アクセシビリティーのベスト プラクティス

ArcGIS Business Analyst Web App では、アクセスしやすいインフォグラフィックスを作成するためのオプションが用意されていますが、これらの機能をインフォグラフィックスに組み込むかどうかは作成者次第です。 インフォグラフィックスの設計にアクセシビリティーのベスト プラクティスを組み込むことで、多くのユーザーが、表示された情報を効果的にナビゲート、理解、活用できるようになります。

以下のセクションでは、インフォグラフィックス作成者が構成する必要があるアクセシビリティー機能について説明します。

インフォグラフィックス テキストのベスト プラクティス

多くのインフォグラフィックス エレメントでは、チャート内のテキスト、テーブル、インフォグラフィックス パネル、近傍テーブルと概要パネル、テキスト パネルなどに関するテキスト スタイルの決定が可能です。 詳細については、「画像とテキストの操作」をご参照ください。

読みやすいように、次のフォント サイズ (最小) を使用することをおすすめします:

テキストのタイプフォント サイズ

ヘッダー

26 ポイント

ボディ

14 ポイント

キャプション

12 ポイント

テーブルのテキスト

12 ポイント

インフォグラフィックス画像のベスト プラクティス

インフォグラフィックス テンプレートに、スタンドアロン エレメントまたはパネルとして画像を追加できます。 詳細については、「画像とテキストの操作」をご参照ください。

画像、形状、ロゴ用の代替テキストを追加することをおすすめします。 画像、形状、またはロゴの編集時に、画像プロパティの [アクセシビリティー] セクションを使用して、[代替テキスト] フィールドに説明を追加します。 画像、形状、またはロゴが装飾的で、インフォグラフィックスの理解に必要な情報を提供しない場合、[装飾としてのマーク] 切り替えボタンを使用します。

インフォグラフィックス テーマのベスト プラクティス

インフォグラフィックス テンプレートのテーマは、色、フォント、背景画像の設定で構成されています。 これにより、複数のパネルとページ全体でテンプレートの外観が統一されます。 また、テーマを活用して、テンプレートに組織の Web サイトや広報資料と視覚的に統一感のある外観を与えることができます。 詳細については、「テーマの適用」をご参照ください。

注意:

独自のテーマを作成する場合は、コントラスト チェッカーを使用して、アクセシビリティー要件を満たす色を選択します。 また、視覚特性を再現する適切なツール (Chrome ブラウザーの開発者ツールなど) を使用して、テンプレートのコントラストをテストすることもできます。

テーマでは意味と強調を示すために色を使用することをおすすめします。色を装飾として使用することはおすすめしません。 色の選択に関するアクセシビリティーの考慮事項を次に示します:

  • 重要性を伝えるには、確立されている階層 (一次、二次、三次) で最大 3 つの異なる色を使用します。
  • わかりやすく魅力的な操作にするには、一貫した色を使用します。
  • インパクトを大きくするには、色を少なめに使用します。
  • 選択した背景色の上に表示した際に、読みやすいテキストの色を選択します。 背景色と異なる背景画像を選択する際は注意してください。

インフォグラフィックス テーブルのベスト プラクティス

テーブルは、きれいに整理された読みやすい形式を維持しながら大量のデータを表示できます。 詳細については、「テーブルの操作」をご参照ください。

テーブルにいくつかのアクセシビリティー機能を構成できます。 これらの設定は、ユーザーによるデータの解釈方法に影響を与える可能性があるため、作成者は十分に注意を払うことが求められます。 インフォグラフィックスでのテーブルの使用に関するアクセシビリティーの考慮事項を次に示します:

  • 最小 12 ポイントのフォント サイズと最小 24 ポイントの行の高さを使用します。
  • 変数タイトル列を左に、数値データを含む列を右に揃えます。
  • 見栄えをよくするために空の行を使用しないでください。 代わりに、同じ効果を得るには、行の下の枠線を太くします。
  • 書式の一貫性を維持するために、一番上の行をタイトル行として指定するなど、テーブルのスタイリングを適用します。

インフォグラフィックス チャートのベスト プラクティス

データの視覚化に適したタイプのチャートを選択する必要があります。 詳細については、「チャートの操作」をご参照ください。

チャートに複数のアクセシビリティー機能を構成できます。これらは、ユーザーによるデータの解釈方法に影響を与える可能性があります。 インフォグラフィックスでのチャートの使用に関するアクセシビリティーの考慮事項を次に示します:

  • チャートでデータを視覚化する際は、ラベルを使用します。 データ ラベルをオンにするか軸ラベルを追加することをおすすめします。 軸ラベルを使用している場合は、すべての軸ラベルが判読可能であることを確認してください。
  • グリッド ラインとストライプを表示します。
  • データ シリーズを使用してチャート内のデータをグループ化している場合、チャートの理解のしやすさを確保するために、情報量を制限してください。