この関数は、指定した 1 つ以上の有効なドキュメント フィーチャ レイヤーからホスト フィーチャ レイヤーを作成します。 指定したドキュメント フィーチャ レイヤー定義とフィーチャがドローイングから削除され、現在のプロジェクト エリアに作成されたフィーチャが新しい Web フィーチャ レイヤーの適切な AutoCAD レイヤー上のドローイングに追加されます。 使用上の要件と動作は以下のとおりです。
- ユーザーは指定された組織にサイン インし、データを作成または公開できる十分なユーザー ロールを持っている必要があります。
- 指定したドキュメント フィーチャ レイヤーから、1 つ以上のフィーチャ レイヤーを含む単一のホスト フィーチャ レイヤー アイテムが作成されます。
- 正常に実行された場合、新しいホスト フィーチャ レイヤーから、各ドキュメント フィーチャ レイヤーが Web フィーチャ レイヤーで置き換えられます。
- すべての Web フィーチャ レイヤーと同様に、現在の「プロジェクト エリア」に含まれるフィーチャ エンティティだけがドローイング セッションで再描画されます。
- 作成されたフィーチャ ジオメトリは、ホスト フィーチャ レイヤーの機能に制限され、テッセレーション化曲線などのジオメトリを変更する場合があります。
- 組織にまだサインインしていない場合、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。
構文
(esri_featurelayer_share sname flnames url [host_settings])
引数
- sname | 文字列 | 必須 | 新しいホスト フィーチャ レイヤー名。 名前は 90 文字に切詰められます。
- flnames | 文字列 | 必須 | 共有されるドキュメント フィーチャ レイヤー名のカンマ区切り文字列。
- url | 文字列 | 必須 | ホスト フィーチャ レイヤー アイテムが作成される ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise 組織の URL。
- host_settings | 関連リスト | オプション | オプション設定のリストをドット ペア形式で指定します。これにより、フィールドが制限され、適切なデフォルト値が返されます。
関連ラベル 値のタイプ 値の説明 必須/任意 "Description" string
作成される新しいホスト フィーチャ レイヤーの説明。
オプション
"TAGS" string
新しいフィーチャ レイヤーの説明タグのカンマ区切りリストを含む単一の文字列。
オプション
"Folder" string
新しいホスト フィーチャ レイヤーが作成されるフォルダーの名前。
オプション
"ShareWithEveryone" Boolean
新しいホスト フィーチャ レイヤーをすべての人と共有するかどうかを指定する true (T) 値または false (nil) 値。
オプション
"ShareWithOrg" Boolean
新しいフィーチャ レイヤーを組織のメンバーと共有するかどうかを指定する true (T) 値または false (nil) 値。
オプション
"DisableEditorTracking" Boolean
新しいフィーチャ レイヤーで編集情報の記録を有効にするかどうかを指定する true (T) 値または false (nil) 値。
オプション
"DefaultZ" double
Z 値の編集をサポートしていない編集アプリケーションでの新しいフィーチャのデフォルトの Z 値。 Z 値の編集をサポートしていない ArcGIS for AutoCAD での編集時は、この値は適用されません。
オプション
"GroupsToShareWith" string
共有する組織のグループ名のカンマ区切りリストを含む単一の文字列。
オプション
使用例
New Construction という名前の新しいホスト フィーチャ レイヤー アイテム内のホスト フィーチャ レイヤーとして、Sample_Points および Service_Lines ドキュメント フィーチャ レイヤーの共有を試行します。(esri_featurelayer_share "New_Construction" "Sample_Points,Service_Lines" "https://www.arcgis.com"
(list
(cons "Tags" "tag1,tag2")
(cons "Description" "Owner")
(cons "Folder" "String")
(cons "ShareWithEveryone" nil)
(cons "ShareWithOrg" T)
(cons "DisableEditorTracking" nil)
(cons "DefaultZ" 0)
(cons "GroupsToShareWith" "group1,group2")
)
)
使用例の結果
New Construction という名前の新しいホスト フィーチャ レイヤー アイテム内のホスト フィーチャ レイヤーとして、Sample_Points および Service_Lines ドキュメント フィーチャ レイヤーの共有します。 一連のステータス メッセージがコマンド ラインに表示されます。 Web フィーチャ レイヤーがドローイングに追加され、エンティティがプロジェクト エリア内に再描画されて true のリストが返されます。
(T)
戻り値
返される可能性がある値は以下のとおりです。
- 正常に実行された場合、関数は true のリスト (T) を返します。
- 実行に失敗した場合、nil の最初の値を含むリスト、キー値 "Error" を含む関連リスト、文字列としての関連エラー メッセージ (nil ("Error" . "<message>")) が順番に返されます。
失敗した場合の戻り値
失敗の戻り値が返された理由として、次のようなことが考えられます。
- (nil ("Error" . "Document feature layer not found."))
指定されたフィーチャ レイヤーの値はドローイングの有効なフィーチャ レイヤーではありません。
- (nil ("Error" . "Invalid URL"))
指定された URL が無効です。
- (nil ("Error" . "Missing required argument."))
いずれかの必須引数が指定されていません。
- (nil ("Error" . "Only unique feature layers can be specified."))
同じドキュメント フィーチャ レイヤーが複数回追加されています。
- (nil ("Error" . "User does not have the sufficient capabilities to share as a Web Feature Layer."))
十分な権限がありません。 組織アカウントは少なくとも公開者ロールである必要があります。
- (nil ("Error" . "Service name is invalid or already exists."))
指定されたサービス名が無効であるか、すでに存在します。
- (nil ("Error" . "Incorrect user name or password."))
ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise への URL が Web から到達可能であることを確認してください。
- (nil ("Error" . "An error occured"))
接続と公開でさまざまな問題が検出されました。
- (nil ("Error" . "No coordinate system set"))
ドローイングに座標系を割り当てておく必要があります。
- (nil ("Error" . "One or more layers were not shareable."))
指定された 1 つ以上のレイヤーが共有可能ではありません。 たとえば、アノテーションやマルチパッチの場合、エンティティを開くことができません (ロックされた AutoCAD レイヤー)。