esri_featurelayer_selectspecial特別な基準に基づいて指定したフィーチャ レイヤーから AutoCAD 選択セットを返します。 この関数は、Web フィーチャ レイヤーを同期する前の品質保証とコンプライアンス チェック、またはフィーチャ レイヤーを操作する際のさまざまな編集とデータの状態に基づくエンティティの検索に役立ちます。
特別な検索基準を次に示します。
- FlaggedAsModified - 指定した Web フィーチャ レイヤーのフィーチャとしての基準を満たし、変更済みとしてフラグが付けられた編集状態にある AutoCAD エンティティ。
- FlaggedAsNew - 指定した Web フィーチャ レイヤーのフィーチャとしての基準を満たし、新しいフィーチャとしてフラグが付けられた編集状態にある AutoCAD エンティティ。
- IncorrectGeometry - エンティティが存在する AutoCAD レイヤーのためにフィーチャとしての基準を満たすが、ジオメトリ タイプが正しくないためフィーチャとは見なされない AutoCAD エンティティ。 例: ArcGIS ポイント フィーチャのAutoCAD レイヤー上に描画されたポリライン。
- OutsideProjectArea - 指定したフィーチャ レイヤーのフィーチャとしての基準を満たし、現在のプロジェクト エリアの境界外にある AutoCAD エンティティ。
- ProxyObjectPresent - AutoCAD Civil 3D 外の COGO ポイントなどのカスタム オブジェクト ジオメトリを表したり、オブジェクト イネーブラーが存在しない場合に使用される AutoCAD プロキシ エンティティ。
- UnclosedPolylines - ポリゴン フィーチャとしての基準を満たすが、閉じているポリライン フラグがエンティティに設定されていない AutoCAD ポリライン エンティティ。
構文
(esri_featurelayer_selectspecial flname select_settings)
引数
- flname | 文字列 | 必須 | - ドローイングに含まれる既存の Web フィーチャ レイヤー名またはドキュメント フィーチャ レイヤー名。
- select_settings | 関連リスト | 必須 | - 選択設定の関連リスト。
関連ラベル | 値のタイプ | 値の説明 | 必須またはオプション |
---|---|---|---|
"CRITERIA" | string | 検索基準: "UnclosedPolyline"、"IncorrectGeometry", "ProxyObjectPresent" Web フィーチャ レイヤー専用オプション: "FlaggedAsModified"、"FlaggedAsNew"、 "OutsideProjectArea" | 必須 |
"SUBTYPE" | string | 文字列のサブタイプ名 すべてのサブタイプを含めるには空の文字列 "" を使用します。 | オプション |
使用例 1
現在のドローイングのプロジェクト エリア外にある shelters フィーチャ レイヤーに属するすべてのエンティティの選択セットの作成を試行します。
(esri_featurelayer_selectspecial "shelters"
(list (cons "CRITERIA" "OutsideProjectArea"))
)
使用例の結果 1
現在のドローイングのプロジェクト エリア外にある shelters フィーチャ レイヤーに属するすべてのエンティティの選択セット。
<Selection set: 9f>
使用例 2
現在のドローイング内で同期する前に変更されたものと ArcGIS for AutoCAD では見なされる、Roads Web フィーチャ レイヤーの Public サブタイプに属する全エンティティの選択セットを作成します。
(esri_featurelayer_selectspecial "Roads"
(list (cons "CRITERIA" "FlaggedAsModified")(cons "Subtype" "Public"))
)
使用例の結果 2
現在のドローイング内で同期する前に変更されたものと ArcGIS for AutoCAD では見なされる、Roads Web フィーチャ レイヤーの Public サブタイプに属する全エンティティの選択セットを返します。
<Selection set: d0>
戻り値
返される可能性がある値は以下のとおりです。
- 正常に実行された場合、AutoCAD 選択セット オブジェクトが返されます。
- 実行に失敗した場合、nil の最初の値を含むリスト、キー値 "Error" を含む関連リスト、文字列としての関連エラー メッセージ (nil ("Error" . "<message>")) が順番に返されます。
失敗した場合の戻り値
失敗の戻り値が返された理由として、次のようなことが考えられます。
- (nil ("Error" . "Missing required argument."))
1 つ以上の必須引数が指定されていません。
- (nil ("Error" . "No feature layer specified."))
必須のフィーチャ レイヤー値が無効か不足しています。
- (nil ("Error" . "Subtype name does not exist."))
必須の subtype 名が無効か不足しています。