに使用することができます。 これにより、ユーザーは自分のデータと解析結果を特定のグループ、組織、または一般ユーザーと共有できます。
構成
ホストされた加重オーバーレイ サービスは、イメージ サービスとして共有されているモザイク データセットから構築されます。 この機能では、さまざまな ArcGIS ツールとコンポーネントが使用されます。 加重オーバーレイ サービスを設定するには、次のコンポーネントが必要です。
- 次のうち、1 つ以上を保有している必要があります。
- ArcGIS Image Server 10.8.1 以降を含む Enterprise
- ArcGIS Image for ArcGIS Online
- ArcGIS Image Dedicated
- ArcGIS Pro
- [加重ラスター オーバーレイ サービス] ツールボックス
- GeoPlanner でサービスを使用する場合は、次のうち、1 つまたは両方を保有している必要があります。
- GeoPlanner の指定ユーザー ライセンスを含む ArcGIS Online 組織サイト
- GeoPlanner の指定ユーザー ライセンスを含む Enterprise 組織サイト
- 次のうち、1 つ以上を保有している必要があります。
- 適合性モデラー ウィジェットが表示された ArcGIS Web AppBuilder
- 適合性モデラー ウィジェットが表示された ArcGIS Experience Builder
- GeoPlanner
加重オーバーレイ サービスを構成および共有するには、データの準備、モザイク データセットへのデータの追加、加重オーバーレイ サービスとしてのデータの公開の 3 つの一般的なワークフローがあります。 [加重ラスター オーバーレイ サービス] ツールボックスには、加重オーバーレイ サービスに関するデータを準備して構成する際に役立つ解析ツールが用意されています。 これらのツールを使用すると、適切なフィールド、プロパティ、およびメタデータがラスター レイヤーとモザイク データセットに適用されるため、これらのツールの使用をお勧めします。
データの準備
最初に行うことは、加重オーバーレイ解析に関するデータの準備です。 加重オーバーレイ サービスはラスター データに基づいているため、既存のベクター データをラスター データに変換することが必要な場合があります。 また、レイヤーのジオメトリ、投影法、および範囲を確認し、モザイク内の個々のレイヤーの位置を揃えることもできます。
モザイク データセットへのデータの追加
モザイク データセットには、加重オーバーレイ サービスで使用するレイヤーが含まれています。 ツールボックスのツールを使用して、ラスター レイヤーでモザイクを作成し、そのモザイク内のレイヤーの分類を更新して、モザイクに適したメタデータを提供することができます。
データを加重オーバーレイ サービスとして公開
モザイク データセットを加重オーバーレイ サービスとして使用できるようにするには、これをイメージ サービスとして共有し、モデリング サービスとして使用するために必要なメタデータを入力する必要があります。 組織内のアイテムに weightedOverlayService タグを追加すると、GeoPlanner で加重オーバーレイ モデリング サービスとして識別できるようになります。