統合ツールは、1 つ以上のデータセットを単一の新しいデータセットに結合します。 ポイント、ライン、ポリゴン、表形式のデータセットを結合できます。
例
統合ツールは、次のようなシナリオで使用できます。
- 売上データを月ごとに別々のファイルに格納している場合。 統合ツールを使用し、データセットを単一のデータセットに結合して、年間売上を表します。
- カナダの州および準州ごとのポリゴン境界データセットがあり、これらを結合して、カナダの単一のデータセットを作成する場合。
パラメーター
次の表に、統合ツールのパラメーターの概要を示します。
パラメーター | 説明 |
---|---|
入力データセット | 単一の新しいデータセットに統合する、2 つ以上のデータセット。 |
統合タイプ | 使用する統合タイプを指定します。 |
使用上の注意
[入力データセット] パラメーターを使用して、統合する複数のデータセットを特定します。
[統合タイプ] パラメーターを使用して、使用する統合タイプを指定します。 次のようなオプションがあります。
- [データセット スキーマを結合] - 入力データセットのスキーマやジオメトリ タイプが同じでない場合に使用します。 各入力データセットのすべてのフィールドが、結果で利用できます。 たとえば、field1 フィールドと field2 フィールドを含むデータセットと、field_x フィールドと field_y フィールドを含む別のデータセットがある場合、統合結果は field1、field2、field_x、field_y の各フィールドを含むデータセットになります。 入力データセットに、名前は一致しているもののフィールド タイプが一致していないフィールドが含まれている場合、リスト内の最初のデータセットのフィールドが維持され、リスト内の次のデータセットのフィールド名には _merge が付加されます。
- [データセット スキーマが完全に一致] - 入力データセットのスキーマが同じである必要があります。 フィールドの名前とタイプが同じである必要があり、ジオメトリ タイプも同じである必要があります。 入力データセットに、名前は一致するもののフィールド タイプが一致しないフィールドが含まれている場合、ツールは失敗します。
出力
このツールの出力は、入力データセットから統合されたレコードを含むデータセットです。
[データセット スキーマを結合] 統合オプションを使用すると、入力データセットのフィールドは次のように返されます。
- 名前とタイプが一致するフィールドは、出力内で単一の新しいフィールドに統合されます。 フィールド名とタイプは維持されます。
- 名前とタイプが一致しないフィールドは、別々のフィールドとして出力されます。 最初の入力データセットのフィールドには、元の名前とタイプが設定されます。 追加の入力データセットのフィールド名には _merge が付加されます。
[データセット スキーマが完全に一致] 統合オプションを使用すると、入力データセットのフィールドが一致するフィールドと統合されます。 フィールド名とタイプは維持されます。
制限事項
統合ツールの既知の制限事項は以下のとおりです。
- タイプが一致していないジオメトリ フィールドを統合することはできません。 たとえば、2 つの GEOMETRY というフィールドがあり、1 つがポリラインで 1 つがポイントの場合、2 つのフィールドを統合することはできません。
- 名前が同じでタイプが異なるフィールドは、キャストされません。 たとえば、integer フィールドを double フィールドに統合する場合、integer は double にはキャストされません。 統合する前にフィールド タイプまたはフィールド名の競合を解消するには、フィールドの更新ツールを使用します。
ライセンス要件
次のライセンスと構成が必要です。
- Creator または Professional ユーザー タイプ
- 公開者、ファシリテーター、管理者ロール、またはそれと同等のカスタム ロール
Data Pipelines の要件の詳細については、「要件」をご参照ください。