ArcGIS Excalibur でガイド付きのワークフローを使用して新しい画像処理プロジェクトを作成できます。ガイド付きのワークフローに従うと、画像処理プロジェクトの作成に必要なすべてのリソースをステップごとに確実に処理できます。ガイド付きワークフローのほかに、画像処理プロジェクト定義ファイルのアップロードによって 1 ステップで画像処理プロジェクトを作成できる高度なオプションも用意されています。
ガイド付きのワークフロー
ArcGIS Excalibur でガイド付きのワークフローを使用して新しい画像処理プロジェクトを作成できます。ガイド付きワークフローに従うと、画像処理プロジェクトの作成に必要なすべてのリソースをステップごとに確実に処理できます。
ガイド付きのワークフローは、いつでも取り消したり、前のステップに戻ったりすることができます。また、画像処理プロジェクトに必要のない場合、オプションのステップを無視することもできます。
画像の特定
画像処理プロジェクトを作成する最初のステップは、プロジェクトで使用する画像の特定です。画像カタログ検索にある [キューに配置済みの画像] タブ、または画像活用キャンバスに画像がすでに存在している場合は、ガイド付きのワークフローを「プロジェクト タイプの選択」から開始できます。プロジェクト用の画像が特定されていない場合は、次の手順に従います。
- [新しい画像処理プロジェクトの作成] ビューで、[イメージ レイヤー選択] からイメージ レイヤーを選択します。
備考:
[イメージ レイヤー選択] にあるイメージ レイヤーは、ポータルの自分のコンテンツと組織のコンテンツから入手可能なイメージ サービスです。
- [選択] をクリックします。
選択したイメージ レイヤーに対して検索が自動的に実行される画像検索カタログが開きます。
- [検索結果] タブで画像を選択し、[キューに配置済みの画像] タブに追加します。
- [キューに配置済みの画像] タブをクリックし、[新規プロジェクトを作成] ボタンをクリックしてプロジェクトの作成を開始します。
プロジェクト タイプの選択
プロジェクト タイプを選択します。プロジェクト タイプを指定すると、画像処理プロジェクトの操作時に一連の専門的なツールを使用できます。
- 使用するプロジェクト タイプの画像処理プロジェクト タイプ チェックボックスをオンにします。
- [次へ] ボタンをクリックします。
プロジェクトの詳細の定義
自分の画像処理プロジェクトおよび実施する必要があるタスクについて説明した情報を入力します。
- 次のパラメーターに情報を入力します。
- タイトル (必須)
- サマリー (オプション)
- 手順 (必須)
- タグ (必須)
- プロジェクトを組織と共有するか、非公開のままにしておくかを選択します。
- [次へ] をクリックします。
Web マップの選択
必要に応じて、プロジェクトに含める Web マップを選択できます。Web マップには、画像処理タスクにコンテキストを提供する参照レイヤーを含めることができます。これはオプションのステップです。Web マップを選択しない場合は、ポータルのデフォルトの Web マップが使用されます。
- Web マップ ピッカーを使用して Web マップを選択します。
選択できる Web マップは 1 つだけです。
- [次へ] をクリックします。
- または、特定の Web マップを含めない場合、[スキップ] をクリックします。
備考:
各 Web マップのアイテム詳細は各オプションの下にあるアイテム ピッカーから入手できます。クリックすると、そのアイテム詳細ページが個別のタブに読み込まれます。
観測レイヤーの選択
観測画像処理プロジェクト タイプを選択した場合は、既存の観測レイヤーを選択するか、新しい観測レイヤーを作成して少なくとも 1 つの観測レイヤーを選択する必要があります。基本画像処理プロジェクト タイプを選択した場合、このステップはガイド付きのワークフローに含まれないため、自動的に「プロジェクト サマリー」に進みます。
既存の観測レイヤーの選択
既存の観測レイヤーを選択した場合は、使用可能なフィーチャ レイヤーを含む観測レイヤー ピッカーが表示されます。これらのフィーチャ レイヤーは、観測レイヤー タグで正しくタグ付けされています。このリストから観測レイヤーを 1 つ以上選択できます。
既存の観測レイヤーを選択するには、次の手順を実行します。
- 既存の観測レイヤー オプションをクリックしたら、観測レイヤー ピッカーを使用して 1 つ以上の観測レイヤーを選択します。
備考:
選択したレイヤーが無効であるか、時間対応でない場合は、ダイアログが表示されます。選択したレイヤーが時間対応でなく、自分がレイヤーの所有者である場合には、時間設定を有効にするオプションが提示されます。この警告を閉じることもできますが、画像処理プロジェクトではレイヤーの時間ベースの機能が制限されることになります。
- [次へ] をクリックします。
備考:
既存の各観測レイヤーのアイテム詳細は各オプションの下にあるアイテム ピッカーから入手できます。クリックすると、そのアイテム詳細ページが個別のタブに読み込まれます。
新しい観測レイヤーの作成
新しい観測レイヤーの作成を選択した場合は、次のステップで、基本観測レイヤー スキーマを選択するか、観測データ収集タスクをすぐに始めるために追加のフィールドを基本スキーマに追加することを選択できます。
- [新しい観測レイヤーの作成] オプションをクリックしたら、次の詳細情報を指定します。
- レイヤー タイトル (必須)
- レイヤーのジオメトリ タイプ (必須)
- レイヤー タグ (必須)
備考:
新しい観測レイヤーの空間参照は、プロジェクトで選択した画像の空間参照に設定されます。 - 観測レイヤーを組織と共有するか、非公開のままにしておくかを選択し、[次へ] をクリックします。
- 基本観測レイヤー スキーマだけで十分である場合は、[次へ] をクリックします。
- 必要な場合は、次の情報を指定して、基本スキーマへのフィールドの追加を開始することもできます。
- フィールド名
- フィールドのエイリアス
- フィールド タイプ
- 必要に応じて、[コード値] または [範囲] を選択して、新しいフィールドの候補リスト (コード値または範囲のドメイン) を定義できます。
備考:
新しいフィールドが [文字列] タイプの場合、[範囲] ドメインは作成できません。 - 候補リストのドメインごとに [名前] と [コード] を入力し、それぞれのドメインを確実にリストに追加します。
- すべてのドメインが新しいフィールドに追加されたら、[フィールドの追加] をクリックします。
- 追加フィールドがすべて基本スキーマに追加されるまでステップ 4 ~ 7 を繰り返します。
- 終了したら、[次へ] をクリックします。
- [単一シンボル] または [個別値] に基づいて、観測レイヤーのスタイリングを選択します。
デフォルトでは、[単一シンボル] スタイリング オプションが選択されており、観測レイヤーの詳細の手順で選択したジオメトリ タイプに基づいています。
- レイヤーに対する単一シンボルのスタイル プロパティを選択します。
- ポイント: サイズ、スタイル、色、アウトライン
- ライン: 色選択、幅
- ポリゴン: アウトライン、塗りつぶし、アウトライン幅
- 個別値のスタイリングが必要な場合は、[個別値] オプションを選択し、コード値に基づいてレイヤーのスタイルを設定します。
備考:
[個別値] オプションは、新しい観測レイヤーにコード値ドメインが含まれていない場合は無効になります。スタイリングでは範囲ドメインはサポートされていません。 - コード値ドメインを含む観測レイヤーのスタイルを設定するフィールドを、[利用可能なフィールド] ピックリストから選択します。
コード値テーブルに、選択したフィールド内のすべての値が適用されます。
- コード値テーブルの各スタイル アイコンをクリックして、スタイル プロパティを変更します。
- 終了したら、[次へ] をクリックします。
- 選択した内容のサマリーを確認し、[作成] をクリックして新しい観測レイヤーを作成します。
新しい観測レイヤーが作成されている間、ステータス インジケーターが表示されます。
- 新しい観測レイヤーを正しく作成した後は、[次へ] をクリックしてプロジェクト サマリーを表示するか、[別の観測レイヤーの追加] をクリックして他のレイヤーを追加します。
備考:
他の観測プロジェクト レイヤーを追加するように選択した場合は、他の観測プロジェクト レイヤーを追加するステップに戻ります。作成した観測レイヤーのサマリーが次のステップに進む前に表示されます。
プロジェクト サマリー
これはガイド付きワークフローの最後のステップであり、 自分の画像処理プロジェクト用に選択した情報のサマリーを意味します。編集を加える必要がある場合は、[戻る] ボタンをクリックし、該当する変更を加えます。内容をすべて確認したら、画像処理プロジェクトを作成する次のステップを完了します。
- [プロジェクトの作成] ボタンをクリックして、画像処理プロジェクトを作成します。
新しい画像処理プロジェクトが作成されます。
- 画像処理プロジェクトが正しく作成されたら、クリックしてプロジェクトを開くか、プロジェクト リストを表示します。
画像処理プロジェクト定義ファイルのアップロード
ガイド付きワークフローのほかに、画像処理プロジェクト定義ファイルのアップロードによって 1 ステップで画像処理プロジェクトを作成できる高度なオプションも用意されています。画像処理プロジェクトの作成が正常に実行されるには、適切な形式の JSON ファイルを指定する必要があります。
画像処理プロジェクト定義ファイルをアップロードするには、次の手順を実行します。
- ArcGIS Excalibur ホーム ページから、または左側のナビゲーションを使用して [新しい画像処理プロジェクトの作成] ビューを開きます。
- [新しい画像処理プロジェクトの作成] ビューの [高度なオプション] ボタンをクリックします。
- [画像処理プロジェクト定義ファイルの参照] をクリックし、適切な形式の JSON ファイルを参照します。
- プロジェクトをクリックして開くか、プロジェクト リストを表示します。
基本/観測画像処理プロジェクト用に正しく書式設定された JSON ファイルのサンプルを以下に示します。
基本画像処理プロジェクトの JSON
基本画像処理プロジェクト タイプ用に書式設定された以下の JSON の例には次の情報が含まれています。
- プロジェクトの詳細
- プロジェクト手順
- イメージ サービスから取得した画像
{
"itemInfo": {
"title": "Title of project",
"summary": "Summary of project.",
"projectType": "base"
},
"itemData": {
"instructions": "Project instructions.",
"rasterIds": [1],
"serviceUrl": "Imagery Web Service URL"
},
"version": "1.0"
}
観測画像処理プロジェクトの JSON
観測画像処理プロジェクト タイプ用に書式設定された以下の JSON の例には次の情報が含まれています。
- プロジェクトの詳細
- プロジェクト手順
- イメージ サービスから取得した画像
- Web マップ
- プロジェクトの詳細
- 編集可能なコレクション レイヤー
{
"itemInfo": {
"title": "Title of project", "summary": "Summary of project.", "projectType": "observation"
}, "itemData": {
"instructions": "Project instructions", "rasterIds": [1, 4, 7], "observationLayers": [{
"itemId": "Observation layer item ID", "type": "Feature Layer"
}], "serviceUrl": "Imagery Web Service URL", "webmapId": "Web Map item ID"
}, "version": "1.0"
}